2020年05月05日

特別企画:『Jazz The New Chapter6』絡みで・・・

話題の"今ジャズ"ムック本の第6弾『Jazz The New Chapter 6』が先々月発売されました。

発売直後に購入したのですが、新型コロナ問題に伴うバタバタでなかなか目を通すことができませんでしたが、このステイホーム週間でようやく簡単に目を通すことができました。

『Jazz The New Chapter 6』


『Jazz The New Chapter』(上段左)
『Jazz The New Chapter 2』(上段右)
『Jazz The New Chapter 3』(中段左)
『Jazz The New Chapter 4』(中段右)
『Jazz The New Chapter 5』(下段)
Jazz The New Chapter~ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平 (シンコー・ミュージックMOOK)Jazz The New Chapter 2 (シンコー・ミュージックMOOK)
Jazz The New Chapter 3 (シンコー・ミュージックMOOK)Jazz The New Chapter 4 (シンコー・ミュージックMOOK)
Jazz The New Chapter 5 (シンコー・ミュージックMOOK)

当ブログでは、これまで4回、『Jazz The New Chapter』絡みの記事をエントリーしています。

2014年9月30日
 『Jazz The New Chapter(JTNC)強化月間のおわりに』
2015年9月16日
 特別企画:『Jazz The New Chapter 3』が発売になりました・・・
2017年3月30日
 特別企画:『Jazz The New Chapter 4』掲載ディスクのご紹介
2018年7月9日
 特別企画:『Jazz The New Chapter 5』が発売になりました・・・

僕自身はJazz The New Chapter(JTNC)の熱狂的な信奉者というわけではなく、また意識してJTNC的な作品をフォローしているわけではないので、偉そうにこのムック本をレビューできる立場ではないのですが、過去5冊を扱ってきた行きがかり上、この第6弾についても記事にしました。

前作同様に、注目のミュージシャンへのインタビュー中心の構成が好感持てました。
冒頭に書かれた"直接対話を求めて引き出したアーティストの言葉と、わからなさを何とか言葉にしようとする書き手の言葉が並んでいる"というフレーズに本作の魅力が凝縮されているのでは?

ただし、全体的にはJTNCというマップが大きくなりすぎて、それを全方位でフォローする気にはなれず、読んでいて興味があるパートとそうではないパートの濃淡がより大きくなってきたのは事実です。

Jazz The New Chapter(JTNC)が音楽ファンの間ではかなり定着し、それに伴いJTNC的な作品のリリースも多くなってきました。一方で大袈裟な宣伝文句のわりに、実際聴いてみるとさほどピンと来ない作品も多くなってきました。まぁ、僕自身が好む音楽とJTNCの拡張方向がリンクしているわけではないので、そうなるのは仕方がないことなのですが・・・

『Jazz The New Chapter 6』掲載ディスクの紹介

『Jazz The New Chapter 6』のディスク・セレクションおよび主要記事で扱われていたディスクから、当ブログでもエントリー済みの作品を紹介したいと思います。

Louis Cole『Time』(2018年)
Time [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC575)
「When You're Ugly」
https://www.youtube.com/watch?v=vS4NxiURhEw

Antonio Loureiro『Livre』(2018年)
Livre リーヴリ
「Meu Filho Nasceu」
https://www.youtube.com/watch?v=Xg4_h_HIes4

Richard Spaven『Real Time』(2018年)
リアル・タイム
「Spin」
https://www.youtube.com/watch?v=mjK2r1sAktw

Theon Cross『Fyah』(2019年)
ファイア
「Panda Village」
https://www.youtube.com/watch?v=S0SY7curw6s

Mark Guiliana『Beat Music! Beat Music! Beat Music!』(2019年)
BEAT MUSIC! BEAT MUSIC! BEAT MUSIC! [日本語解説つき]
「Bud」
https://www.youtube.com/watch?v=x4iDFwLmWS4

Flying Lotus『Flamagra』(2019年)
【メーカー特典あり】Flamagra [初回限定紙ジャケット仕様 / 解説・歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] オリジナル肖像画マグネット付 (BRC595)
「Heroes」
https://www.youtube.com/watch?v=aDDvwoABgwE

