2021年01月14日

Various『Pigmaliao 70』

ブラジルTVドラマのサントラ☆Various『Pigmaliao 70』

発表年:1970年
ez的ジャンル:ブラジルTVドラマ・サントラ
気分は... :サントラならではのお楽しみ!

ブラジルTVドラマのサントラVarious『Pigmaliao 70』(1970年)です。

ブラジル音楽ファンには人気の高いサントラ作品です。

ドラマ・タイトルにもある"ピグマリオン"とは、ギリシア神話に登場するキプロス島の王の名。現実の女性に失望していたピグマリオンは、自ら理想の乙女像を彫刻し、その彫刻に恋をするようになります。そして、美の女神にそれが人間になることを願い、生を与えてもらい、妻に迎えるという話が残っています。

そんなピグマリオンの物語がモチーフになっているTVドラマが『Pigmaliao 70』と思われます。

アルバムにはErlon ChavesUmas & OutrasJackson Do PandeiroThe YoungstersEgberto GismontiClaudette SoaresBriamonte Orq.Wilson Das NevesGlobetesといったアーティストがアルバムに参加しています。

さまざまなタイプの楽曲が収録されているのがサントラならではのお楽しみですね。

女性コーラス・グループUmas & Outrasが歌ったMarcos Valle/Paulo Sergio Valle作品「Pigmaliao 70」、ハード・ドライビングなオルガン・グルーヴThe Youngsters「Tema De Kiko」、ストリングス、スキャットを配したアメリカン・ポップス調のEgberto Gismonti「Pendulo」、ジャズ・ワルツ調のClaudette Soares「Ao Redor (Tema De Amor)」、スキャット入りの軽快でハッピーなBriamonte Orq.「Tema De Cristina」あたりが僕のおススメです。

ジャケも含めて名サントラだと思います。

全曲紹介しときやす。

Umas E Outras「Pigmaliao 70」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。オープニングを飾るのは女性コーラス・グループUmas & Outras。当ブログでも紹介した彼女たちのアルバム『Poucas E Boas』(1970年)にもヴァージョン違いが収録されています。彼女たちのキュートなダバダバ・スキャットが映えるラブリーな仕上がり。作者Marcos Valleのヴァージョンは『Marcos Valle (1970)』(1970年)収録。
https://www.youtube.com/watch?v=Tq9gnw64wZA

Jackson Do Pandeiro「A Feira」
Monica Silveira/Nonato Buzar作。陽気でユーモラスな語り口が印象的な1曲。陽気なブラジル人気質が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=TohnA4IZGdg

Erlon Chaves「Tema De Cristina」
Jose Briamonte作。美しいストリングスによるドラマのヒロイン、クリスチナのテーマ曲。
https://www.youtube.com/watch?v=f6hufDIWVYE

The Youngsters「Tema De Kiko」
Erasmo Carlos/Roberto Carlos作。ハード・ドライビングでファンキーなオルガン・グルーヴ。UKロックの影響を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=44IAmu0uAgk

Egberto Gismonti「Pendulo」
ブラジルの天才音楽家Egberto Gismontiの登場。彼自身のアルバム『Sonho 70』(1970年)にも収録されています。ストリングス、スキャットを配したアメリカン・ポップス調の仕上がりは意外です。
https://www.youtube.com/watch?v=b18myV_LvIg

Claudette Soares「Ao Redor (Tema De Amor)」
ボサノヴァの歌姫Claudette Soaresの登場です。当ブログでも紹介した『Claudette No. 3』(1970年)にも収録された1曲(Antonio Adolfo/Tiberio Gaspar作)。ジャズ・ワルツ調の楽曲で彼女のキュートな魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=HVn6XnF0BCs

Briamonte Orq.「Tema De Cristina」
3曲目に紹介したクリスチナのテーマ曲が再登場。こちらはスキャット入りの軽快でハッピーな仕上がりは僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=0eBcjFZQcV8

Erlon Chaves「Tema De Nando E Candinha」
Luis Carlos Sa/Luhli/Sonia Prazeres作。オーケストレーションによる演奏。
https://www.youtube.com/watch?v=C9mqFlxE6X8

Wilson Das Neves「A Feira」
2曲目にも登場した楽曲を名ドラマーWilson Das Nevesの演奏で楽しめます。ブラスやギターが印象的なリズミックなインストに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vHYRP06r_d4

Globetes「Ao Redor (Tema De Amor)」
6曲目にClaudette Soaresが歌った楽曲をスキャット入りのオーケストレーションで聴かせてくれます。

Erlon Chaves「Os Povos」
Marcio Borges/Milton Nascimento作。少しアヴァンギャルドな雰囲気もあるオーケストレーション入りの演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=AHf8WGfKDn4

Erlon Chaves「Pigmaliao 70」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。ラストは再びオープニング曲で締め括ってくれます。ジャズ・ワルツ調の演奏がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=hsa2PitmlkU

本作収録曲が収録されているアーティスト本人のアルバムもチェックを!

Umas & Outras『Poucas E Boas』(1970年)
ポウカス・イ・ボアス

Claudette Soares『Claudette No. 3』(1970年)
CLAUDETTE No 3 ヌメロ・トレス

Egberto Gismonti『Sonho 70』(1970年)
posted by ez at 01:22| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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