2020年07月19日

Derrick Hodge『Color Of Noize』

4年ぶりの3rdアルバム☆Derrick Hodge『Color Of Noize』

発表年:2020年
ez的ジャンル:今ジャズ・ベーシスト
気分は... :コントラスト、美しさ、混沌、自由・・・

新作ジャズからRobert Glasper Experiment(RGE)のベーシストとしても知られるDerrick Hodgeの3rdソロ・アルバム『Color Of Noize』です。

1979年フィラデルフィア生まれのベーシストDerrick Hodgeの紹介は、1stソロ・アルバム『Live Today』(2013年)に続き2回目となります。

また、Hodgeも参加したRobert Glasperらによるスーパー・ユニットR+R=Now『Collagically Speaking』(2018年)も紹介しています。

2ndアルバム『The Second』(2016年)に続く3rdアルバムとなる本作『Color Of Noize』

盟友Robert GlasperBlue Noteを離れましたが、Derrick HodgeBlue Noteに止まり、本作をリリースしました。

プロデュースはBlue Noteの総帥Don WasDerrick Hodge

レコーデイング・メンバーはDerrick Hodge(b、key、p、g、vo)、Jahari Stampley(org、p)、Justin Tyson(ds)、Michael Aaberg(key、syn)、Michael Mitchell(ds)、DJ Jahi Sundance(turntable)。

メンバーを固定してバンドとしての一体感を重視した演奏となっています。全編でツイン・ドラムに拘っているあたりにHodgeの目指した音が反映されていると思います。

Wayne Shorter作の「Fall」以外はDerrick Hodgeのオリジナルです。

Sundanceのターンテーブルと共に始まる「The Cost」RGE的な「Not Right Now」、ツイン・ドラムがワイルドに駆け抜けていく「Color Of Noize」Miles Davis『Nefertiti』で演奏されたWayne Shorter作品「Fall」、Hodgeがアコギを弾き語りするフォーキーな「New Day」あたりが僕のおススメです。

決して派手なアルバムではありませんが、今ジャズ好きの人は十分楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「The Cost」
Sundanceのターンテーブルに違和感を覚えない本作らしいジャズ・ワールドが展開されるオープニング。Hodgeのベースを中心に今ジャズならではのコズミック感覚を堪能できます。DJ Jahi
https://www.youtube.com/watch?v=LQlKe5R3m9A

「Not Right Now」
Robert Glasper抜きのRGEといった雰囲気のミディアム。Jahari Stampleyの美しいピアノとMichael Aabergのシンセのコントラストがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0rEIVb14ECg

「Little Tone Poem」
1分半に満たない美しい小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=gRtTpGWsho8

「You Could Have Stayed」
アコースティック・ベースの美しい響きに続き、抒情的ななエレクトリック・ベースがプレイされるエモーショナル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=n_7x0pXK3Wo

「Color Of Noize」
タイトル・トラックは今ジャズらしいグルーヴを存分に楽しめる疾走感あふれる演奏です。ツイン・ドラムがワイルドに駆け抜けていく鼓動がいいですね。中盤以降のコズミック&フューチャリスティック感覚もサイコーです!
https://www.youtube.com/watch?v=YW0syoft29k

「19」
霞の中を彷徨うようなミステリアス・ムードが漂う演奏です。Hodge自身のヴォイスのエコーが効果的に使われています。
https://www.youtube.com/watch?v=H0ZpWJzorZg

「Fall」
Wayne Shorter作品をカヴァー。オリジナルはMiles Davis『Nefertiti』(1967年)収録。このバンドならではの美学とツイン・ドラムならではのダイナミックな演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=fdHzpctZP-I

「Looking At You」
Hodgeのヴォーカル、ピアノ、Michael Mitchellのドラムのみの演奏です。祈りのようなものを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qzer-3rfvYk

「Heartbeats」
音楽の美しさと、その一瞬の儚さのようなものが伝わってくる心に沁みる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=gDYmna3NJh4

「New Day」
ここではHodgeがアコギを弾き語りし、フォーキー・ジャズな味わいの演奏を楽しめます。フォーキーのみならずエレクトリック・フィーリングと巧みに融合させているところが僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=2KjUsM340tU

「You Could Have Stayed」
「You Could Have Stayed」のJahari Stampleyによるピアノ・ソロでアルバムは幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=scEGpRT18T0

Derrick Hodgeの他作品もチェックを!

『Live Today』(2013年)
Live Today

『The Second』(2016年)


R+R=Now『Collagically Speaking』(2018年)
コラージカリー・スピーキング
posted by ez at 00:16| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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