発表年:1989年
ez的ジャンル:男性R&B/ファンク
気分は... :ディスラプション!
カリフォルニア出身の人気ファンク・バンドCon Funk Shunのリード・ヴォーカルであったMichael Cooperの2ndソロ・アルバム『Just What I Like』(1989年)です。
アルバム『Burnin' Love』(1986年)を最後にCon Funk Shunがその活動に終止符を打ち、ソロへ転向したMichael Cooper。
Michael Cooperのソロの紹介は、ソロ・デビュー・アルバム『Love Is Such a Funny Game』(1987年)に続き2回目となります。
以前にも書きましたが、Con Funk Shunファンの人が聴くと、ソロ・デビュー作『Love Is Such a Funny Game』(1987年)、2ndとなる本作『Just What I Like』(1989年)の評価が必ずしも高いものではないかもしれません。
その意味では、Con Funk Shunのイメージではなく、80年代後半のR&B作品として聴いた方が楽しめると思います。
Michael Cooper本人に加え、前作もプロデュースしていたClub NouveauのJay KingとDavid Agent、元CollageのKirk CrumplerとLarry White 、TeaseのCornelius Mims、Robert Brookins、Skylark等がプロデュースを手掛けています。
シングルは「Just What I Like」、「Over And Over」、「My Baby's House」、「Should Have Been You」の4曲。この4曲にアルバムの魅力が集約されているのでは?
それ以外であれば、ダンサブルな「The Best」、「Wild Side」や「Perpetratin' A Move」といったファンク・グルーヴもおススメです。
Con Funk Shunの先入観を捨てて、ソロ・シンガーMichael Cooperを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Just What I Like」
Michael Cooperプロデュース。NJSなタイトル曲はシングルにもなり、US R&Bチャート第16位となっています。良くも悪くも80年代後半らしいNJSですが、NJS好きの人は楽しめるダンサブル・チューンだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=4c7wUiqK318
「Turn The Lights Out」
Michael Cooper/Kirk Crumplerプロデュース。ラップやDJによるスクラッチも織り交ぜたこの時代らしいトラック。ホーン・サウンドによるアクセントも効果的です。僕は嫌いじゃありませんが、賛否両論ハッキリ分かれるトラックかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=XczXsGyhxNk
「Girl's Got It Goin' On」
Larry Whiteプロデュース。80年代後半によく聴いたような曲調のダンサブル・チューン。サウンドの好き/嫌いは別にして、Cooperのヴォーカル・スタイルにはこういう曲調が案外フィットするかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=XuAg58Q4AG0
「Over And Over」
Robert Brookinsプロデュース。この曲もシングルになりました。この曲に限ってはCon Funk Shunの名残りを残すブラコン調アーバン・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=KD0tqpLxnN0
「Do You Love Me Baby」
Les Edwards/Michael Cooper/Tony Valeraプロデュース。ダンサブル・チューンですが、少し一本調子かも?
https://www.youtube.com/watch?v=OSV0Rw0C8rY
「The Best」
Cornelius Mimsプロデュース。キャッチーなダンサブル・チューン。(当時の)スタイリッシュな感覚がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=JDAhJevuos4
「My Baby's House」
Michael Cooperプロデュース。後にThe New Power Generationに加入するRosie Gainesがバック・コーラスで参加。シングル・カットされ、US R&Bチャート第7位となっています。Rosie Gainesのセクシーな吐息に悩殺されてしまうR&Bバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=zeboHli4BJw
「Should Have Been You」
Michael Cooper/Kirk Crumplerプロデュース。この曲もシングル・カットされ、US R&Bチャート第8位となっています。ブラコン調アーバン・ソウルと80年代後半R&Bを融合させたような仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=MB_n_nfQdio
「Because We Kissed」
Jay King/Rob Harrisプロデュース。アーバンなミディアム・グルーヴ。さり気なさが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=Spj5SX8Sjuc
「Wild Side」
Skylark/Michael Cooperプロデュース。Cooperの粘着力のあるヴォーカルが映えるアーバン・ファンク。アルバムのいいアクセントになっていて好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=KkC70tCdZ3k
「Perpetratin' A Move」
David Agentプロデュース。重心の低いグルーヴが格好良い僕好みのファンク・チューン。Cooperらしいヴォーカル・スタイルも全開です。
https://www.youtube.com/watch?v=wciqQAhHwQQ
「My Baby's House (Reprise)」
Michael Cooperプロデュース。 「My Baby's House」のリプライズでアルバムは幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=rkJMUaJl9rQ
Michael Cooperの他作品もチェックを!
『Love Is Such a Funny Game』(1987年)
『Get Closer』(1992年)
『This Heart Of Mine』(2001年)
『Are We Cool』(2004年)