2020年07月13日

Raheem DeVaughn『The Love Experience』

ネオソウルの新旗手として歓迎されたデビュー・アルバム☆Raheem DeVaughn『The Love Experience』

発表年:2005年
ez的ジャンル:男性ネオソウル
気分は... :愛と希望のネオソウル!

2000年代ネオソウル作品からRaheem DeVaughn『The Love Experience』(2005年)です。

Raheem DeVaughnは、1975年ニュージャージー州ニューアーク生まれの男性R&Bシンガー/ソングライター。

DJ Jazzy Jeff『The Magnificent』(2002年)へのフック・アップを経て、2003年にシングル「Until」でソロ・デビュー。

2005年にはデビュー・アルバムとなる本作『The Love Experience』をリリース。

以降『Love Behind the Melody』(2008年)、『The Love & War Masterpeace』(2010年)、『A Place Called Love Land』(2013年)、『Love Sex Passion』(2015年)、『Decade of a Love King』(2018年)、『The Love Reunion』(2019年)といったアルバムをリリースしています。

2008年には「Woman」がグラミーのBest Male R&B Vocal Performance、2009年には「Customer」が同Best R&B Song、2011年には『The Love & War Masterpeace』が同Best R&B Albumにノミネートされています。

デビュー・アルバムとなる本作『The Love Experience』(2005年)は、ネオソウルの新旗手として多くのR&Bファンに歓迎された1枚です。USアルバム・チャート第46位、同R&Bアルバム・チャート第9位となっています。

バラード系中心にRaheemのヴォーカルを引き立つ、素敵なネオソウル作品に仕上がっています。

DJ Jazzy Jeff率いるフィラデルフィアのA Touch of Jazz(ATOJ)Kev BrownPete KuzmaAnthony Bellという面々、ハウスのレジェンド・プロデューサーMasters At WorkKenny "Dope" Gonzalez、シカゴのハウスDJ Terry Hunter等がプロデュースを手掛けています。

Kenny "Dope" Gonzalezプロデュースの1stシングル「Guess Who Loves You More」、2ndシングルとなった絶品バラード「Believe」、スケールの大きなタイトル曲「The Love Experience」、2003年のデビュー・シングル「Until」、デトロイト出身の実力派男性R&BシンガーDweleがRaheemと共にヴォーカル・プロダクションを手掛けた「Is It Possible」Pete Kuzmaプロデュースの「Where I Stand」Anthony Bellプロデュースの「Who」あたりが僕のおススメです。

2000年代ネオソウルの良さを改めて実感できる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「The Voice (Intro)」
アルバムのイントロ。

「The Love Experience」
Supeプロデュース。タイトル曲はSwitch「My Friend in the Sky」をサンプリングしたミディアム。ネオソウルの新旗手らしいスケールの大きな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6CN4gTKjn9Q

「Guess Who Loves You More」
アルバムからの1stシングル。Masters At WorkのKenny "Dope" Gonzalezプロデュース。Earth, Wind & Fire「Can't Hide Love」をサンプリング。ハウスのレジェンド・プロデューサーKenny "Dope" GonzalezのR&B魂に触れることができるミディアム・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=Xli5LqDLmv4

「Who」
ATOJのAnthony Bellプロデュース。ATOJ勢らしい素敵なネオソウルに仕上がっています。Raheemのシンガーとしての魅力も存分に満喫できるミディアムです。

「Where I Stand」
ATOJのPete Kuzmaプロデュース。ストリングスはLarry Gold。Raheemのヴォーカルも含めて抜群の完成度のネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=soFVXuPwdT8

「Breathe」
前曲と同じくPete Kuzmaプロデュース、ストリングスはLarry Gold。Larry Goldによる美しいストリングスを生かしたビューティフル・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=soFVXuPwdT8

「You」
Terry Hunterプロデュース。アルバムからの3rdシングルにもなったバラード。ハウス系のTerry Hunterですが、ここではRaheemを引き立てるのヴォーカル&メロディ重視の音作りに徹しています。
https://www.youtube.com/watch?v=77z74INm_0s

「Sweet Tooth」
Emmai Alaquivaプロデュース。ダークなシンセ・サウンドをアクセントをつけたダンサブルなミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=rBQWCjvLc0Q

「Ask Yourself」
Fanaticプロデュース。Boyz II Men「Right on Time」を引用したバラードからはRaheemのソウル魂が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=MjHnTxUcDj8

「Believe」
Isaac Lewis/Levi Stevens/Warren Jonesプロデュース。アルバムからの2ndシングル。抑えたトーンながらもセクシーな魅力が伝わってくる絶品バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=qruJ7M7Ra_o

「Is It Possible」
デトロイト出身の実力派男性R&BシンガーDweleがRaheemと共にヴォーカル・プロダクションを手掛けています。Pete Kuzmaプロデュース。楽曲の良さが伝わってくる素敵なネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=MjHnTxUcDj8

「Catch 22」
ATOJのKev Brownプロデュース。ストリングスはLarry Gold。70年代ソウル・テイストとネオソウルが融合したビターな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=LGRcmU4K8nA

「Until」
Cliff Jones/Jerry "Juke" Vines/Big Bob/Captain Curtプロデュース。前述のように2003年のデビュー・シングル。The Isley Brothers「Footsteps in the Dark」のサンプリングが印象的なミディアム・バラード。Raheemが一人Isleysしている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=50H7Tewis3Q

「Cadillac」
Cliff Jones/Jerry "Juke" Vines/Big Bob/Captain Curtプロデュース。ロッキン・ギターが印象的なミディアム・グルーヴ。

「Green Leaves」
Cliff Jones/Jerry "Juke" Vines/Big Bob/Captain Curtプロデュース。ソウルフルな哀愁ミディアムをしみじみと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=jyvfT6b-524

「Thank You」
K-Murdock/Raheem DeVaughn/W. Ellington Feltonプロデュース。本編ラストはW. Ellington Feltonのヒューマン・ビートボックスを駆使したア・カペラで締め括ってくれます。

「Closer (Won't Be Love)」
国内盤CDボーナス・トラック。美しくも切ないバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=w-weQD5efAk&list=RDsoFVXuPwdT8&index=7

「Guess Who Loves You More (Acoustic Mix)」
国内盤CDボーナス・トラック。GREAT 3の片寄明人による「Guess Who Loves You More」のアコースティックなリミックス。

Raheem DeVaughnの他作品もチェックを!

『Love Behind the Melody』(2008年)


『The Love & War Masterpeace』(2010年)


『A Place Called Love Land』(2013年)


『Love Sex Passion』(2015年)


『Decade of a Love King』(2018年)


『The Love Reunion』(2019年)
posted by ez at 00:08| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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