2021年02月03日

Nona Gaye『Love For The Future』

Marvin Gayeの娘、唯一のアルバム☆Nona Gaye『Love For The Future』

発表年:1992年
ez的ジャンル:二世シンガー系女性R&B
気分は... :父の名前を忘れて聴こう!

今回はレジェンド・ソウル・シンガーMarvin Gayeの娘Nona Gayeのアルバム『Love For The Future』(1992年)です。

Nona Gayeは1974年ワシントンD.C.生まれ。

1984年、父Marvin Gayeがショッキングな死を遂げたとき、彼女はまだ9歳でした。

1992年に本作『Love For The Future』でデビュー。

1994年にはPrinceのレーベルNPG Recordsのオムニバス盤『1-800-New-Funk』に参加し、シングルにもなったPrinceとの共演曲(Nona Gaye & The Artist名義)「Love Sign」等をレコーディングしています。

1995年には父Marvin Gayeのトリビュート・アルバム『Inner City Blues: The Music Of Marvin Gaye』に参加し、オープニングで父の名曲「Inner City Blues」をカヴァーしています。

2001年には、AIDS調査のキャンペーンのために結成されたユニットによる父の名曲カヴァーArtists Against AIDS Worldwide「What's Going On」に参加しています。

2000年代には女優としても活躍し、『Ali』(2001年)、『The Matrix Reloaded』(2003年)、『The Matrix Revolutions』(2003年)といった話題作にも出演しています。

唯一のアルバム『Love For The Future』(1992年)は、商業的には成功しませんでしたが、なかなか魅力的な女性R&B作品に仕上がっています。

Derek BrambleKeith CrouchZack HarmonChristopher TroyWolf & EpicAaron ZigmanJerry KnightBernard Belleといったプロデューサーが起用され、The Gap BandCharlie Wilsonがゲスト参加しています。

US R&Bチャート第19位となったシングル曲「I'm Overjoyed」、同じくシングルになった素敵なバラード「The Things That We All Do For Love」The Gap BandCharlie Wilson参加のキャッチー&クールなダンサブル・チューン「Fever」、グラウンドビート調の「Give Me Something Good」Janet Jackson調のダンス・チューン「Natural Motion」、Nonaの歌い回しがキュートな「When You Were Mine」あたりがおススメです。

Marvin Gayeの娘ということを意識せず、素直に90年代女性R&B作品として聴けば、かなりいい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Natural Motion」
Derek Brambleプロデュース。Janet Jacksonあたりを意識したような硬質なダンス・チューンがオープニング。Heatwave「The Groove Line」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=Q8aXtCB3tB0

「I'm Overjoyed」
Zack Harmon/Christopher Troyプロデュース。シングル・カットされ、US R&Bチャート第19位となりました。ポップな味わいもあるキャッチーで爽快なNJS。キラキラしたキーボード、ホーンによるアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=PlDwRXnCUC8

「When You Were Mine」
Keith Crouchプロデュース。初々しいNonaの歌い回しが実にキュートなダンサブル・チューン。Keith Crouchの好プロデュースぶりが窺えます。
https://www.youtube.com/watch?v=yI7z7uymOB8

「The Things That We All Do For Love」
Derek Brambleプロデュース。シングルにもなりました。素敵なメロウ・バラードを透明感のある歌声で届けてくれます。名バラードの雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=KkzAWODkd8s

Maysaがカヴァーしています。
Maysa「The Things That We All Do For Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=cGQaztpGkVg

「Supernatural」
Wolf & Epicプロデュース。アーバンなサウンドと妖艶なNonaのヴォーカルが印象的なR&Bグルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=LfMQIQhiV4I

「Only Two Can Tell」
Aaron Zigman/Jerry Knightプロデュース。Go-go×レゲエ×トロピカルといった雰囲気のミクスチャー感が魅力のミディアム・グルーヴ
https://www.youtube.com/watch?v=32g818QMar8

「Don't Wait」
Keith Crouchプロデュース。いい雰囲気のグルーヴィー・トラックですが、あと1つ何かが足りない気が・・・
https://www.youtube.com/watch?v=aCRV5QDRN54

「Fever」
The Gap BandCharlie Wilsonをゲストに迎えた話題曲。Bernard Belleプロデュース。シングル向きのダンサブル・チューン。キャッチー&クールなのがいいですね。かなり僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=Q_6wgvcmICk

「Give Me Something Good」
Aaron Zigman/Jerry Knightプロデュース。Soul II Soul「Back to Life (Club Mix)」、Funkadelic「You'll Like It Too」のドラム・ネタ、Doug E. Fresh & Slick Rick「Children's Story」「La Di Da Di」、James Brown「Funky Drummer」の声ネタをサンプリング。Soul II Soulネタのせいかグラウンドビート調の仕上がり。グラウンドビート大好きの僕としては大歓迎ですが。
https://www.youtube.com/watch?v=OIzxEdps8fs

「Breaking Away」
Derek Brambleプロデュース。哀愁バラードをしっとりと歌い上げます。Dave Koz(sax)が参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=1pmMz3KD2Ts

「Love Is All You Need For The Future」
Keith Crouchプロデュース。シングルにもなりました。少し大人びたコンテンポラリーな雰囲気のミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7OUP_8U-aJ8

Various『1-800-New-Funk』(1994年)


Various『Inner City Blues: The Music Of Marvin Gaye』(1995年)


Artists Against AIDS Worldwide「What's Going On」(2001年)
posted by ez at 03:51| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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