発表年:2005年
ez的ジャンル:男性ネオソウル
気分は... :愛と希望のネオソウル!
2000年代ネオソウル作品からRaheem DeVaughn『The Love Experience』(2005年)です。
Raheem DeVaughnは、1975年ニュージャージー州ニューアーク生まれの男性R&Bシンガー/ソングライター。
DJ Jazzy Jeff『The Magnificent』(2002年)へのフック・アップを経て、2003年にシングル「Until」でソロ・デビュー。
2005年にはデビュー・アルバムとなる本作『The Love Experience』をリリース。
以降『Love Behind the Melody』(2008年)、『The Love & War Masterpeace』(2010年)、『A Place Called Love Land』(2013年)、『Love Sex Passion』(2015年)、『Decade of a Love King』(2018年)、『The Love Reunion』(2019年)といったアルバムをリリースしています。
2008年には「Woman」がグラミーのBest Male R&B Vocal Performance、2009年には「Customer」が同Best R&B Song、2011年には『The Love & War Masterpeace』が同Best R&B Albumにノミネートされています。
デビュー・アルバムとなる本作『The Love Experience』(2005年)は、ネオソウルの新旗手として多くのR&Bファンに歓迎された1枚です。USアルバム・チャート第46位、同R&Bアルバム・チャート第9位となっています。
バラード系中心にRaheemのヴォーカルを引き立つ、素敵なネオソウル作品に仕上がっています。
DJ Jazzy Jeff率いるフィラデルフィアのA Touch of Jazz(ATOJ)のKev Brown、Pete Kuzma、Anthony Bellという面々、ハウスのレジェンド・プロデューサーMasters At WorkのKenny "Dope" Gonzalez、シカゴのハウスDJ Terry Hunter等がプロデュースを手掛けています。
Kenny "Dope" Gonzalezプロデュースの1stシングル「Guess Who Loves You More」、2ndシングルとなった絶品バラード「Believe」、スケールの大きなタイトル曲「The Love Experience」、2003年のデビュー・シングル「Until」、デトロイト出身の実力派男性R&BシンガーDweleがRaheemと共にヴォーカル・プロダクションを手掛けた「Is It Possible」、Pete Kuzmaプロデュースの「Where I Stand」、Anthony Bellプロデュースの「Who」あたりが僕のおススメです。
2000年代ネオソウルの良さを改めて実感できる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「The Voice (Intro)」
アルバムのイントロ。
「The Love Experience」
Supeプロデュース。タイトル曲はSwitch「My Friend in the Sky」をサンプリングしたミディアム。ネオソウルの新旗手らしいスケールの大きな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6CN4gTKjn9Q
「Guess Who Loves You More」
アルバムからの1stシングル。Masters At WorkのKenny "Dope" Gonzalezプロデュース。Earth, Wind & Fire「Can't Hide Love」をサンプリング。ハウスのレジェンド・プロデューサーKenny "Dope" GonzalezのR&B魂に触れることができるミディアム・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=Xli5LqDLmv4
「Who」
ATOJのAnthony Bellプロデュース。ATOJ勢らしい素敵なネオソウルに仕上がっています。Raheemのシンガーとしての魅力も存分に満喫できるミディアムです。
「Where I Stand」
ATOJのPete Kuzmaプロデュース。ストリングスはLarry Gold。Raheemのヴォーカルも含めて抜群の完成度のネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=soFVXuPwdT8
「Breathe」
前曲と同じくPete Kuzmaプロデュース、ストリングスはLarry Gold。Larry Goldによる美しいストリングスを生かしたビューティフル・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=soFVXuPwdT8
「You」
Terry Hunterプロデュース。アルバムからの3rdシングルにもなったバラード。ハウス系のTerry Hunterですが、ここではRaheemを引き立てるのヴォーカル&メロディ重視の音作りに徹しています。
https://www.youtube.com/watch?v=77z74INm_0s
「Sweet Tooth」
Emmai Alaquivaプロデュース。ダークなシンセ・サウンドをアクセントをつけたダンサブルなミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=rBQWCjvLc0Q
「Ask Yourself」
Fanaticプロデュース。Boyz II Men「Right on Time」を引用したバラードからはRaheemのソウル魂が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=MjHnTxUcDj8
「Believe」
Isaac Lewis/Levi Stevens/Warren Jonesプロデュース。アルバムからの2ndシングル。抑えたトーンながらもセクシーな魅力が伝わってくる絶品バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=qruJ7M7Ra_o
「Is It Possible」
デトロイト出身の実力派男性R&BシンガーDweleがRaheemと共にヴォーカル・プロダクションを手掛けています。Pete Kuzmaプロデュース。楽曲の良さが伝わってくる素敵なネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=MjHnTxUcDj8
「Catch 22」
ATOJのKev Brownプロデュース。ストリングスはLarry Gold。70年代ソウル・テイストとネオソウルが融合したビターな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=LGRcmU4K8nA
「Until」
Cliff Jones/Jerry "Juke" Vines/Big Bob/Captain Curtプロデュース。前述のように2003年のデビュー・シングル。The Isley Brothers「Footsteps in the Dark」のサンプリングが印象的なミディアム・バラード。Raheemが一人Isleysしている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=50H7Tewis3Q
「Cadillac」
Cliff Jones/Jerry "Juke" Vines/Big Bob/Captain Curtプロデュース。ロッキン・ギターが印象的なミディアム・グルーヴ。
「Green Leaves」
Cliff Jones/Jerry "Juke" Vines/Big Bob/Captain Curtプロデュース。ソウルフルな哀愁ミディアムをしみじみと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=jyvfT6b-524
「Thank You」
K-Murdock/Raheem DeVaughn/W. Ellington Feltonプロデュース。本編ラストはW. Ellington Feltonのヒューマン・ビートボックスを駆使したア・カペラで締め括ってくれます。
「Closer (Won't Be Love)」
国内盤CDボーナス・トラック。美しくも切ないバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=w-weQD5efAk&list=RDsoFVXuPwdT8&index=7
「Guess Who Loves You More (Acoustic Mix)」
国内盤CDボーナス・トラック。GREAT 3の片寄明人による「Guess Who Loves You More」のアコースティックなリミックス。
Raheem DeVaughnの他作品もチェックを!
『Love Behind the Melody』(2008年)
『The Love & War Masterpeace』(2010年)
『A Place Called Love Land』(2013年)
『Love Sex Passion』(2015年)
『Decade of a Love King』(2018年)
『The Love Reunion』(2019年)