2020年06月21日

Clap! Clap!『Liquid Portraits』

民族トロピカル・ベースの旅は何処へ☆Clap! Clap!『Liquid Portraits』

発表年:2020年
ez的ジャンル:民族トロピカル・ベース
気分は... :越境の旅へ・・・

都道府県を跨ぐ移動が解禁になりましたね。
私も久々に都県跨ぎしてきました。

今回は新作アルバムから独自の民族トロピカル・ベースで人気を博しているClap! Clap!の3rdアルバム『Liquid Portraits』です。

イタリア出身のプロデューサー/ミュージシャン/トラックメイカーCristiano Crisciのソロ・プロジェクトClap! Clap!の紹介は、1stアルバム『Tayi Bebba』(2014年)、2ndアルバム『A Thousand Skies』(2017年)に続き3回目となります。

エキゾチック+トロピカル+トライバルなベースミュージック/ジュークという"民族トロピカル・ベース"を確立したClap! Clap!

仮想の島国をテーマにした民族トロピカル・ベースを提示した『Tayi Bebba』(2014年)、民族トロピカル・ベースにコズミック/スペイシーなエッセンスが加わった『A Thousand Skies』(2017年)という2枚のアルバムは各方面で絶賛されました。

また、Paul Simon『Stranger To Stranger』(2016年)へのビート提供などでも話題となりました。

3rdアルバムとなる本作『Liquid Portraits』は、モロッコのキフ山脈、日本の北海道など彼自身が実際に旅した場所、そこで出会った人々がモチーフとなっているようです。

Clap! Clap!らしい民族トロピカル・ベースは健在ですが、本作ではさらにアンビエント、ジャズのエッセンスも加わっています。

アルバムにはイタリア人パーカッション奏者Domenico Candellori、ベルギーの女性シンガーMartha Da'ro、ハープ奏者Kety Fusco、ベーシストPiero Spitilliといったアーティストがフィーチャリングされています。

また、Tom Misch Feat. Loyle Carner「Crazy Dream」(2016年)、Thom Yorke『Suspiria』(2018年)等MVを手掛けたRUFFMERCYがアートワークを手掛けています。

前二作よりは地味かもしれませんが、深化する民族トロピカル・ベースを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Desert Stone」
本作ならではのアンビエント感覚のオープニング。民族トロピカル・ベースならぬ"民族トロピカル・アンビエント"といった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2YqqEvlHM44

「Liquid Mantra」
Clap! Clap!らしいハイパーな民族トロピカル・ベースを満喫できるトラック。フューチャリスティックな辺境感覚がたまりません。『ナスD大冒険TV』を観ながら聴きたい(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=CZHsKti4NX0

「Hokkaido's Farewell Portrait」
タイトル通り、北海道の度がモチーフとなっています。全然、北海道らしい雰囲気ではありませんが(笑)、摩訶不思議なエキゾチック/トライバル感覚で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=skFnMG7zHuU

「Southern Dub」
Domenico Candelloriをフィーチャー。タイトルの通り、ダビー感覚のサイケデリック・トラック。誰も知らない辺境へトリップしている気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=eMNnFzQPwkc

「Kif In The Rif」
モロッコのキフ山脈がモチーフ。ハイパーなエキゾチック・グルーヴに脳内が侵食されていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=qRxccbhZFgs

「Mandragora」
民族トロピカル・ベースらしいトラックですが、ビートが何となくマーチング・バンド風なのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3ubbuCCUjtc

「Moving On」
ベルギーの女性シンガーMartha Da'roをフィーチャー。これまでのClap! Clap!には無いタイプのトラック。早回しかのようなMartha Da'roのハイトーン・コケティッシュ・ヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=7gKyAB843eQ

「Rising Fire」
Kety Fuscoのハープをフィーチャー。フューチャリスティックな呪術的トライバル・グルーヴが心地好いトラック。この近未来の辺境ムードこそがClap! Clap!の真骨頂!
https://www.youtube.com/watch?v=xpkQTKWdpCU

「Quietude」
ジャズ・フィーリングも取り入れた本トラックはClap! Clap!の新境地かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=nKtusG1JcuY

「Tostoini」
アンビエント風にスタートしますが次第にリズミックな展開へ変貌します。グラデーションで色が次第に変化していくような感覚がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=HsQ-LtVb4mk

「Blue Flower」
出だしを聴くとダークなアッパー・トラックと思いきや実はドリーミー・トラックでした。誰も見たことがない辺境の美しい花の景色といった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=w9qzxrkc0bg

「Liquid Portraits」
Piero Spitillineverのベースをフィーチャー。ジャズやダブのエッセンスも取り入れた旅の余韻に浸るようなタイトル・トラックで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=SfvU1loSg-k

未聴の方はClap! Clap!のもぜひチェックを!

『Tayi Bebba』(2014年)
タイー・ベッバ 【日本独自CD化】

『Tales From The Rainstick』(2016年) ※日本独自編集盤
テイルズ・フロム・ザ・レインスティック

『A Thousand Skies』(2017年)
ア・サウザンド・スカイズ
posted by ez at 00:20| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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