2020年06月12日

Narada Michael Walden『The Dance Of Life』

人気プロデューサー、充実のソロ4作目☆Narada Michael Walden『The Dance Of Life』

発表年:1979年
ez的ジャンル:敏腕ドラマー系アーバン・ファンク/ソウル
気分は... :アラート解除の夜に・・・

人気プロデューサー/ドラマーとしても活躍したNarada Michael Waldenの4thソロ・アルバム『The Dance Of Life』(1979年)です。

Narada Michael Waldenは、1952年ミシガン州カラマズー生まれ。

ジャズ・フュージョン系セッション・ドラマーとしてプロ・ミュージシャンのキャリアをスタートさせ、Mahavishnu Orchestraへの参加や、Jeff Beck『Wired』(1976年)のレコーディング参加などでキャリアを積み、敏腕ドラマーとしての地位を確立します。

また、1stソロ・アルバム『Garden of Love Light』(1976年)を皮切りに、ソロ・アーティストとしても活動するようになります。

80年代に入るとプロデューサーとしても頭角を現し、1985年に手掛けたAretha Franklin「Freeway of Love」Whitney Houston「How Will I Know」等によりトップ・プロデューサーの仲間入りをします。

ソロ・アーティストというよりも売れっ子プロデューサーのイメージが強い人ですね。

そんなNarada Michael Waldenがソロ・アーティストとしての基盤を固め、プロデュース業への進出を後押ししたアルバムが本作『The Dance Of Life』(1979年)です。

前作『Awakening』(1979年)までは主にN.Y.レコーディングでしたが、本作ではサンフランシスコに拠点を移し、無名の若手ミュージシャン達とレコーディングい臨んでいます。

レコーディング・メンバーはNarada Michael Walden(vo、ds、per、p)以下、T.M. Stevens(b)、Corrado "Pat" Rustici(g)、Frank Martin(key、p、syn)、Marc Russo(as、ts)、Danny Noe(tb)、Dave Grover(tp)、Carla Vaughn(back vo)、Jim Gilstrap(back vo)、Nuhad Saba Martin(back vo)、Vicki Randle(back vo)。

プロデュースはNarada Michael Waldenとエンジニアとして有名アーティストの有名作品に数多く関与してきたBob Clearmountain

ソロ・キャリアを代表するヒット・シングル「I Shoulda Loved Ya」、同じくシングル曲となった「Tonight I'm Alright」、オープニングを飾る「You're Soo Good」といったアーバン・ダンサーがアルバムのハイライト。

個人的にはAOR調の「Crazy For Ya」、素敵なラブ・バラード「Why Did You Turn Me On」もおススメです。

Carlos Santanaへ捧げられた「Carry On」John McLaughlinに捧げられた「The Dance of Life」も興味深く聴くことができます。

Narada Michael Waldenの本質的な魅力が凝縮された1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「You're Soo Good」
Narada Michael Walden作。Naradaの力強いドラミングでスタートするアーバン・ダンサーがオープニング。RusticiのNile Rodgers調カッティング・ギターがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=KFcvo8Osj7g

「I Shoulda Loved Ya」
Narada Michael Walden/Allee Willis/T.M. Stevens作。アルバムからの1stシングルとして、US R&Bチャート第4位のヒットとなっています。Waldenのソロ・キャリアを代表するヒット曲。Naradaのコンテンポラリーなセンスが冴える華やかなアーバン・ディスコ。T.M. Stevensのベースが格好良いっす。
https://www.youtube.com/watch?v=l_mNREFcYGs

Cool Runnersがカヴァーしています。
Cool Runners「I Shoulda Loved Ya」
 https://www.youtube.com/watch?v=Q9wt7Zn-zAM

「Lovin' You Madly」
Narada Michael Walden/Corrado Rustici作。スペイシーなアクセントをつけたダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=QJStkmxou3g

「Crazy For Ya」
Narada Michael Walden/Allee Willis作。AOR調のメロウ・ミディアム。Naradaのヴォーカルとこの曲調はBobby Caldwellあたりとセットで聴いてもフィットしそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=lWtJmC0sLMY

「Tonight I'm Alright」
Narada Michael Walden作。アルバムからの2ndシングルとして、US R&Bチャート第35位となっています。T.M. Stevensのベースが牽引する僕好みのアーバン・ダンサー。Rusticiのギター・カッティングも快調です。
https://www.youtube.com/watch?v=LtJ9uwqItrQ

「Why Did You Turn Me On」
Narada Michael Walden/Allee Willis/Corrado Rustici作。素敵なラブ・バラード。本作の隠れた名曲だと思います。アーバン・メロウな魅力に溢れています。Rusticiのギター・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=k_kINVrDbnk

Maxine Nightingale、Phyllis Hymanがカヴァーしています。このカヴァー2ヴァージョンを聴くと、この曲が名曲であることを更に実感できると思います。
Maxine Nightingale「Why Did You Turn Me On」
 https://www.youtube.com/watch?v=OIV9uz1RCOg
Phyllis Hyman「Why Did You Turn Me On」
 https://www.youtube.com/watch?v=SW3uZxS1NyY

「Carry On」
Narada Michael Walden/Frank Martin作。シスコを拠点とする大先輩Carlos Santanaへ捧げられた1曲。ラテン・フレイヴァーの哀愁グルーヴです。RusticiのギターもCarlos Santana風です。
https://www.youtube.com/watch?v=Etd1AKLLH-4

「The Dance of Life」
Narada Michael Walden作。アルバムを締め括るタイトル曲はかつて在籍したMahavishnu OrchestraJohn McLaughlinに捧げられています。正にMahavishnu Orchestraを意識したかのようなジャズ・フュージョン調のインストです。
https://www.youtube.com/watch?v=mQTezU9afio

Narada Michael Waldenの他作品もチェックを!

『Garden of Love Light』(1976年)


『I Cry, I Smile』(1977年)


『Awakening』(1979年)


『Victory』(1980年)


『Confidence』(1982年)


『Looking at You, Looking at Me』(1983年)


『The Nature of Things』(1985年)


『Divine Emotion』(1988年)
posted by ez at 01:24| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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