2020年08月19日

Ned Doheny『Hard Candy』

元祖AORな西海岸爽快メロウ☆Ned Doheny『Hard Candy』

発表年:1976年
ez的ジャンル:元祖AOR
気分は... :異常な夏のAOR・・・

今回は元祖AOR作品として人気の高い1枚、Ned Doheny『Hard Candy』(1976年)です。

ド定番AOR作品であり、約15年前のブログ開設時から念頭にあった作品ですが、気づけば15年間スルーしていました(笑)

Ned Dohenyは1948年L.A.生まれの男性シンガー・ソングライター。

1970年代前半からソングライターとして活躍し、1973年にAsylumからデビュー・アルバム『Ned Doheny』をリリース。

1976年にはColumbiaから元祖AOR作品として日本でも人気の高い本作『Hard Candy』(1976年)をリリースしています。この1枚で日本ではAOR人気アーティストの地位を確立します。

1981年にはAverage White BandHamish Stuartとの共作でChaka Khanのヒット曲「What Cha Gonna Do For Me」を楽曲提供しました。

結局、この1枚に尽きる人かもしれませんね。

ジャケも含めて夏らしい爽快な西海岸AORですね。
ブルーアイド・ソウルな味わいがあるのも飽きの来ない要因だと思います。

プロデュースはSteve Cropper

レコーディングにはNed Doheny(vo、g)以下、David Foster(key)、Dennis Parker(b)、Gary Mallaber(ds)、Tower Of Power Horn Section(horns)、Chuck Findley(tb、tp、flh)、Victor Feldman(per)、Steve Forman(per)、Ernie Corello(g)、
Hamish StuartAverage White Band)(back vo)、
Don Henley(back vo)、Glenn Frey(back vo)、J.D. Souther(back vo)、Linda Ronstadt(back vo)、Rosemary Butler(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

楽曲はすべてNed Dohenyのオリジナル(共作含む)。

映画『波の数だけ抱きしめて』(1991年)のサントラ収録や数多くのカヴァーでもお馴染みの「Get It Up for Love(邦題:恋は幻)」Average White BandHamish Stuartとの共作による「A Love of Your Own」の2曲が本作のハイライト。

個人的にはサマー・モードの爽快メロウ・グルーヴの「Each Time You Pray」「On the Swingshift」、フォーキー・メロウな「When Love Hangs in the Balance」、SSW的な「Sing to Me」もおススメです。

聴いているだけで清涼気分になる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Get It Up for Love」
本作のハイライトその1。David Cassidyへ提供した楽曲のセルフ・カヴァー。邦題「恋は幻」。映画『波の数だけ抱きしめて』(1991年)のサントラにも収録されていました。Nedのブルーアイド・ソウルな魅力を満喫できる1曲。アコースティックな質感を残したアーバン・サウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=XwouzFuEMKI

当ブログ紹介したAl SunnyThe Rhinestonesをはじめ、Average White Band & Ben E. King、Tata Vega、Bruce Ruffin、Stephen Michael Schwartz、Maxine Nightingale、さらには東京事変もカヴァーしています。
David Cassidy「Get It Up for Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=mylFc6-9-kM
Al Sunny「Get It Up for Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=rI3bVyUJZ1M
The Rhinestones「Get It Up for Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=lGsFlpBTiXU
Average White Band & Ben E. King「Get It Up for Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=YXzfzABioPQ
Tata Vega「Get It Up for Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=04cL_P36Sno
Bruce Ruffin「Get It Up for Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=GgS2PjEOWRY
Stephen Michael Schwartz「Get It Up for Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=3yyUDKIxHVw
Maxine Nightingale「Get It Up for Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZUSoJRCpAS8
Big K.R.I.T. feat. Big Sant「How U Luv That」のサンプリング・ソースにもなっています。
Big K.R.I.T. feat. Big Sant「How U Luv That」
 https://www.youtube.com/watch?v=vO2h2WEI4Yw

「If You Should Fall」
西海岸らしい開放的な雰囲気のメロウ・ロック。Don Henley、Glenn FreyというEagles勢がバック・コーラスで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=1JXkkaVU8AQ

「Each Time You Pray」
僕好みのサマー・モードの爽快メロウ・グルーヴ。ジャケのイメージをそのまま音にしたような感じですね。David Fosterのメロウ・エレピやChuck Findleyアレンジのホーン・サウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=1JXkkaVU8AQ

「When Love Hangs in the Balance」
サンセット・モードのフォーキー・メロウ。ハワイアンAORあたりと一緒に聴きたくなりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=Nh2I1gve3yQ

「A Love of Your Own」
本作のハイライトその2。この曲のみHamish Stuartとの共作。Average White Bandヴァージョンとセットで名曲ですね。Average White Bandヴァージョンは『Soul Searching』(1976年)収録。ブルーアイド・ソウルらしい雰囲気のメロウ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=_q9AUeTE4xI

当ブログでも紹介したTeaseMelissa Manchesterヴァージョンをはじめ、The EbonysMillie Jacksonがカヴァーしています。
Average White Band「A Love of Your Own」
 https://www.youtube.com/watch?v=bXtaTmpkT8g
Tease「A Love of Your Own」
 https://www.youtube.com/watch?v=qHNnV9zRL1g
Melissa Manchester「A Love of Your Own」
 https://www.youtube.com/watch?v=MGs3ScrxkuI
The Ebonys「A Love of Your Own」
 https://www.youtube.com/watch?v=-BbkK_OYkdE
Millie Jackson「A Love of Your Own」
 https://www.youtube.com/watch?v=sTgE6hMpPFo

「I've Got Your Number」
さり気なさが魅力の1曲。SSW的な魅力とアーバン・ソウルな魅力がうまく調和しています。
https://www.youtube.com/watch?v=VohEIik4xsY

Kaytranada「I've Got Your」のサンプリング・ソースとなっています。
Kaytranada「I've Got Your」
 https://www.youtube.com/watch?v=pylCOp9MirA

「On the Swingshift」
僕の密かなお気に入り曲。ミステリアスな爽快サマー・グルーヴといったムードがたまりません。爽やかな風のように駆け抜けていく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=i5tTjJ2XfEY

「Sing to Me」
SSW的な魅力を満喫できるメロウ・チューン。David Fosterのキーボードによるアクセントもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=fKb_tIQxeGw

「Valentine (I Was Wrong About You)」
ラストはジャジーな雰囲気のロマンティック・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GO2Bk9XVY8s

Ned Dohenyの他作品もチェックを!

『Ned Doheny』(1973年)


『Prone』(1979年)


『Life After Romance』(1988年)


『Love Like Ours』(1991年)


『Postcards From Hollywood』(1991年)


『Between Two Worlds』(1993年)


『The Darkness Beyond the Fire』(2010年)
posted by ez at 02:03| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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