2020年10月05日

Carl Thomas『Emotional』

デビュー・ヒット「I Wish」収録☆Carl Thomas『Emotional』

発表年:2000年
ez的ジャンル:正統派男性R&B/ソウル
気分は... :オーセンティックでホッコリ!

2000年代R&B作品からCarl Thomas『Emotional』(2000年)です。

1972年イリノイ州生まれの男性R&BシンガーCarl Thomasの紹介は、2ndアルバム『Let's Talk About It』(2004年)に続き2回目となります。

1996年にSean "Puffy" Combs(Diddy)Bad Boy Entertainment(現Bad Boy Records)と契約し、
1999年にシングル「I Wish」でデビューしたCarl Thomas

本作『Emotional』(2000年)はデビュー・アルバムとなります。先のデビュー・シングル「I Wish」は全米R&Bシングル・チャート第1位に輝き、本作『Emotional』(2000年)も全米アルバム・チャート第9位、全米R&Bアルバム・チャート第2位という成功を収めました。

Bad Boy所属ということで、Sean "Puffy" Combsから連想される良くないイメージもありましたが、中身はそんなイメージからはかけ離れた正統派R&Bに仕上がっており、そのギャップが逆に新鮮だった記憶があります。

Bad Boyの総帥Sean "Puffy" Combs(P. Diddy)Carl Thomas本人、Mario WinansMike CityGordon ChambersK-GeeAnthony DentJ-DubHarve PierreRon "Amen-Ra" LawrenceChucky ThompsonDamien DeSandiesBrian KeirulfJoshua M. SchwartzRashad SmithHeavy DD-DotGarrette "Blake" Smithという多彩なプロデューサーが起用されています。メイン・プロデューサー的存在はMario Winansですかね。

「I Wish」「Summer Rain」「Emotional」というシングル3曲に本作の魅力が凝縮されているんでは?

それ以外であれば、「Giving You All My Love」「Come to Me」「Supastar」「Special Lady」あたりがおススメです。

オーセンティックなR&Bワールドをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Intro」
Mario Winansプロデュース。ソウルフルなイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=54HttCjpOVk

「Emotional」
Mario Winansプロデュース。タイトル曲はシングルにもなり、US R&Bチャート第8位となっています。Sting「Shape of My Heart」をサンプリング。素晴らしいヴォーカル・ワークに魅せられるビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=CW0gaTRzzlc

「I Wish」
Mike City/Carl Thomasプロデュース。USチャート第20位、US R&Bチャート第1位となったヒット曲。Carl Thomasというアーティストを印象付けた代名詞的な1曲。Mike Cityプロデュースらしくビートを効かせつつ、メロディを大切にしているのがいいですね。感動的なイントロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=9fQwrkTktug
アルバム未収録ですがLL Cool Jをフィーチャーしたリミックスもあります。
Carl Thomas feat. LL Cool J「I Wish (Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=JygCm4Je0Y8
Bei Maejorがカヴァーしています。また、Big Sean「Single Again」Kevin Hart feat. Trey Songz「Push It on Me」、Jay-Z feat. Omillio Sparks, Pharrell Williams and Shay Haley「I Just Wanna Love U (Give It 2 Me)」等のサンプリング・ソースとなっています。
Bei Maejo「I Wish」
 https://www.youtube.com/watch?v=4RGuiFUSLi4
Big Sean「Single Again」
 https://www.youtube.com/watch?v=Y7OTdHYEXw8
Kevin Hart feat. Trey Songz「Push It on Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=SurUz8qx32I

「Anything (Interlude)」
Mario Winansプロデュース。美しいインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=iGfqd3gsHsw

「My Valentine」
Gordon Chambers/K-Geeプロデュース。哀愁モードのミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=qCPXH9r9YAQ

「Giving You All My Love」
Mario Winansプロデュース。Kelly Priceがバック・ヴォーカルで参加。Isaac Hayes「Wherever You Are」をサンプリングしたラブ・バラード。Bad Boyらしからぬオーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=VFNtwDEFkwY

「Cadillac Rap (Interlude)」
Carl Thomasプロデュース。The Dramatics「Be My Girl」をサンプリングしたインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=fCJnhCKt01w

「Woke Up In the Morning」
Harve Pierre/P. Diddy/Mario Winansプロデュース。The Notorious B.I.G.「My Downfall」をサンプリングした美しいも悲しいムードのミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=YS_DNFMlB8k

「Come to Me」
Anthony Dent/J-Dub/Harve Pierreプロデュース。Roberta Flack「Let's Stay Together」をサンプリングした僕好みのオーセンティック・バラード。バック・コーラスでNiveaが参加。
https://www.youtube.com/watch?v=9wI3Uz2fpjE

「Cold, Cold World」
Ron "Amen-Ra" Lawrenceプロデュース。女性R&Bグループ4KastのSharissaがバック・コーラスで参加。哀愁漂うミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=bgm2RSRf264

「Trouble Won't Last (Interlude)」
Chucky Thompsonプロデュース。Malik Yusefがスポークン・ワードで参加したインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=ISQq_CL2Nbc

「You Ain't Right」
Mike City/Carl Thomasプロデュース。ダンサブルなビートを効かせたトラック。Mike Cityプロデュースらしい面白さはありますが、Carl Thomasにはフィットしていないような・・・
https://www.youtube.com/watch?v=WiPf6yju5sQ

「Lady Lay Your Body」
Damien DeSandies/Harve Pierre/Carl Thomasプロデュース。切々と歌い上げるラブ・バラード。夢の中で迷走しているような気分です。
https://www.youtube.com/watch?v=W00hpSieV-w

「Supastar」
Brian Keirulf/Joshua M. Schwartz/Rashad Smithプロデュース。個人的にかなり好きな1曲。ジワジワと沁みてくる感じがたまらないソウルフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=8tS8nRBoLq4

「Summer Rain」
Heavy Dプロデュース。Samuel L. Jackson主演の映画『Shaft』(2000年)のサントラにも収録された曲です。シングルとしてUS R&Bチャート第18位となっています。Terence Trent D'Arby「To Know Someone Deeply Is to Know Someone Softly」をサンプリングし、のフレーズが引用されています。Heavy Dプロデュースらしいキャッチーさがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=5LxCICsV7Lk

「Hey Now」
Heavy Dプロデュース曲が続きます。幻想的なビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=9MFP0xUc1ew

「Special Lady」
D-Dot/Garrette "Blake" Smithプロデュース。ラストは素敵なラブ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DqYWh4PuP88

Carl Thomasの他作品もチェックを!

『Let's Talk About It』(2004年)
Let's Talk About It (Mcup)

『So Much Better』(2007年)
So Much Better

『Conquer』(2011年)
posted by ez at 02:19| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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