発表年:1973年
ez的ジャンル:Curtom系ニュー・ソウル
気分は... : Leroy作品コンプリート!
今回はニューソウル期を代表する男性シンガーLeroy Hutsonの2ndアルバム(1973年)です。
これまで当ブログで紹介したLeroy Hutson作品は以下の7枚。
『Love Oh Love』(1973年)
『Hutson』(1975年)
『Feel The Spirit』(1976年)
『Hutson II』(1976年)
『Closer To The Source』(1978年)
『Unforgettable』(1979年)
『Paradise』(1982年)
2ndアルバムとなる本作(1973年)のエントリーで、当ブログにおけるLeroy Hutsonオリジナル・アルバム・コンプリートとなります。
(1973年)は、素晴らしいストリングス&ホーン・アレンジが冴えるニュー・ソウル期らしいシカゴ・ソウル作品に仕上がっています。
プロデュースはLeroy Hutson 自身。
アレンジはJerry Long。
レコーディング・メンバーはLeroy Hutson(vo、el-p、cavinet、syn)以下、Phil Upchurch(g、sitar)、Joseph Scott(b)、Quentin Joseph(ds)、Quentin Joseph(el-p)、Derf Raheem Reclaw(bongos、congas、tabla)、Jerry Wilson(as、ts)、Natural Four(back vo)、Janice Hutson(back vo)、Galaxy(back vo)、Eulaulah Hathaway(back vo)。
Donny Hathawayヴァージョンでお馴染みの名曲のLeroyヴァージョン「The Ghetto '74」、The Voices Of East Harlemも歌った「Could This Be Love」、Natural Fourもカヴァーした「Give This Love A Try」、フリーソウル方面で人気の高いグルーヴィー・ソウル「Ella Weez」、The Notorious B.I.G. feat. Method Man「The What」のサンプリング・ソースとなった「Can't Say Enough About Mom」あたりがおススメです。
他のLeroy Hutson作品とは少し異なる雰囲気を持った1枚を楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Can't Say Enough About Mom」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。母について歌ったオープニング。壮大なストリングス、コンガのパーカッシヴなサウンド、Leroyらしい曲調・語り口でニュー・ソウルらしい愛に満ちた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=84nqMq2DwiY
この曲といえば、The Notorious B.I.G. feat. Method Man「The What」のサンプリング・ソースとしてお馴染みですね。それ以外にTilt「Cosmos Cafe」、Wiz Khalifa「Slim Skit」でもサンプリングされています。
The Notorious B.I.G. feat. Method Man「The What」
https://www.youtube.com/watch?v=HkwCtYVv3QQ
「Gotta Move - Gotta Groove (Road Song)」
Quinton Joseph/Daniel Reed/Tony Green/Wm. Robinson作。素晴らしいストリングス&ホーン・アレンジが冴えるニュー・ソウルらしい雰囲気のバラード。大きなメッセーズで貫かれています。
https://www.youtube.com/watch?v=xpS4RJtwWPA
「Ella Weez」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。フリーソウル方面で人気の高いグルーヴィー・ソウル。軽快なリズムとエレガントなストリングスで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZDnUozA-UD0
「Give This Love A Try」
Eugene Dixon/James Thompson作。切々と歌い上げる感動バラード。聴けば聴くほど沁みてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=IwxryGWEXyE
Leroyがプロデュースした『Heaven Right Here on Earth』(1975年)で本曲でもバック・コーラスを務めるNatural Fourがカヴァーしています。
Natural Four「Give This Love A Try」
https://www.youtube.com/watch?v=kF5xoAs9YT0
また、X-Men「Style De Vie」、The Family Tree feat. Mr. Greenweedz & Rita J「Virgo」、Macc McCray「Warning Notice」のサンプリング・ソースとなっています。
X-Men「Style De Vie」
https://www.youtube.com/watch?v=TRyxYSsGvTE
The Family Tree feat. Mr. Greenweedz & Rita J「Virgo」
https://www.youtube.com/watch?v=blwM9TePjn0
Macc McCray「Warning Notice」
https://www.youtube.com/watch?v=SMxSZM7e-WE
「The Ghetto '74」
Leroy Hutson/Donny Hathaway作。Donny Hathawayヴァージョンでお馴染みの名曲のLeroyヴァージョン。Donny Hathawayヴァージョンは『Everything Is Everything』(1970年)に収録されています。本ヴァージョンはJerry Wilsonのサックス・ソロをフィーチャーしたインスト・ヴァージョン。ラテン調なのはDonnyヴァージョンと同じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DgfpF3eQXgM
Donny Hathawayヴァージョンと聴き比べるのも楽しいのでは?
Donny Hathaway「The Ghetto」
https://www.youtube.com/watch?v=OqZ2JBVXgpA
「After The Fight」
Quinton Joseph/Daniel Reed/Tony Green/Wm. Robinson作。ブルース・リー『燃えよドラゴン』が公開された1973年の作品のせいか、カンフーに触発された1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=zAJHvqSVCk0
「Could This Be Love」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。ストリングス&ホーン・サウンドが冴える、Leroyらしい軽快なグルーヴィー・ソウル。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=1e6LmVwZbNM
The Voices Of East HarlemがLeroyプロデュースの『The Voices Of East Harlem』(1973年)で歌っています。
The Voices Of East Harlem「Could This Be Love」
https://www.youtube.com/watch?v=3BuxXc7Jg60
「Dudley Do-Right」
Leroy Hutson/Quinton Joseph/Tony Green/B. Davis作。ラストは馬の鳴き声のモノマネと拳銃の音という西部劇調でスタートするファンク・チューンで締め括ってくれます。クラヴィネットの音色が映えるグルーヴィー・サウンドがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=1yrEdTXALaw
Leroy Hutsonの他作品もチェックを!
『Love Oh Love』(1973年)
『Hutson』(1975年)
『Feel The Spirit』(1976年)
『Hutson II』(1976年)
『Closer To The Source』(1978年)
『Unforgettable』(1979年)
『Paradise』(1982年)