Dexter Story『Bahir』(2019年)
BAHIR
「Gold」
https://www.youtube.com/watch?v=ZPbIHCYUrZo

Joe Armon-Jones『Turn To Clear View』(2019年)
Turn to Clear View
「You Didn't Care」
https://www.youtube.com/watch?v=fmPo9k1YaBI

Robert Glasper『Fuck Yo Feelings』(2019年)
ファック・ヨ・フィーリングス
「Gone」
https://www.youtube.com/watch?v=W2wTE3D_sGo

Becca Stevens『Wonderbloom』(2020年)
ワンダーブルーム【日本先行発売/CD日本盤のみ/ボーナス・トラック収録】
「I Wish」
https://www.youtube.com/watch?v=0wdpA_mBvEQ

Thundercat『It Is What It Is』(2020年)
It Is What It Is [解説・歌詞対訳 / ボートラ追加収録 / 国内盤] (BRC631)
「Black Qualls」
https://www.youtube.com/watch?v=_p7dXbDAXuQ

Kassa Overall『I Think I'm Good』(2020年)

「I Know You See Me」
https://www.youtube.com/watch?v=zZVx1_BvRZE

このディスク一覧や各ディスクからのピックアップ曲を聴いていただければ分かるように、凡そジャズらしくないアーティスト、演奏が僕にとってのJTNCといったところでしょうか。

独断セレクト!裏『Jazz The New Chapter 6』作品

ここでは『Jazz The New Chapter 6』のディスク・セレクションからは漏れましたが、当ブログのエントリー作品の中からJTNC的と思うディスクを独断でセレクトしました。
※『Jazz The New Chapter 5』発売以降のエントリーに限定しています。

Kamaal Williams『The Return』(2018年)
RETURN
「Catch The Loop」
https://www.youtube.com/watch?v=_AjGzkKn138

Tenderlonious『Shakedown Featuring The 22archestra』(2018年)
SHAKEDOWN FEAT. THE 22
「Expansions」
https://www.youtube.com/watch?v=8NJ6KaopRts

Dwight Trible『Mothership』(2019年)
マザーシップ
「Mothership」
https://www.youtube.com/watch?v=PiorlZ03ZDg

Cykada『Cykada』(2019年)
Cykada
「Dimnsion Stepper」
https://www.youtube.com/watch?v=dEX2RZVgPaU

Kiefer『Superbloom』(2019年)
Superbloom
「Island」
https://www.youtube.com/watch?v=8iNZHmF-6rA

Ashley Henry『Beautiful Vinyl Hunter』(2019年)
Beautiful Vinyl Hunter
「Introspection」
https://www.youtube.com/watch?v=VCOlTzjWrRY

Portico Quartet『Memory Streams』(2019年)
MEMORY STREAMS
「With, Beside, Against」
https://www.youtube.com/watch?v=INk3luiNndg

Neue Grafik Ensemble『Foulden Road』(2019年)
フォールデン・ロード
「Hedgehog's Dilemma」
https://www.youtube.com/watch?v=4M2j5XoqvW0

Jose James『No Beginning No End 2』(2020年)
ノー・ビギニング・ノー・エンド 2
「I Need Your Love」
https://www.youtube.com/watch?v=ux5efB3tpvQ

Moses Boyd『Dark Matter』(2020年)
Dark Matter [ボーナストラック4曲収録]
「Y.O.Y.O」
https://www.youtube.com/watch?v=eiAV0zQipLY

Ben Williams『I Am A Man』(2020年)
アイ・アム・ア・マン
「If You Hear Me」
https://www.youtube.com/watch?v=yjXi820_fd4

Shabaka And The Ancestors『We Are Sent Here By History』(2020年)
ウィー・アー・セント・ヒア・バイ・ヒストリー
「They Who Must Die」
https://www.youtube.com/watch?v=rpyoP3x9-hk

こうやってピックアップするとUkジャズが圧倒的に多くなってしまいます。結局、僕の今の嗜好に一番フィットするのは南ロンドンなのか・・・
posted by ez at 00:03| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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