発表年:1976年
ez的ジャンル:デトロイト・ソウル・グループ
気分は... :ステレオタイプよりアーキタイプを!
今回はデトロイトのソウル・グループThe Fantastic Fourの『Night People』(1976年)です。
※単独CD化は未実現であり、上記ジャケおよびリンクは『Alvin Stone (The Birth and Death of a Gangster)』(1975年)との2in1CDです。
1965年デトロイトで結成されたソウル・グループThe Fantastic Fourの紹介は、Westboundから第一弾アルバムは『Alvin Stone (The Birth and Death of a Gangster)』(1975年)に続き2回目となります。
Westbound第二弾アルバムとなる本作『Night People』(1976年)におけるメンバーは、James Epps、Joseph Pruitt、Cleveland Horne、Paul Scottの4名。
前作『Alvin Stone (The Birth and Death of a Gangster)』からErnest Newsomeが抜け、Paul Scottが新加入しています。
プロデュースは前作と同じAl Kent。
Tom Moultonがミックスを手掛けています。
11分超のファンキー・ディスコ・メドレー「Medley: Night People/Lies Divided By Jive」、同じくディスコな「If I Lose My Job」、ノーザン・ダンサーな「Hideaway」、貫禄十分のソウル・バラード「By The River Under The Tree」、ストリングス・アレンジが印象的なソウル・ダンサー「Don't Risk Your Happiness On Foolishness」、感動的なバラード「They Took The Show On The Road」など量より質の全6曲です。
ソウル・グループとしての魅力とダイナミックなサウンドが結びついた充実作です。
全曲紹介しときやす。
「Medley: Night People/Lies Divided By Jive」
Al Kent/Cleveland Horne/Curtis Colbert/James Epps作。冴える11分超のファンキー・ディスコのメドレーがオープニング。ヴォーカル・グループの良さを生かしつつ、Tom Moultonミックスらしいフロア仕様のダイナミックなディスコ・チューンに仕上がっているのがいいですね。11分超の長尺に相応しいトラックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=kIK7GNoRCxY
「If I Lose My Job」
Al Kent作。クラヴィネットの響きと壮大なストリングスが印象的なディスコ・チューン。冒頭2分はインスト・パートですが、ヴォーカル・パートが始まった途端、James Eppsのリードと圧倒的な存在感を示しています。、
https://www.youtube.com/watch?v=iLF13guEj0k
「Hideaway」
Al Kent作。ホーン&ストリングスが冴えるノーザン・テイストのソウル・ダンサー。躍動感があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5H0YxtsMU_4
「By The River Under The Tree」
Joseph Pruitt/James Epps作。貫禄のヴォーカル・ワークで魅了する聴き応え十分のソウル・バラード。
「Don't Risk Your Happiness On Foolishness」
Al Kent作。雰囲気のあるストリングス・アレンジが印象的なソウル・ダンサー。この曲もTom Moultonによるミックスが活きているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=w4sdbzI-5rM
「They Took The Show On The Road」
Al Kent作。ラストは神の導きを呼び込む感動的なバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=QA2Wdlj-z3E
The Fantastic Fourの他作品もチェックを!
『The Fantastic Four』(1969年)
『Got to Have Your Love/B.Y.O.F. (Bring Your Own Funk) 』(1977年/1978年)