発表年:1971年
ez的ジャンル:超絶ギタリスト系ジャズ・ロック
気分は... :内に秘めた炎!
John McLaughlin率いるMahavishnu Orchestraの衝撃の1stアルバム『The Inner Mounting Flame』(1971年)です。
John McLaughlin率いるジャズ・フュージョン/ジャズ・ロック・バンドMahavishnu Orchestraについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『Birds of Fire』(1972年)
『Visions of the Emerald Beyond』(1975年)
『Inner Worlds』(1976年)
The Tony Williams Lifetime、エレクトリック・マイルスへ参加し、電化ジャズ最前線を体験したJohn McLaughlinが独自のジャズ・ロック・ワールドを目指すべく結成したのがMahavishnu Orchestraであり、その所信表明となったアルバムが本作『The Inner Mounting Flame』(1971年)です。
バンド名も含めて、ジャズ・ロックに収まらない神秘的&スピリチュアルな雰囲気があるのがこのユニットの魅力だと思います。
プロデュース&ソングライティングはすべてJohn McLaughlin。
本作におけるMahavishnu Orchestraのメンバーは、John McLaughlin(g)、Rick Laird(b)、Billy Cobham(ds、per)、Jan Hammer(key、org)、Jerry Goodman(violin)。
主役John McLaughlinの超絶ギターは勿論のこと、バンド全体の推進役となるBilly Cobhamのドラミング、ジャズ・ロックに収まらない神秘的なアクセントを加えるJerry Goodmanのヴァイオリンにも注目です。
僕の嗜好からすると、この狂暴なジャズ・ロックはいつも聴きたい音ではありませんが、たまに聴くとスカっとしますね(笑)
当時の音楽シーンに大きなインパクトを与えたジャズ・ロックを満喫しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Meeting of the Spirits」
このグループのスケールの大きさを実感できる衝撃のオープニング。インドの神秘的なベールに包まれた白熱のジャズ・ロックです。単に激しいのみならず深遠さも兼ね備えているのがいいですね。McLaughlinのギターが主役ですが、Jerry Goodmanのヴァイオリンがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DQG7XpCiSVA
Jurassic 5「Lesson 6 (The Lecture)」、Aceyalone「The Hurt」のサンプリング・ソースとなっています。
Aceyalone「The Hurt」
https://www.youtube.com/watch?v=WP8F8esJIPQ
「Dawn」
タイトルの通り夜明けモードの演奏です。メリハリの効いたジャズ・ロックですが、ここでもGoodmanのヴァイオリンがある分、オリエンタルなムードが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=y7SoYb9KLDE
Ambersunshower「Serengeti Plains」等のサンプリング・ソースとなっています。
Ambersunshower「Serengeti Plains」
https://www.youtube.com/watch?v=FcNFKb3XTX0
「The Noonward Race」
Billy CobhamとMcLaughlinによる白熱バトルのイントロがサイコー!中盤はエレクトリック・マイルスに通じる格好良さを感じます。コチラの方が遥かに狂暴ですが。
https://www.youtube.com/watch?v=GSv6SEN3SKo
「A Lotus on Irish Streams」
McLaughlinのギター、Goodmanのヴァイオリン、Jan Hammerのピアノが織り成す美しい演奏です。McLaughlinのギターが時折シタール風になるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1m5V8zbyR2M
「Vital Transformation」
Cobhamの格好良いブレイクと共に始まる超絶ジャズ・ロック。このユニットらしいエキサイティングなプレイを存分に満喫できます。激しく唸りつづけるMcLaughlinのギターでトランス状態になりそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=boOu0L45M44
「The Dance of Maya」
ジャズ・ロックなのにブルースな面白い演奏です。このグループの変幻自在さを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q1qIQjUy5B0
HCH「I Orkomosia」、Godfather Don「Slave of New York」のサンプリング・ソースとなっています。
HCH「I Orkomosia」
https://www.youtube.com/watch?v=ov_u4VB6350
Godfather Don「Slave of New York」
https://www.youtube.com/watch?v=Njv_IynPL9Q
「You Know You Know」
このユニットならではのスピリチュアルな演奏です。嵐の前の静けさのような不気味さも漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=5mdGCqZTres
Massive Attack「One Love」、Black Sheep「Similak Child」、「Flavor of the Month」、MC Serch「Hits the Head」、Blahzay Blahzay「Intro」、Mos Def「Kalifornia」、Jill Scott「The Real Thing」等のサンプリング・ソースとなっています。
Massive Attack「One Love」
https://www.youtube.com/watch?v=QNnofKV6Osc
Black Sheep「Flavor of the Month」
https://www.youtube.com/watch?v=F01fzPwBwc4
MC Serch「Hits the Head」
https://www.youtube.com/watch?v=NrFDS8BoIj8
Blahzay Blahzay「Intro」
https://www.youtube.com/watch?v=VTLHsqB2rpI
Mos Def「Kalifornia」
https://www.youtube.com/watch?v=JlSsbNc0_u0
Jill Scott「The Real Thing」
https://www.youtube.com/watch?v=MoQpZ9n_St0
「Awakening」
ラストは超絶集団による白熱のジャズ・ロックで締め括ってくれます。聴く側も息が出来ないようなスピード感で駆け抜けていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=HRM8N1987qA
Mahavishnu Orchestraの他作品もチェックを!
『Birds of Fire』(1972年)
『Between Nothingness & Eternity』(1973年)
『Apocalypse』(1974年)
『Visions of the Emerald Beyond』(1975年)
『Inner Worlds』(1976年)