2021年02月24日

Mica Paris『So Good』

ヒット曲「My One Temptation」を含むデビュー作☆Mica Paris『So Good』

発表年:1988年
ez的ジャンル:UKソウル・ディーヴァ
気分は... :歩き続けよう!

今回はUKソウル・ディーヴァMica Parisのデビュー・アルバム『So Good』(1988年)

1969年ロンドン生まれの女性R&BシンガーMica Parisについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚(発売順)。

 『Contribution』(1990年)
 『Whisper a Prayer』(1993年)
 『Black Angel』(1998年)

UKチャート第6位、US R&Bチャート第29位となったデビュー・アルバムである本作『So Good』(1988年)の発売時、彼女は19歳。そんな年齢を感じさせない風格・大物ぶりを感じさせます。

Sheena Eastonなどで知られる人気ソングライティング・チームMiles Waters/Peter ValeL'Equipe名義でプロデュースしています。

ソングライティングもMiles Waters/Peter Valeが中心です。

アルバムにはCourtney Pine(sax)、Will Downingがゲスト参加しています。

それ以外にレコーディングにはL'Equipe(key、org、prog、g、b、ds、back vo)、Milton McDonald(g)、Pete Wingfield(key)、Steve Ferrera(ds、per、prog)、Paul Powell(b)、Paul Johnson(back vo、元Paradise)、Candy McKenzie(back vo)、Janice Hoyte(back vo)、Katie Kissoon(back vo)、Neil Lockwood(back vo)等が参加しています。

ハイライトはUKチャート第7位のヒットとなったデビュー・シングル「My One Temptation」

それ以外にCourtney Pineをフィーチャーした「Like Dreamers Do」Will Downingをフィーチャーした、Roberta Flack & Donny Hathawayの大ヒット曲のカヴァー「Where Is the Love」、Mike Leeson/Peter ValeのRuss Taff提供曲をカヴァーした「Breathe Life Into Me」という3曲がシングル曲。

「Sway (Dance The Blues Away)」「So Good」といったバラードもゴスペル仕込みの歌唱力で聴き応えがあります。

「Nothing Hits Your Heart Like Soul Music」「Great Impersonation」あたりも、その後のMica Parisを予感させる感じでおススメです。

10代のデビュー作とは思えない、風格のある1枚をご堪能ください。

全曲紹介しときやす。

「Like Dreamers Do」
Miles Waters/Peter Vale/Sue Shifrin作。Courtney Pineのサックスをフィーチャー。2ndシングルとしてUKチャート第26位となっています。アーバン・コンテンポラリーなミディアム・グルーヴ。Courtney Pineのサックスがムードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=fN5VIUpUEqY

「My One Temptation」
Mike Leeson/Miles Waters/Peter Vale作。UKチャート第7位のヒットとなったデビュー・シングル。鍵盤によるダンサブル・サウンドをバックに、Micaが艶やかなヴォーカルを聴かせてくれる魅惑のミディアム・グルーヴ。フリューゲルホーンによるアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=3OyiB-EJ1cc

「Nothing Hits Your Heart Like Soul Music」
Mike Leeson/Peter Vale作。Linda Ronstadt「You're No Good」のエッセンスを使った妖艶なミディアム。甘く危険な香りがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KxXo6QKNArQ

「Sway (Dance The Blues Away)」
Mike Leeson/Peter Vale作。哀愁バラードを19歳とは思えない、大人びた雰囲気と風格さえ感じる堂々としたヴォーカルで聴かせてくれます。彼女の器の大きさを感じる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=bTpnCSZUPEU

「Don't Give Me Up」
Mica Paris/Paul Powell作。アーバン・ナイトな哀愁バラード。ここでも彼女の妖艶な歌いっぷりにメロメロです。
https://www.youtube.com/watch?v=YNZutzhToZ0

「Breathe Life Into Me」
Mike Leeson/Peter Vale作。元々はRuss Taffへ提供曲。Russ Taffヴァージョンはアルバム『Russ Taff』(1987年)収録。3rdシングルとしてUKチャート第26位となっています。Mike Leeson/Peter Valeコンビらしい楽曲ですが、Micaが歌うことでUKソウルの香りがしてくるのが不思議ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zSQ8bRUE0L8

「I'd Hate To Love You」
Mike Leeson/Peter Vale作。Eddie Kendricks「Keep on Truckin'」を引用したイントロのベースが印象的です。プログラミングを駆使したこの時代らしいダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=wBLXr7Owe5w

「Great Impersonation」
Mike Leeson/Peter Vale作。セクシー・モードのダンサブル・チューン。妖艶なMicaの魅力をうまく引き出した僕好みの1曲。UKソウルらしい雰囲気もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xEsqeNCSuhQ

「Where Is the Love」
Roberta Flack &
Donny Hathawayの大ヒット曲をカヴァー(Ralph MacDonald/William Salter作)。オリジナルはアルバム『Roberta Flack & Donny Hathaway』(1972年)収録。ここではWill Downingをフィーチャーし、デュエットしています。Will Downingはプロデュースにも参画しています。4thシングルとしてUKチャート第19位となっています。お馴染みの名曲を80年代後半ならではのアーバン・コンテンポラリー感覚で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=kPN9Dr6qRB4

※盤によっては本曲の代わりに「Words Into Action」が収録されているのでご注意を

「So Good」
Miles Waters/Peter Vale/Sue Shifrin作。ラストはオーセンティックなバラードのタイトル曲で締め括ってくれます。ゴスペル仕込みの歌唱力を存分に披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Z-SDKavDdoM

Al Jarreauがカヴァーしています。
Al Jarreau「So Good」
 https://www.youtube.com/watch?v=L3BXpRYRJ6A

Mica Parisの他作品もチェックを!

『Contribution』(1990年)


『Whisper a Prayer』(1993年)


『Black Angel』(1998年)


『If You Could Love Me』(2005年)


『Soul Classics』(2005年)


『Born Again』(2009年)


『Gospel』(2020年)
posted by ez at 00:42| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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