発表年:1967年
ez的ジャンル:イエイエ系女性シンガー・ソングライター
気分は... :もう森へなんか行かない!
1960年代後半から70年代前半にかけて流行したフレンチ・ポップ"イエイエ(Ye-Ye)"を代表する女性アーティストの1人であるFrancoise Hardyの『Ma Jeunesse Fout Le Camp』(1967年)です。
女性シンガー・ソングライターであると同時に、モデル、映画女優としても活躍したFrancoise Hardyの紹介は、『Gin Tonic』(1980年)、『Et Si Je M'en Vais Avant Toi』(1972年)に続3回目となります。
タイトル曲「Ma Jeunesse Fout Le Camp(もう森へなんか行かない)」で有名なアルバムです。
バックのオーケストレーションはCharles Blackwell Orchestraがメインですが、2曲ではLed ZeppelinのJohn Paul Jonesが手掛けています。
少し寂しげなフレンチ・ヴォーカルがフィットする魅惑のフレンチ・ポップを満喫できます。
タイトル曲以外であれば、「La Fin De L'Ete」、「Mon Amour Adieu」、「Qui Peut Dire」、「Des Ronds Dans L'eau」、「Mais Il Y A Des Soirs」あたりがおススメです。
6月はフレンチ・ポップが似合う季節なのでは?
全曲紹介しときやす。
「Ma Jeunesse Fout Le Camp」
Guy Bontempelli作。邦題「もう森へなんか行かない」で知られるタイトル曲。日本でも山田太一脚本のTVドラマ『沿線地図』(1979年)のテーマ曲に使われたらしいです。哀愁メロディと寂しげなフランス語の響きが印象的です。何かを喪失していく悲しみ、寂しさのようなものがしみじみ伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=pBOncEj8Wt0
「Viens La」
Francoise Hardy作。憂いを帯びたHardyのヴォーカルにグッとくる、フレンチ・ポップならではの美しも切ないバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=7YEauPiTe8U
「Mon Amour Adieu」
Francoise Hardy/Tina Hasell作。アコギの響きとキュートなHardyのヴォーカルの組み合わせがいい感じのフレンチ・フォーキー。
https://www.youtube.com/watch?v=uU-E9r8cwXc
「La Fin De L'Ete」
Jean-Max Riviere/Gerard Bourgeois作。フレンチ・ポップならではの愛らしさにグッとくる1曲。個人的に好きな1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=pP2-2Tuid7g
「En Vous Aimant Bien」
Francoise Hardy作。Led ZeppelinのJohn Paul Jonesがオーケストレーションを手掛けている美しいフレンチ・ポップ。
https://www.youtube.com/watch?v=QxhrJJAdlAA
「Qui Peut Dire」
Francoise Hardy作。フレンチ・ポップにロック・フィーリングも取り入れてアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=TCugKgvgpTk
「Des Ronds Dans L'eau」
Pierre Barouh/Raymond Le Senechal作。映画『Vivre Pour Vivre』(1967年)挿入歌のカヴァー。美しいオーケストレーションを配したフレンチ・ポップらしいビューティフル・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=32sJszxSgWA
「Il N'y A Pas D'amour Heureux」
Louis Aragon/Georges Brassens作。美しいピアノをバックに切々と歌う寂しげなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=wGKxW9rLWTQ
「Il Est Trop Loin」
Daniel Hortis/Danyel Gerard作。フォーク・ロック調のミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=9MnAxDrXtHA
「Mais Il Y A Des Soirs」
Francoise Hardy作。この曲もLed ZeppelinのJohn Paul Jonesがオーケストレーションを手掛けています。夢の中のフレンチ・ポップといった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0Yf_nSKh_LM
「Voila」
Francoise Hardy作。フレンチ・ポップらしい艶めかしいウィスパー・ヴォーカルが映える1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=c1mDUrexTKo
「C'etait Charmant」
Francoise Hardy作。ラストはフランス語の語感の響きがよく似合う、寂しげなバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-lhqyU7W3qU
他のFrancoise Hardy作品もチェックを!
『Francoise Hardy』(1962年)
『Le premier bonheur du jour』(1963年)
『L'amitie』(1965年)
『La Maison Ou J'ai Grand』(1966年)
『Comment Te Dire Adieu』(1968年)
『En Anglais』(1969年)
『Soleil』(1970年)
『La question』(1971年)
『Et Si Je M'en Vais Avant Toi』(1972年)
『Message personnel』(1973年)
『Entr'acte』(1974年)
『Musique saoule』(1978年)
『Gin Tonic』(1980年)