発表年:2020年
ez的ジャンル:アルゼンチン新世代フォルクローレ
気分は... :素朴なようで実は緻密・・・
新作アルバムからアルゼンチン新世代フォルクローレ作品Rodrigo Carazo『Octogono』です。
Rodrigo Carazoはアルゼンチン、コルドバ出身のシンガー・ソングライター/マルチ・インストゥルメンタリスト。
これまで『Oir E Ir』(2015年)を含む2枚のアルバムをリリースしており、本作『Octogono』は3枚目のアルバムとなります。
この国内盤CDにはCarlos Aguirreがライナーノーツを特別寄稿しています。
アルバムには、アルゼンチン人パーカッション奏者Santiago Vazquezの弦楽カルテットMagnolia Cuarteto de Cuerdas等のアーティストがフィーチャリングされています。
多彩な楽器が使われながらもミニマルな美学を感じる、緻密に計算された繊細で美しい音世界に魅せられます。
フォルクローレの原始的な瑞々しさを残しつつ、進化している新世代フォルクローレの創造性を楽しみましょう。
深夜に大自然の映像を観てるような癒しがあります。
全曲紹介しときやす。
「Antes Del Tiempo」
繊細な美しさを感じる素敵な"静かなる音楽"がオープニング。聴く者の心を浄化し、優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GxcnUTPvYXY
「Hora Minima」
フォルクローレらしい素朴なのに緻密な創造性に溢れた音世界に魅せられます。バンドネオンの響きがアルゼンチン。フォルクローレらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SESnPBkDnsU
「Mis Ideas」
El David Aguilar/Santiago Vazquezをフィーチャー。マリンバの響きが心地好い牧歌的な仕上がり。El David Aguilarの口笛にも癒されます。
https://www.youtube.com/watch?v=Mephk8h1R5M
「So Pra Ficar」
To Brandileone/Pedro Pastor/Lior Shoov/Leila Martialというブラジル、フランスのミュージシャンをフィーチャー。全体としてはブラジリアンSSW風の仕上がり。アルバムの中では異色のトラックかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=BQccPVwmjgQ
「Una Luna」
Santiago Vazquezをフィーチャー。フォルクローレらしい味わいの中に新世代ならではのサムシングを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=mui97vXqYPo
「Horas Este Mar」
枯山水の石庭でも眺めながら聴きたくなる和を感じるトラック。ミニマルな美学を感じるところもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9ukALaeTxfk
「Miradas Nuevas」
素朴なフォルクローレで始まりますが。途中から弦楽カルテットMagnolia Cuarteto de Cuerdasの美しい弦の響きが加わり、一気に音世界が広がる感じがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=aEkH4dJNlz0
「Valparaiso」
この曲でもMagnolia Cuarteto de Cuerdasをフィーチャー。音で埋め尽くすのではなく、あえて余白を残すところがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GUxFmH6p36s
「Nosmica」
フォーキーなフォルクローレ(変な表現?)といった感じですね。ロードムービーのBGMなんかに似合いそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PrCKydn-GF0
「Cantabrico」
ラストも緻密な創造性に溢れたフォルクローレで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=WSacY95rv7U
ご興味がある方はRodrigo Carazoの他作品や本作に参加しているSantiago Vazquezの作品もチェックを!
『Oir E Ir』(2015年)
Santiago Vazquez『Raamon』(2004年)
Santiago Vazquez『Santiago Vazquez』(2014年)