2007年07月15日

Adeva『Adeva!』

このド迫力のジャケ同様、中身もパワフルなハウス・ディーヴァ☆Adeva『Adeva!』
Adeva!
発表年:1989年
ez的ジャンル:ガラージ系ハウス・ディーヴァ
気分は... :怖いっす!

数日前、何人かで知的行動について話をした。

知識が豊富な人が必ずしも知的であるとは限らない。
よく知識は豊富だが、それを他人に自慢することや、他人を不愉快な思いをすることにしか使えない人を見かける。こうした行動は周囲から見ると、到底知的であるとは映らない。

いくら知識をたくさんインプットしても、それをうまくアウトプットする術を持たなければ意味がないというお話でシタ。

さて、久々にハウス・ディーヴァのアルバムを紹介します。
ということでAdevaのデビュー・アルバム『Adeva!』(1989年)デス。

Adeva(本名Patricia Daniels)はニュージャージー出身のハウス・ディーヴァ。ハウス・シーンの名プロデューサーTony Humphriesのバックアップなどもあってデビューを果たしたみたいですね。

そのAdevaのデビュー・アルバム『Adeva!』は僕が始めて購入したハウス系アーティストのソロ・アルバムだったような気がします。当時、ハウスって元来アルバム単位ではなくシングル単位で聴くもの、アルバムもレーベル単位のコンピで聴くものというイメージが強かったのですからね。

ジャケ写真を見ておわかりの通り、Grace Jonesばりのモヒカン・ヘアー&ルックスがインパクトありますよねぇ。そして、ボーカルもかなりパワフル&ストロングでパンチ効いてマス。

90年代に入ると本ブログでも紹介したCe Ce PenistonCrystal WatersUltra Nateなど次々とハウス・ディーヴァのヒット・アルバムが発表されましたが、その先鞭を付けたのがAdevaだったと思いマス。

僕にとっては、長い間本作が歌モノ・ハウスの1つのスタンダードになっていまシタ。
何と言っても、Aretha Franklinの代表曲のカヴァー「Respect」が目玉です。これが欲しくて、本作を購入した記憶がありマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Respect」
前述の本ブログでも紹介した“クイーン・オブ・ソウル”Aretha Franklinの大ヒット曲。オリジナルはOtis Reddingですが、Adevaは間違いなくArethaへの“リスペクト”からこの曲を取り上げたのだと思いマス。勿論、アルバムでの一番のお気に入り曲です。

Adevaのストロング・ヴォイスの特徴を生かしたガラージらしい仕上がりのカヴァーになっていマス。ハウス・ファンのみならず、R&Bファンにもぜひ聴いて欲しいカヴァーですね。

Adevaの2ndシングルとして発表され、全米ダンスチャート21位、全英ポップチャート17位のヒットとなりまシタ。

ボーナス・トラックとしてMonie loveのラップをフィーチャーしたDancin' Danny Dによるリミックス・バージョンも収録されていマス。Monie loveとAdevaは1991年のスマッシュ・ヒット「Ring My Bell」でも共演しまシタ。

「Treat Me Right」
この曲はUKでシングル・カットされまシタ。豪快に歌い上げるAdevaのボーカルを堪能できるスケール感のあるダンス・チューン。

「I Thank You」
この曲も大好き!ソウルフルなボーカルとガラージらしいトラックが実にマッチした直線的な仕上がりですね。ボーナス・トラックとしてクラブ仕様のリミックスも収録されていマス。シングル・カットされ、全英ポップチャート17位のヒットとなりまシタ。

「So Right」
「Respect」を除くと、この曲が一番好きですね。アーバン・ミッドナイト気分のメロディアスな大人のスロウに仕上がっていマス。

「In & Out of My Life」
Adevaのデビュー・シングル。アングラなガラージ・チューンというカンジがいいですね。

「Warning!」
気合いの入ったガラージ・チューン。Adevaのボーカルに推進力がありますな。ジャケの雰囲気にピッタリの曲かも?ボーナス・トラックのダブ・ミックスもこの時期のハウスらしいかも?

「Beautiful Love」
シングル・カットもされた美しいスロウ。ジャケの雰囲気とかなりギャップがある(?)美しさデス(笑)

「Musical Freedom」
3rdシングルとして全英ポップチャート22位のヒットとなったパワフルでキャッチーなガラージ・チューン。この曲もクラシックの雰囲気を持っていますね。プロデューサーのPaul Simpsonがフィーチャーされています。なんとMartin Luther King牧師の声をサンプリングしています。

1991年の2nd『Love or Lust?』もなかなか良く出来たアルバムだったのですが、徐々にシーンで名前を聞かなくなってしまいましたねぇ。
posted by ez at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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