発表年:2008年
ez的ジャンル:NZ産クロスオーヴァー
気分は... :ロココ・バジリスク
今回はNZ産クロスオーヴァーからLadi6『Time Is Not Much』(2008年)です。
Ladi6(本名:Karoline Tamiti)は1982年ニュージーランド、クライストチャーチ生まれ。
ガール・ヒップホップ・ユニットSheelahroc、ヒップホップ・ソウル・バンドVerse Twoで活躍した後、本作『Time Is Not Much』(2008年)でソロ・デビュー。
その後、『The Liberation Of...』(2010年)、『Automatic』(2013年)といったアルバムをリリースしています。
当ブログで紹介したアーティストであれば、NZを代表するレゲエ/ダブ・バンドFat Freddy's Dropのアルバムにも参加しています。
さて、初ソロ・アルバムとなる本作『Time Is Not Much』(2008年)ですが、Hip-Hop、ソウル/R&B、レゲエ/ダブ/ラガを融合させたクロスオーヴァー作品に仕上がっています。
プロデュースは彼女の良きパートナーParksとFat Freddy's DropのMu(DJ Fitchie)。
レコーディングにはFat Freddy's Dropのメンバーや関連ミュージシャンも参加しています。
必ずしもキャッチーなアルバムではないかもしれませんが、Fat Freddy's Dropをはじめ、NZ産クロスオーヴァーがお好きな人であれば楽しめる1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
※盤によって曲順、ボーナス・トラックが異なるのでご注意を
「Walk Right Up」
レゲエ/ダブなオープニング。モロにレゲエではなくてクロスオーヴァー感覚なのがNZのアーティストらしいですね。Fat Freddy's Dropあたりがお好きな人であれば気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=iKuUMPGwhuM
「So Far」
乾いたビートが印象的なソウルフル・チューン。途中MC調のヴォーカルも聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=n9qpXyEp5YA
「Question?」
ナチュラルな質感がいい感じの哀愁ソウル。少し憂いを帯びたヴォーカルがフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=PCZJD-JXUKs
「Danger Part2」
国内盤ボーナス・トラック。Verse Two時代の楽曲。レゲエ×Hip-Hopの哀愁トラック。ダーク&クールな雰囲気がいいですね。
「Down And Out」
ダウナーな哀愁ミディアム・ソウル。スタジオ・ライヴのような臨場感があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VGIZ1GoVh1M
「Give Me The Light」
Hip-Hop×ラガな仕上がり。こういうのがLadi6らしいスタイルなのかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=M23LStHVCmQ
「Call You Out」
ビートの効いたソウル・グルーヴですが、ラップによるアクセントも含めてクロスオーヴァー感覚なのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2J1nlw15ZFw
「Time Is Not Much (Boogie's Interlude)」
アコギとローズのみのバックでLadi6のヴォーカルもサウンドに溶け込んでいます。
https://www.youtube.com/watch?v=1cGAHgdwVg8
「Dark Brown」
Parksのトラック・メイカー的センスを楽しめる1曲。ローファイな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=c61Mi0Sog1I
「Believe Me」
ムーグを効かせたファンクネス・トラックと少しダークなLadi6のヴォーカルがよくフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=h9HVVu0E48Q
「Jacknife」
レゲエ/ダブ×ファンク×Hip-Hopなクロスオーヴァー感覚のダークなエレクトリック・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=QSOA0zrAOo4
「Gold」
国内盤ボーナス・トラック。Verse Two時代の楽曲。生音バンドによるメロウR&B×Hip-Hopな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=-RBVQNXQZn0
「More Than Fake」
Hip-Hop調のクロスオーヴァー。本編の後にしばらく空白があり、隠れトラックが収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=zK-QuzBDlfA
ご興味がある方はLadi6の他作品もチェックを!
『The Liberation Of...』(2010年)
『Automatic』(2013年)