2021年01月15日

Terri & Monica『Systa』

元The Gyrlzメンバーによる女性R&Bデュオ☆Terri & Monica『Systa』

発表年:1993年
ez的ジャンル:ヒップホップ・ソウル系女性R&Bデュオ
気分は... :女性R&Bで癒されたい!

昨日は今年に入って一番脳みそフル回転させたので、脳に疲労を感じます。
こんなときにはキュートな歌声の女性R&Bが聴きたくなる・・・

90年代女性R&BからTerri & Monica『Systa』(1993年)です。

Terri & Monicaは、Monica PayneTerri Robinsonによる女性R&Bデュオ。

2人はデュオ結成前にはTara Geterを加えた3人組ユニットThe Gyrlzのメンバーでした。

そして、The Gyrlzを発展・解消させるかたちで結成されたのがはTerri & Monicaです。

Terri & Monicaとして、『Systa』(1993年)、『Suga』(1996年)という2枚のアルバムをリリースしています。

メンバーのうち、Terri Robinsonはバック・シンガー/ソングライターとしても売れっ子なのでR&B好きの方ならばご存知かもしれませんね。

僕の場合、Pete Rock & C.L.Smooth「Lots of Lovin」でのバック・コーラスで彼女の名がインプットされたかもしれません。
Pete Rock & C.L.Smooth「Lots of Lovin」(1992年)
 https://www.youtube.com/watch?v=EM-h3OIbbpQ

さて、Terri & Monicaとしての1stアルバムとなる本作『Systa』(1993年)。

Kev "Boogie" SmithGrand PubaBrand Nubian)、Bryce WilsonGroove Theory、Mantronix)、Kevin DeaneJohn "Funk" AlexanderGordon ChambersHorace BrownDennis "D-Moe: MooreheadSteven "Superman" Whiteといった面々がプロデュースしています。

また、The Gyrlzでの同僚Tara Geterがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ね、Terri、Monicaと共にバック・ヴォーカルで全面参加し、ソングライティングでも大きく貢献しています。Tara Geterは何らかの事情・制約で正規メンバーとして活動できなくなり、裏方に回ったのかもしれませんね。

シングルになったのは「Uh Huh」「Intentions」という、この時代らしいヒップホップ・ソウル2曲。

個人的にはシングル曲以上におススメなのが、後にGroove Theoryを結成するBryce Wilsonプロデュースのヒップホップ・ソウル「Next Time」、僕の大好きなGordon Chambersプロデュースによる素敵なメロウ・ミディアム「I Need Your Love」という2曲。

「Where Are You Now」「When The Tables Turn」といったスロウ系も僕好み。

ヒップホップ・ソウルとメロウ/バラード系のバランスの取れた完成度の高い女性R&B作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Uh Huh」
シングルにもなったオープニング。Kev "Boogie" Smithプロデュース。Blood, Sweat & Tears「Lisa, Listen to Me」、Little Feat「Fool Yourself」をサンプリングしたヒップホップ・ソウル。少ラガ調のラップ・パートも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=QlZh3bDbqdo

「Over It」
Brand NubianのGrand Pubaプロデュース。ファンキー・ギターが印象的なミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=yZgQaSTTOLs

「Intentions」
この曲もシングルになりました。Kev "Boogie" Smithプロデュース。Ben E. King「Supernatural Thing」、Junior Mance「Thank You Falletin Me Be Mice Elf Agin」をサンプリングしたヒップホップ・ソウル。少し気怠いヴォーカルとヒップホップ・ソウルなダンサブル・サウンドの組み合わせがいい感じ!
有名アーティスト達が参加しているPVも要チェックです。
https://www.youtube.com/watch?v=d5OBseiGQ8Q

「Next Time」
Groove Theory、Mantronixでの活動で知られるBryce Wilsonのプロデュースによるヒップホップ・ソウル。。個人的にはアルバムで一番キャッチーで躍動感のあるシングル向きのトラックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=iwHZlKjXEDk

「I've Been Waiting」
Kevin Deanプロデュース。Joe Tex「Papa Was Too」をサンプリング。直線的に疾走するダンサブル・サウンドをバックに、キュートなヴォーカルが躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=KMiOGmAD0tY

「I Need Your Love」
John "Funk" Alexander/Gordon Chambersプロデュース。Gordon Chambers好きの僕が思わずニンマリしてしまうメロウなミディアム・バラード。「Next Time」と並ぶ僕のイチオシです。トランペット・ソロもGordon Chambersです。
https://www.youtube.com/watch?v=V_j3smsg6GE

「The Way You Make Me Feel」
ここからHorace Brownプロデュース&バック・コーラス参加曲が続きます。Horace Brownのヴォーカルが目立つので、男女デュエットのような印象も受けるスロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=BHVJaB7GQCU

「Temptation」
Horace Brownプロデュース。Terriの素晴らしいヴォーカルを存分に堪能できるバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=dtq_EK82dqU

「Where Are You Now」
Horace Brownプロデュース。甘く切ない恋心が伝わってくるラブ・バラード。ボーイ・ミーツ・ガールな気分になれる素敵な1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=FH8ERi9mTp0

「When The Tables Turn」
Dennis "D-Moe: Moorehead/Steven "Superman" Whiteプロデュース。ラストは90年代女性R&Bユニットらしい魅力を堪能できる哀愁バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_f2HDJSDYjA

The Gyrlz『Love Me Or Leave Me』(1988年)
posted by ez at 01:40| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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