発表年:1990年
ez的ジャンル:ソウル・レジェンド90年代R&B
気分は... :新年度ですが・・・
新年度ですが、在宅ワーク・モードで全く実感が湧きません。
ソウル・レジェンドSmokey Robinsonの『Love, Smokey』(1990年)です。
Smokey Robinson & the Miracles、ソロ・アーティストと長年活躍し、プロデューサー/ソングライター、Motown副社長として手腕を発揮してきたソウル・レジェンドSmokey Robinsonの紹介は、『One Heartbeat』(1987年)、『A Quiet Storm』(1975年)に続き3回目となります。
本作『Love, Smokey』(1990年)は、大ヒットした『One Heartbeat』(1987年)に続くアルバムです。
前作『One Heartbeat』(1987年)からは、「Just to See Her」、「One Heartbeat」といったUSチャートTop10ヒットが生まれ、アルバム自体もゴールド・ディスクを獲得するヒット・アルバムとなりました。
結果的に本作は前作のような成功を収めることはできませんでしたが、アダルト・コンテンポラリーな魅力に溢れたR&Bアルバムに仕上がっています。
Paul Laurence、Michael Stokes、Dennis Lambert、George Duke、Leon Sylvers IIIなど多様なプロデューサーが起用されており、ソングライター陣も多彩です。時代を反映したNJSなども含まれますが、今聴いても楽しめるアルバムだと思います。
アダルト・コンテンポラリーな「Love Is The Light」、アーバン・メロウな「Take Me Through the Night」、ボッサなメロウ・ソウル「Jasmin」、ブラコンな魅力がある「Unless You Do It Again」、US R&Bチャート第4位となったシングル曲「Everything You Touch」、同じくシングル・カットされた「(It's The) Same Old Love」、素敵なバラード「Come to Me Soon」あたりが僕のおススメです。
ソウル・レジェンドのキャリアの中で埋もれがちなアルバムですが、決して侮れない1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Love Is The Light」
Paul Laurenceプロデュース。David Ritz/Fred White/Kelly McNulty/Smokey Robinson作。このオープニングを聴けば、本作のアダルト・コンテンポラリーな魅力が伝わってくるのでは?元祖クワイエット・ストームからしい落ち着いた雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VZ1oUWdpQs4
「(It's The) Same Old Love」
Keith Andes/Larry Hatcherプロデュース。Brenda Madison/Ken Gold作。2ndシングル。この時代らしいプロダクションのミディアム・バラードですが、Smokeyのヴォーカルとの相性は悪くないし、アーバンな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=6u6dz_x963Y
「Love 'N Life」
Keith Andes/Larry Hatcherプロデュース。Jeff Pescetto/Reed Vertelney作。NJSなダンサブル・チューン。NJSするSmokeyをイメージしづらいかもしれませんが、案外悪くない仕上がりです。抑えたトーンのSmokeyのヴォーカルが成功していると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=OAV_kccS6dk
「I Can't Find」
Berry Gordy/Michael Stokesプロデュース。Smokey Robinson作。オーセンティックなバラードをSmokeyらしい語り口で歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=DZnhUdNIPIg
「Take Me Through the Night」
Dennis Lambertプロデュース。Pam Reswick/Steve Werfel作。3rdシングル。これ大好き!アーバン・メロウなミディアムですが、実にSmokeyに似合う曲調・サウンドだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=ldD42UuBSCM
「Everything You Touch」
Dennis Lambertプロデュース。Pam Reswick/Steve Werfel作。アルバムからの1stシングルとして、US R&Bチャート第4位となりました(USシングル・チャートへのチャート・インはなし)。オトナなラブ・バラードをSmokey節でしっとり歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=pUtHYOo99IE
「Don't Wanna Be Just Physical」
Fritz Cadet/Howard Kingプロデュース。Fritz Cadet/Howard King/Smokey Robinson作。再びNJSなダンサブル・チューン。これも意外に成功しています。当時The Family StandのメンバーであったSandra St. Victorがバック・コーラスで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZdiXkP072HU
「Come to Me Soon」
Robbie Buchanan/Iris Gordy/Smokey Robinsonプロデュース。Smokey Robinson作。Smokeyのヴォーカルの魅力を再確認できる素敵なバラード。やはりSmokeyにはバラードが似合う!
https://www.youtube.com/watch?v=NCSwI4Q0dxE
「You Made Me Feel Love」
George Dukeプロデュース。Dave Loggins, Jon Goin作。ここからはGeorge Dukeプロデュース曲が3曲続きます。本曲は爽快なミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=3ypksIJI6us
「Jasmin」
George Dukeプロデュース。Smokey Robinson作。George Dukeプロデュースの3曲の中ではコレが一番好き!George Dukeらしいサウンド・センスとSmokeyらしさが調和した素敵なボッサ調メロウ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=bj_QoDhVoGE
「Easy」
George Dukeプロデュース。Marv Tarplin/Smokey Robinson作。しっとりとしたバラードをSmokeyならではの味わいで歌い上げます。Stevie Wonderがハーモニカでゲスト参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=VDNDs28_MNc
「Just Another Kiss」
CDボーナス・トラック。Robbie Buchanan/Iris Gordy/Smokey Robinsonプロデュース。Scott Cutler, Roy Freeland作。ゲスト参加のKenny Gのサックスが印象的なミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=t0IinFC0z6o
「Unless You Do It Again」
CDボーナス・トラック。Leon Sylvers IIIプロデュース。Smokey Robinson作。Leon Sylvers IIIらしいブラコン・センスに溢れた僕好みのミディアム・グルーヴです。80年代ブラコンの雰囲気を90年代仕様でやっている感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=n6FiENaMym0
『A Quiet Storm』(1975年)
『One Heartbeat』(1987年)