2020年04月29日

Leroy Hutson『The Man!』

ニュー・ソウル色の強い2nd☆Leroy Hutson『The Man!』
ザ・マン!
発表年:1973年
ez的ジャンル:Curtom系ニュー・ソウル
気分は... : Leroy作品コンプリート!

今回はニューソウル期を代表する男性シンガーLeroy Hutsonの2ndアルバム(1973年)です。

これまで当ブログで紹介したLeroy Hutson作品は以下の7枚。

 『Love Oh Love』(1973年)
 『Hutson』(1975年)
 『Feel The Spirit』(1976年)
 『Hutson II』(1976年)
 『Closer To The Source』(1978年)
 『Unforgettable』(1979年)
 『Paradise』(1982年)

2ndアルバムとなる本作(1973年)のエントリーで、当ブログにおけるLeroy Hutsonオリジナル・アルバム・コンプリートとなります。

(1973年)は、素晴らしいストリングス&ホーン・アレンジが冴えるニュー・ソウル期らしいシカゴ・ソウル作品に仕上がっています。

プロデュースはLeroy Hutson 自身。
アレンジはJerry Long

レコーディング・メンバーはLeroy Hutson(vo、el-p、cavinet、syn)以下、Phil Upchurch(g、sitar)、Joseph Scott(b)、Quentin Joseph(ds)、Quentin Joseph(el-p)、Derf Raheem Reclaw(bongos、congas、tabla)、Jerry Wilson(as、ts)、Natural Four(back vo)、Janice Hutson(back vo)、Galaxy(back vo)、Eulaulah Hathaway(back vo)。

Donny Hathawayヴァージョンでお馴染みの名曲のLeroyヴァージョン「The Ghetto '74」The Voices Of East Harlemも歌った「Could This Be Love」Natural Fourもカヴァーした「Give This Love A Try」、フリーソウル方面で人気の高いグルーヴィー・ソウル「Ella Weez」The Notorious B.I.G. feat. Method Man「The What」のサンプリング・ソースとなった「Can't Say Enough About Mom」あたりがおススメです。

他のLeroy Hutson作品とは少し異なる雰囲気を持った1枚を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Can't Say Enough About Mom」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。母について歌ったオープニング。壮大なストリングス、コンガのパーカッシヴなサウンド、Leroyらしい曲調・語り口でニュー・ソウルらしい愛に満ちた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=84nqMq2DwiY

この曲といえば、The Notorious B.I.G. feat. Method Man「The What」のサンプリング・ソースとしてお馴染みですね。それ以外にTilt「Cosmos Cafe」、Wiz Khalifa「Slim Skit」でもサンプリングされています。
The Notorious B.I.G. feat. Method Man「The What」
 https://www.youtube.com/watch?v=HkwCtYVv3QQ

「Gotta Move - Gotta Groove (Road Song)」
Quinton Joseph/Daniel Reed/Tony Green/Wm. Robinson作。素晴らしいストリングス&ホーン・アレンジが冴えるニュー・ソウルらしい雰囲気のバラード。大きなメッセーズで貫かれています。
https://www.youtube.com/watch?v=xpS4RJtwWPA

「Ella Weez」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。フリーソウル方面で人気の高いグルーヴィー・ソウル。軽快なリズムとエレガントなストリングスで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZDnUozA-UD0

「Give This Love A Try」
Eugene Dixon/James Thompson作。切々と歌い上げる感動バラード。聴けば聴くほど沁みてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=IwxryGWEXyE

Leroyがプロデュースした『Heaven Right Here on Earth』(1975年)で本曲でもバック・コーラスを務めるNatural Fourがカヴァーしています。
Natural Four「Give This Love A Try」
 https://www.youtube.com/watch?v=kF5xoAs9YT0
また、X-Men「Style De Vie」、The Family Tree feat. Mr. Greenweedz & Rita J「Virgo」、Macc McCray「Warning Notice」のサンプリング・ソースとなっています。
X-Men「Style De Vie」
 https://www.youtube.com/watch?v=TRyxYSsGvTE
The Family Tree feat. Mr. Greenweedz & Rita J「Virgo」
 https://www.youtube.com/watch?v=blwM9TePjn0
Macc McCray「Warning Notice」
 https://www.youtube.com/watch?v=SMxSZM7e-WE

「The Ghetto '74」
Leroy Hutson/Donny Hathaway作。Donny Hathawayヴァージョンでお馴染みの名曲のLeroyヴァージョン。Donny Hathawayヴァージョンは『Everything Is Everything』(1970年)に収録されています。本ヴァージョンはJerry Wilsonのサックス・ソロをフィーチャーしたインスト・ヴァージョン。ラテン調なのはDonnyヴァージョンと同じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DgfpF3eQXgM

Donny Hathawayヴァージョンと聴き比べるのも楽しいのでは?
Donny Hathaway「The Ghetto」
 https://www.youtube.com/watch?v=OqZ2JBVXgpA

「After The Fight」
Quinton Joseph/Daniel Reed/Tony Green/Wm. Robinson作。ブルース・リー『燃えよドラゴン』が公開された1973年の作品のせいか、カンフーに触発された1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=zAJHvqSVCk0

「Could This Be Love」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。ストリングス&ホーン・サウンドが冴える、Leroyらしい軽快なグルーヴィー・ソウル。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=1e6LmVwZbNM

The Voices Of East HarlemがLeroyプロデュースの『The Voices Of East Harlem』(1973年)で歌っています。
The Voices Of East Harlem「Could This Be Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=3BuxXc7Jg60

「Dudley Do-Right」
Leroy Hutson/Quinton Joseph/Tony Green/B. Davis作。ラストは馬の鳴き声のモノマネと拳銃の音という西部劇調でスタートするファンク・チューンで締め括ってくれます。クラヴィネットの音色が映えるグルーヴィー・サウンドがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=1yrEdTXALaw

Leroy Hutsonの他作品もチェックを!

『Love Oh Love』(1973年)
ラヴ・オー・ラヴ

『Hutson』(1975年)
HUTSON

『Feel The Spirit』(1976年)
Feel the Spirit

『Hutson II』(1976年)
HUTSON II

『Closer To The Source』(1978年)
クローサー・トゥ・ザ・ソース

『Unforgettable』(1979年)
アンフォゲッタブル

『Paradise』(1982年)
パラダイス
posted by ez at 02:49| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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