発表年:1990年
ez的ジャンル:Levert系男性R&Bグループ
気分は... :ルードじゃありません!
今回は90年代男性R&Bグループ作品からRude Boys『Rude Awakening』(1990年)です。
Rude Boysは、クリーブランドで結成されたLarry Marcus、Melvin Sephus、Edward Lee Banks、Joe Little IIIの4人組。
Gerald Levertのバックアップの下、1990年にデビュー・アルバムとなる本作『Rude Awakening』をリリース。シングル・カットされた「Written All Over Your Face」はUS R&BチャートNo.1に輝き、同曲は1991 Billboard Music AwardのNo.1 R&B Single of the Yearも獲得しました。さらにシングル「Are You Lonely For Me」もはUS R&BチャートNo.1となっています。
デビュー・アルバム成功の勢いに乗って、1992年に2ndアルバム『Rude House』をリリース。シングル「My Kinda Girl」がUS R&Bチャート第2位になるなど、グループの活動は順調に思えましたが、Joe Little IIIがソロ活動のため脱退してしまいます。
Joe Little IIIのソロ・アルバム『Puttin' It Down Blues』(1994年)は、当ブログで既に紹介済みです。
一方、Rude Boysの方は、後釜にDwight Thompsonを迎え、1997年に3rdアルバム『Rude As Ever』をリリースしますが、以前のような成功を収めることはできませんでした。
さて、デビュー・アルバムとなる本作『Rude Awakening』(1990年)ですが、実力派グループとしての魅力と、Gerald Levertのバックアップが噛み合った完成度の高い1枚に仕上がっています。
アルバムはUS R&Bアルバム・チャート第10位となっています。
Gerald Levert、Edwin Nicholas、Marc Gordon、Jim Salamone、Larry Marcus、Mike FergusonというTrevelプロダクション(Levertのスペルを逆にしたもの)メンバーがプロデュースしています。
US R&BチャートNo.1となった「Written All Over Your Face」と「Are You Lonely For Me」をはじめ、「Come On Let's Do This」、「Heaven」といったシングル曲が目立ちますが、個人的には「I'm Going Thru」、「I Need You」のスロウ2曲もおススメです。
アップ系でいえば、「Pressure」、「Never Get Enough Of It」、「Fool For You」が僕好みの仕上がりです。
Levertファミリーの勢いを感じる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Come On Let's Do This」
Gerald Levert/Marc Gordon作&プロデュース。1stシングルにもなったオープニング。ラップも織り交ぜ、James Brown「I Don't Want Nobody to Give Me Nothing (Open Up the Door I'll Get It Myself)」をサンプリングしたアップ・チューン。弾け方が少し足りない気もしますが、キャッチーな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=RNMTq7V41EI
「Written All Over Your Face」
Jim Salamone/Larry Marcusプロデュース。Larry Marcus作。2ndシングルとしてUSチャート第16位、同R&BチャートNo.1となった大ヒット・シングル。Gerald Levertもバック・ヴォーカルで参加し、存在感を示しています。実力派グループらしいミドルですが、大ヒットに至ったのはGerald Levert参加の効果が大きかったかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=a0bnlxYl3HQ
Zo! & Tigallo(Phonte)がカヴァーしています。
Zo! & Tigallo「Written All Over Your Face」
https://www.youtube.com/watch?v=mQ_5vSK9sNk
また、A Tribe Called Quest「Everything Is Fair」、Rumpletilskinz「Attitudes」、South Circle「New Day」、C-Note feat. Lil' Flip and Deep Threat「Diamondz All-N-Yo Face」Knxwledge.「Writtnallovrurface_」のサンプリング・ソースとなっています。
「I Feel For You」
Gerald Levert/Marc Gordon作&プロデュース。少し妖しい雰囲気の漂うミディアム。90年代らしいですか、必ずもこのグループ向きではない気も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=mSz7-VkX0JM
「Heaven」
Jim Salamone/Larry Marcusプロデュース。Larry Marcus作。アルバムからの3rdシングル。ダンス系ですが、ヴォーカルを大切にするメロディアスな展開がこのグループらしくてグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=rdnbFxAkwlY
「Pressure」
Gerald Levert/Marc Gordonプロデュース。Gerald Levert/Larry Marcus/Marc Gordon作。この時代らしいNJSです。ダンス系ではコレが一番好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=OxoiZ2XSzrc
「Never Get Enough Of It」
Gerald Levert/Marc Gordonプロデュース。Gerald Levert/Larry Marcus/Marc Gordon作。これも勢いのあるNJS。Rude Boysらしいかどうか別にして、ノリのいいNJSで楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=lFK0Rtr-gbo
「I'm Going Thru」
Jim Salamone/Edwin Nicholasプロデュース。Ed Banks/Larry Banks/Melvin Sephus作。グループの魅力を存分に満喫できる素敵なスロウ。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=4aW3Owne4ZI
「Are You Lonely For Me」
Jim Salamone/Edwin Nicholas/Mike Fergusonプロデュース。Edwin Nicholas/JJoe Little III/Mike Ferguson作。4thシングルとして「Written All Over Your Face」に続き、US R&BチャートNo.1となったヒット・シングル。このグループらしい素晴らしいヴォーカルワークを満喫できるバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=5z_JG-xgkzk
「I Need You」
Jim Salamone/Larry Marcusプロデュース。Larry Marcus作。アーバン・ナイトなスロウ・チューン。やはり彼らにはこういうバラードがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=A3AGCiypXRA
GQ「Forever in a Day」、Ross From Friends「Bootman」のサンプリング・ソースとなっています。
GQ「Forever in a Day」
https://www.youtube.com/watch?v=VVXOTuT8MOM
「Fool For You」
Gerald Levert/Marc Gordonプロデュース。Gerald Levert/Marc Gordon/Rob Cunningham作。ラストは
https://www.youtube.com/watch?v=JwjDhkwYh-U
ご興味がある方は、Rude Boysの他作品やJoe Little IIIのソロ・アルバムもチェックを!
『Rude House』(1992年)
『Rude As Ever』(1997年)
J. Little『Puttin' It Down Blues』(1994年)