発表年:1971年
ez的ジャンル:殿堂入りロック
気分は... :イヴに聴く「Imagine」...
今年のクリスマス・イヴはJohn Lennon『Imagine』(1971年)を聴きたいと思います。
これまで当ブログで紹介してきたJohn Lennon作品は以下の3枚。
『John Lennon/Plastic Ono Band』(1970年)
『Walls And Bridges』(1974年)
『Shaved Fish』(1975年)
振り返ると、上記3枚もすべて12月のエントリーです。
Johnが12月に亡くなったこともありますし、ラブ&ピースなJohnの歌はクリスマスの12月が似合うのかもしれませんね。
特にコロナ禍で世界中に暗い影を落としている今年は例年以上Johnの歌が聴きたくなりました。
世の中の流れもそのようで、ちょうど先程までNHK「ファミリーヒストリー」の再放送がオノ・ヨーコ&ショーン・レノンでした。
今夜のNHKもJohn & Yokoの特集をやるみたいですね。
そんな流れで『Imagine』(1971年)です。
John Lennonを代表する名曲「Imagine」収録のアルバムであり、アルバム自体を代表作ですね。
プロデュースはJohn Lennon、Yoko Ono、Phil Spector。
John Lennon(vo、p、g、harmonica、whistling)、George Harrison(g、dobro)、Nicky Hopkins(p、el-p)、Klaus Voormann(b)、Alan White(ds、vibe)、Jim Keltner(ds)、Jim Gordon(ds)、King Curtis(sax)、John Barham(harmonium、vibe)、BadfingerのJoey Molland(g)とTom Evans(g)等のミュージシャンが参加しています。
もはや、多くの人が語り尽くしているアルバムなので、余計な説明は不要だと思います。
なので、今回はチャート・アクションや他アーティストのカヴァー曲などいつも紹介するような事実情報は大幅に省いています。
この永遠の名作を聴きながら、何かを感じましょう!
そして各人ができる小さな一歩を踏み出しましょう!
全曲紹介しときやす。
「Imagine」
説明不要の名曲。世界の対立、分断を超越したユートピア的な世界を歌ったものですが、声高に立ち上がれと叫ぶのではなく、思い描いてごらん!と誰しもやろうと思えばできるレベルで問いかけてくるのがこの曲にグッとくるポイントかもしれませんね。一人ひとりの小さな一歩が世界を変える!そのメッセージはそのまま今の世の中に訴えかけるものがありますね。長年、Johnの単独作とクレジットされていましたが、近年Yokoも共作者として認められました。ちょうど「ファミリーヒストリー」でも「Imagine」のモチーフとなったYokoの詩集『Grapefruit』の一節が紹介されていました。「ファミリーヒストリー」を見ると、この曲がYokoの曲であることを更に実感できました。そういった視点で、この歌詞を見直すと新たな気づきが生まれるかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=VOgFZfRVaww
「Crippled Inside」
皮肉屋Johnらしい歌詞をカントリー・ロックに乗せて歌います。Georgeのドブロ・ギター、Nicky Hopkinsのホンキー・トンク・ピアノが印象的です。考えてみれば、1971年らしい音ですよね。中高生の頃に聴いたときは、あまり好きではありませんでしたが、オッサンになった今聴くと実にいい味わいです。
https://www.youtube.com/watch?v=m_fZFyX80Bc
「Jealous Guy」
本作で「Imagine」に次ぐ名曲といえばコレですね。昔も今もアルバムで一番好きな曲かもしれません。スーパースターJohn Lennonも一人の人間で、繊細なガラスの心の持ち主であることが分かり親近感が湧きます。Yokoというホームを得たからこそ、自分の弱い部分ををさらけ出すことができたのでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=wADRRYNHhOA
「It's So Hard」
偉大なR&Bサックス奏者King Curtisのラスト・レコーディング。この曲も中高生の頃に聴いたときは、あまり好きではありませんでしたが、今聴くとブルージーでR&Bな魅力がたまりませんね。不穏なムードを高めるストリングスもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=sntZOhZHaVo
「I Don't Want to Be a Soldier, Mama, I Don't Wanna Die」
強烈な反戦ソング。ダークなヘヴィ・ロック・サウンドをバックに、ひたすら偽りへの否定を歌います。若者の代弁者という役割を背負わされてしまったJohnは、こういう歌を求められていたのかもしれませんが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=FCkUX99rTRs
「Gimme Me Some Truth」
Johnの心の叫びといった雰囲気が伝わってくる1曲。後期The Beatles、特にホワイト・アルバム的な雰囲気があって、昔から好きでした。
https://www.youtube.com/watch?v=WbhktzkGoH0
「Oh My Love」
John Lennon/Yoko Ono作。『John Lennon/Plastic Ono Band』の雰囲気をそのまま受け継いだ、飾り気はないけどリアルで真摯なラブソングといった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ztmNFANxYhY
「How Do You Sleep?」
Paul McCartneyを批判した歌ということで有名ですね。でも本気で批判したというよりも、皮肉屋Johnらしい一種のユーモアだったと思います。そんな歌詞ばかりが注目される曲ですが、気怠くブルージーなロック・サウンドが今聴くと僕にフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=g7LLeGhxzdE
「How?」
人間Johnらいし名曲ですね。答えのない人生を生きるために、もがき、悩み、躊躇うJohnの気持ちが赤裸々に歌われます。この弱さを包み隠さず歌うJohnが大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=Z_Izwi7NOD0
「Oh Yoko!」
タイトルの通り、妻Yokoへのラブソング。「Imagine」でスタートするアルバムも、妻へのラブソングで締め括られるというのが、このアルバムのいいところかもしれませんね。隣にいる妻へのYesが、全世界のYesにつながる!そんな流れを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=phTUGdb0Gm4
John Lennonの他作品もチェックを!
The Plastic Ono Band『Live Peace in Toronto 1969』(1969年)
『John Lennon/Plastic Ono Band』(1970年)
John & Yoko/Plastic Ono Band With Elephant's Memory Plus Invisible Strings『Some Time in New York City』(1972年)
『Mind Games』(1973年)
『Walls And Bridges』(1974年)
『Rock 'n' Roll』(1975年)
『Shaved Fish』(1975年)
John Lennon & Yoko Ono『Double Fantasy』(1980年)
John Lennon & Yoko Ono『Milk and Honey』(1984年)