2020年04月26日

Ego Ella May『So Far』

サウス・ロンドンからネオソウルの新星☆Ego Ella May『So Far』

発表年:2019年
ez的ジャンル:サウス・ロンドン・ネオソウル
気分は... :和敬清寂・・・

新作からUKの女性ネオソウル・シンガーEgo Ella Mayのデビュー・アルバム『So Far』です。

2019年9月にTru Thoughtsからリリースの本作『So Far』ですが、CD化されたのは今年に入ってからです。

同じUKの若手女性R&Bシンガーということで、Ella Maiと混同しやすいですかね?

Ego Ella Mayはサウス・ロンドンを拠点とする女性ネオソウル・シンガー。

これまで「The Tree」(2013年)、「Breathing Underwater」(2014年)、「Zero」(2015年)といったEPをリリースしています。

デビュー・アルバムとなる本作『So Far』ですが、全12曲(CDボーナス・トラック2曲を含む)のうち、10曲は前述の3作品からのピックアップであり、これまでの彼女のキャリアを総括したベスト盤的なアルバムとなっています。

本作の後も「Girls Don't Always Sing About Boys」(2019年11月)、「How Long 'Til We're Home」(2020年3月)といった楽曲をデジタル配信で発表しています。

サウス・ロンドンといえば、ネオソウルより次世代ジャズのメッカという印象が強いですよね。

実際、Ego Ella Mayもサウス・ロンドンのジャズ・ミュージシャンと交流を持っており、当ブログで紹介した作品でいえば、Joe Armon-Jones『Starting Today』(2018年)に彼女は参加しています。

アルバム全体は幻想的なネオソウル作品という印象を受けます。同じTru Thoughtsのレーベル・メイトになぞられて、販売元は"真夜中のMoonchild"と謳っていますが、あながち間違ってはいないと思います。

コケティッシュなヴォーカルと幻想的なサウンドのUKネオソウルは心に安らぎを与えてくれます。

聴いていると自然と穏やかな気分になる1枚をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Bull (Intro)」
Daniel Lincoln/Daluyahプロデュース。EP「Zero」収録曲。ジャズ・フィーリングの幻想的なオープニング。夢の世界に溶け込んでいくようです。
https://www.youtube.com/watch?v=0xxJH-vlNXg

「How Far」
Wu-Lu/Reiss Goodridgeプロデュース。EP「Zero」収録曲。"真夜中のMoonchild"という形容が相応しい、幻想的な静寂のネオソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=TQ7smE3dZug

「Tea & Sympathy」
Budgieプロデュース。EP「Zero」収録曲。ブラジリアン・テイストを取り入れたメロウネスたっぷりのネオソウルは僕好み。コケティッシュな彼女のヴォーカルの魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=_yIbLv-dNGg

「Underwater」
IAMNOBODIプロデュース。EP「Breathing Underwater」収録曲。何処となく儚さが漂う幻想的なダンサブル・サウンドが印象的です。夢の中を漂流しているかのような雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=TusGlvCzfL4

「Come On」
Daniel Lincoln/Daluyahプロデュース。EP「Breathing Underwater」収録曲。Kojey Radicalのラップをフィーチャー。フューチャリスティックな幻想ワールドに引き込まれるコズミック・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=TKwNo5NR2q4

「Last Time I Checked (Interlude)」
Daniel Lincoln/Daluyahプロデュース。EP「Breathing Underwater」収録曲。チルアウトな音世界がアンコンシャスへ誘います。終盤のダンサブルな展開もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=HCJVwlXtYVc

「Being Loved」
Warren Xclnceプロデュース。切ない祈りのようなヴォーカル、美しいピアノ、幻想的なシンセ、乾いたHip-Hopビート、鳥の囀りのSEの組み合わせが絶妙なビューティフル・トラック。サウナの"ととのった!"感覚のような癒しの音世界です。
https://www.youtube.com/watch?v=DDmo3vbIZ5o

「Rush Hour Crush」
Siv Mngazaプロデュース。EP「The Tree」収録曲。幻想的なシンセの音色が異空間へ連れていってくれます。憂いを帯びたEllaのヴォーカルもサウンドとよく調和しています。
https://www.youtube.com/watch?v=kNNSD96jxIQ

「Head」
Daniel Lincoln/Daluyahプロデュース。EP「Breathing Underwater」収録曲。静寂のダンサブル・チューンといった雰囲気がいいですね。枯山水のように実際は音がないのに、そこに刻まれるビートを想像してしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=3IUqQCTu6x8

「Nature (Outro)」
IAMNOBODIプロデュース。本編のラストはチルアウトな雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JRFVlEdZbhE

「Waiting」
CDボーナス・トラック。EP「The Tree」収録曲。Emmavie Mbongoプロデュース。哀愁モードのネオソウルに仕上がっています。

「Pay My Bills」
CDボーナス・トラック。EP「The Tree」収録曲。Daniel Lincoln/Daluyahプロデュース。ラストは"真夜中のMoonchild"といった雰囲気で締め括ってくれます。

うつるとも月もおもはずうつすとも水もおもはぬ広沢の池
posted by ez at 00:45| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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