2020年05月18日

Shades『Shades』

Motownの女性R&Bグループ☆Shades『Shades』

発表年:1997年
ez的ジャンル:女性R&Bグループ
気分は... :木陰にて・・・

90年代女性R&BグループからShades『Shades』(1997年)です。

Shadesはボストンで結成された女性R&Bグループ。
メンバーはMonique PeoplesDanielle AndrewsShannon Walker WilliamsTiffanie Cardwという4名。

幸運にもMotownとの契約に成功した彼女たちは、1996年にQueen LatifahFreeとの共同名義のシングル「Mr. Big Stuf」でデビュー。同年には2ndシングル「Tell Me Your Name」をリリースしています。

そして、翌1997年にリリースされたのがデビュー・アルバムとなる本作『Shades』(1997年)です。

メイン・プロデューサーは5曲を手掛けたThe Characters(Charles Farrar/Troy Taylor)Al West/Chad Elliottも3曲でプロデュースを手掛けています。

それ以外にEdward "DJ Eddie F" FerrellMook DaddyArmando ColonRashad SmithTricky StewartSean HallLa LaDarrell "Delite" Allambyといったプロデューサーが起用されています。

実力派グループという訳ではありませんが、楽曲の良さとプロデューサー陣のいい仕事ぶりが彼女たちの魅力を見事に引き出しています。

シングル曲は「Tell Me (I'll Be Around)」「Serenade」ですが、それ以上に目立つのが「How Deep Is Your Love」Bee Gees)、「Time Will Reveal」DeBarge)という名曲カヴァー2曲。

特に後者は、先日DeBarge『In A Special Way』(1983年)のエントリーでも紹介したばかりであり、その時に本作のことを思い出し、今回のエントリーとなった次第です。

それ以外にも、美メロ・バラード「Eventually」Ramp「Daylight」ネタのメロウ・ミディアム「What Would You Do」、90年代後半ならではの曲調の「Love Never Dies」、ラップ入りのダンサブル・チューン「I Believe (Remix)」など良い楽曲が揃っています。

Motownらしいキャッチーな女性R&Bグループ作品をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Who Are You」
The Characters(Charles Farrar/Troy Taylor)プロデュース。彼女たちのヴォーカル・グループとしての魅力をさり気なく引き出すThe Charactersの仕事ぶりは流石です。。
https://www.youtube.com/watch?v=MgPUyJ1S5yY

「Eventually」
Tricky Stewart/Sean Hallプロデュース。美メロ・バラードをピュアな歌声で切々と歌い上げる僕好みの1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=7ymPYAyNyvU

「Serenade」
La La/Darrell "Delite" Allambyプロデュース。La Laはバック・ヴォーカルも務めています。シングル・カットもされました。Spandau Ballet「True」をサンプリングしたミディアム・グルーヴ。大ネタのキャッチーさが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=2DmpILc4CS0

「What Would You Do」
Armando Colon/ Rashad Smithプロデュース。Ramp「Daylight」をサンプリングを巧みに使ったメロウ・ミディアム。前曲「Serenade」からの流れもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=sCked-3yPL8

「Why」
Al West/Chad Elliottプロデュース。ソングライティングにはMissy Elliottの名もクレジットされています。メロディアスな楽曲ながらもリズムでアクセントをつけているのがいいですね。

「Love Never Dies」
Al West/Chad Elliottプロデュース。聴き重ねるほどに魅力が増してくるラブソング。90年代後半ならではの曲調にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=dccLuAuuiS8

「Tell Me (I'll Be Around)」
The Characters(Charles Farrar/Troy Taylor)プロデュース。シングルにもなった楽曲。Bernard Wright「Who Do You Love」をサンプリングしたセクシー・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DMhdeiZTiLs

「Last To Know」
Al West/Chad Elliottプロデュース。90年代女性R&Bグループらしいミディアム・グルーヴ。派手さはありませんが、このタイプ好きです。

「Every Time (I Think Of You)」
Edward "DJ Eddie F" Ferrell/Mook Daddyプロデュース。Smif-N-Wessun feat. Starang Wondah & Top Dog「Sound Bwoy Bureill」ネタのグルーヴが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=FcWzwjXPhPE

「I Believe」
The Characters(Charles Farrar/Troy Taylor)プロデュース。Carole Bayer Sager「It's the Falling in Love」をサンプリングした哀愁グルーヴ。キュートなヴォーカル・ワークがいい感じです。

「How Deep Is Your Love」
The Characters(Charles Farrar/Troy Taylor)プロデュース。Bee Gees、1977年のヒット曲「愛はきらめきの中に」(大ヒット・サントラ『Saturday Night Fever』収録)をカヴァー(Robin Gibb/Barry Gibb/Maurice Gibb作)。キュートな歌声が映える名曲カヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=mxYKpIfPPnU

「I Believe (Remix)」
Aqil Davidson、Nutta ButtaのラップをフィーチャーしたSprague "Doogie" Williamsによる「I Believe」のリミックス。オリジナル以上にキャッチー&ダンサブルです。
https://www.youtube.com/watch?v=tJcQft35oEA

「Time Will Reveal」
The Characters(Charles Farrar/Troy Taylor)プロデュース。前述のDeBargeの代表曲カヴァー(El DeBarge/Bunny DeBarge/Bobby DeBarge作)。これは楽曲が良すぎますね(笑)。この名曲には彼女たちの初々しい歌声が実にフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=nFg3VogT-Ds

こんなにキャッチーなアルバムをMotownからリリースしながらも、一作でシーンから消えてしまうのが音楽業界の厳しさかもしれませんね。
posted by ez at 00:36| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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