発表年:1993年
ez的ジャンル:ヒップホップ・ソウル系女性R&Bデュオ
気分は... :女性R&Bで癒されたい!
昨日は今年に入って一番脳みそフル回転させたので、脳に疲労を感じます。
こんなときにはキュートな歌声の女性R&Bが聴きたくなる・・・
90年代女性R&BからTerri & Monica『Systa』(1993年)です。
Terri & Monicaは、Monica PayneとTerri Robinsonによる女性R&Bデュオ。
2人はデュオ結成前にはTara Geterを加えた3人組ユニットThe Gyrlzのメンバーでした。
そして、The Gyrlzを発展・解消させるかたちで結成されたのがはTerri & Monicaです。
Terri & Monicaとして、『Systa』(1993年)、『Suga』(1996年)という2枚のアルバムをリリースしています。
メンバーのうち、Terri Robinsonはバック・シンガー/ソングライターとしても売れっ子なのでR&B好きの方ならばご存知かもしれませんね。
僕の場合、Pete Rock & C.L.Smooth「Lots of Lovin」でのバック・コーラスで彼女の名がインプットされたかもしれません。
Pete Rock & C.L.Smooth「Lots of Lovin」(1992年)
https://www.youtube.com/watch?v=EM-h3OIbbpQ
さて、Terri & Monicaとしての1stアルバムとなる本作『Systa』(1993年)。
Kev "Boogie" Smith、Grand Puba (Brand Nubian)、Bryce Wilson(Groove Theory、Mantronix)、Kevin Deane、John "Funk" Alexander、Gordon Chambers、Horace Brown、Dennis "D-Moe: Moorehead、Steven "Superman" Whiteといった面々がプロデュースしています。
また、The Gyrlzでの同僚Tara Geterがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ね、Terri、Monicaと共にバック・ヴォーカルで全面参加し、ソングライティングでも大きく貢献しています。Tara Geterは何らかの事情・制約で正規メンバーとして活動できなくなり、裏方に回ったのかもしれませんね。
シングルになったのは「Uh Huh」、「Intentions」という、この時代らしいヒップホップ・ソウル2曲。
個人的にはシングル曲以上におススメなのが、後にGroove Theoryを結成するBryce Wilsonプロデュースのヒップホップ・ソウル「Next Time」、僕の大好きなGordon Chambersプロデュースによる素敵なメロウ・ミディアム「I Need Your Love」という2曲。
「Where Are You Now」、「When The Tables Turn」といったスロウ系も僕好み。
ヒップホップ・ソウルとメロウ/バラード系のバランスの取れた完成度の高い女性R&B作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Uh Huh」
シングルにもなったオープニング。Kev "Boogie" Smithプロデュース。Blood, Sweat & Tears「Lisa, Listen to Me」、Little Feat「Fool Yourself」をサンプリングしたヒップホップ・ソウル。少ラガ調のラップ・パートも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=QlZh3bDbqdo
「Over It」
Brand NubianのGrand Pubaプロデュース。ファンキー・ギターが印象的なミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=yZgQaSTTOLs
「Intentions」
この曲もシングルになりました。Kev "Boogie" Smithプロデュース。Ben E. King「Supernatural Thing」、Junior Mance「Thank You Falletin Me Be Mice Elf Agin」をサンプリングしたヒップホップ・ソウル。少し気怠いヴォーカルとヒップホップ・ソウルなダンサブル・サウンドの組み合わせがいい感じ!
有名アーティスト達が参加しているPVも要チェックです。
https://www.youtube.com/watch?v=d5OBseiGQ8Q
「Next Time」
Groove Theory、Mantronixでの活動で知られるBryce Wilsonのプロデュースによるヒップホップ・ソウル。。個人的にはアルバムで一番キャッチーで躍動感のあるシングル向きのトラックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=iwHZlKjXEDk
「I've Been Waiting」
Kevin Deanプロデュース。Joe Tex「Papa Was Too」をサンプリング。直線的に疾走するダンサブル・サウンドをバックに、キュートなヴォーカルが躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=KMiOGmAD0tY
「I Need Your Love」
John "Funk" Alexander/Gordon Chambersプロデュース。Gordon Chambers好きの僕が思わずニンマリしてしまうメロウなミディアム・バラード。「Next Time」と並ぶ僕のイチオシです。トランペット・ソロもGordon Chambersです。
https://www.youtube.com/watch?v=V_j3smsg6GE
「The Way You Make Me Feel」
ここからHorace Brownプロデュース&バック・コーラス参加曲が続きます。Horace Brownのヴォーカルが目立つので、男女デュエットのような印象も受けるスロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=BHVJaB7GQCU
「Temptation」
Horace Brownプロデュース。Terriの素晴らしいヴォーカルを存分に堪能できるバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=dtq_EK82dqU
「Where Are You Now」
Horace Brownプロデュース。甘く切ない恋心が伝わってくるラブ・バラード。ボーイ・ミーツ・ガールな気分になれる素敵な1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=FH8ERi9mTp0
「When The Tables Turn」
Dennis "D-Moe: Moorehead/Steven "Superman" Whiteプロデュース。ラストは90年代女性R&Bユニットらしい魅力を堪能できる哀愁バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_f2HDJSDYjA
The Gyrlz『Love Me Or Leave Me』(1988年)