2021年03月09日

Maceo And All The King's Men『Doing Their Own Thing』

Maceo初のリーダー作☆Maceo And All The King's Men『Doing Their Own Thing』

発表年:1970年
ez的ジャンル:インスト・ファンク
気分は... :絶対専制君主からの解放!

James Brownのバック・バンドJB'sの中心メンバーとして活躍したサックス奏者Maceo Parkerが自らのグループMaceo And All The King's Menを率いた初リーダー作『Doing Their Own Thing』 (1970年)です。

レア・グルーヴ方面で再評価の高い1枚ですね。

Maceo Parkerは1943年ノースカロライナ州生まれ。60年代半ばに弟Melvin Parker(ds)と共にJames Brownのバンドに参加します。

70年代半ばにはFred Wesleyと共にGeorge ClintonP-Funk軍団に参加し、90年代にはPrince殿下のThe NPG Hornzのメンバーとしても活躍しました。

そんなMaceo Parkerが初めて自身のリーダー作としてリリースしたのが本作『Doing Their Own Thing』 (1970年)です。

マイナー・レーベルHouse Of Foxからリリースですが、他メンバーと共にJBの元を離脱して制作されたため、JBが激怒し、さまざまな嫌がらせをした模様です。

レコーディング・メンバーはMaceo Parker(ts、vo)、Melvin Parker(ds)、L.D. 'Eldee' Williams(ts)、Joseph 'Joe' Davis(tp)、Richard 'Krush' Griffith(tp、vo)、Alphonso 'Country' Kellum(g)、Jimmy 'Chank' Nolen(g)、Bernard Odum(b)等。

プロデュースはB.B. CunninghamRay Riley

Sly & The Family Stoneのカヴァー「Thank You For Letting Me Be Myself Again」以外はMaceo And All The King's Menのオリジナルです。

アルバムはJB's仕込みのインスト・ファンクを存分に楽しめます。と言うよりもJBという絶対専制君主から解放されたミュージシャンたちがその喜びを音に託したファンク作品といった方がいいかもしれません(笑)

自らの名を冠した「Maceo」、一番のお気に入り「Funky Women」Funk, Inc.もカヴァーした「Better Half」、Maceoのヴォーカルがなかなか良いファンク・グルーヴ「Shake It Baby」、サンプリング・ソースとしても人気の「Got To Get 'Cha」、ファンキーなホーン・アンサンブルを楽しめる「Southwick」「Mag-Poo」などレア・グルーヴ好きにはたまらない演奏がズラリと並びます。

JBの後ろ盾がなくても、自らの名で魅力的な音を生み出せることを証明してくれた名盤だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Maceo」
Maceoの名を冠したオープニング。Maceoのブロウを存分に満喫できるインスト・ファンク。ツボを押さえたファンク・チューンといった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Be6X_inPsR0

Mellow Man Ace「En La Casa」、Pete Rock & C.L. Smooth「Ghettos of the Mind」Akinyele「Checkmate」Beastie Boys「Finger Lickin' Good」、Marley Marl, Masta Ace, Craig G and Big Daddy Kane feat. Little Daddy Shane and Kool G Rap「The Symphony Pt. II」、Erick Sermon feat. Ja Rule「Get Da Money」、J-Live「MCee」等のサンプリング・ソースとなっています。
Mellow Man Ace「En La Casa」
 https://www.youtube.com/watch?v=mdGwu1Ppa3c
Beastie Boys「Finger Lickin' Good」
 https://www.youtube.com/watch?v=ha5KihNIDCI
Marley Marl, Masta Ace, Craig G and Big Daddy Kane feat. Little Daddy Shane and Kool G Rap「The Symphony Pt. II」
 https://www.youtube.com/watch?v=S1M_xHrCbkE
Erick Sermon feat. Ja Rule「Get Da Money」
 https://www.youtube.com/watch?v=_FqW4IZr3E4
J-Live「MCee」
 https://www.youtube.com/watch?v=1IPT54ZYfj4

「Got To Get 'Cha」
Maceoのヴォーカル入りのファンク・グルーヴ。JB's好きには間違いない仕上がりです。ファンキーなのにスッキリした感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=diZCBeQuAiw

Soul II Soul「Jazzie's Groove」、LL Cool J「To Da Break of Dawn」、Big Daddy Kane Kane「Float」、Omniscence「Lost in the Music」、Caveman「Caught Up」、Atmosphere「Crewed Up」等のサンプリング・ソースとなっています。
Soul II Soul「Jazzie's Groove」
 https://www.youtube.com/watch?v=_FtrDBpl0WI
LL Cool J「To Da Break of Dawn」
 https://www.youtube.com/watch?v=sf7QhkFJks0
Big Daddy Kane「Float」
 https://www.youtube.com/watch?v=5lohihOagzw
Omniscence「Lost in the Music」
 https://www.youtube.com/watch?v=fwBtcjk8ZPI
Caveman「Caught Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=_nTZ-1xS6eY
Atmosphere「Crewed Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=y_eHVs_mmyY

「Southwick」
ホーン隊の鮮やかなアンサンブルを楽しめるパワフルなインスト・ファンク。DJ Magic Mike「Feel the Bass. III」等のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=A8fuoDS1__w

「Funky Women」
格好良さでいえばアルバム随一。ファンキー・ギターがうねるグルーヴに乗って、Maceoのブロウがさく裂します。この1曲だけでもアルバムを聴く価値があるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=AlXIX781GT8

「Shake It Baby」
Maceoのヴォーカル入りのファンク・グルーヴ。これもかなり格好良い!キレのあるホーン・サウンドとMaceoのヴォーカルがファンキー・リズムと一体となって押し寄せてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=i4X6vv2CMNg

「Better Half」
レア・グルーヴという点では、このインスト・ファンクが一番フィットするかも?Funk, Inc.がカヴァーしていますが、まさにFunk, Inc.的な魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=ssI19VGwOcI

前述のようにFunk, Inc.がカヴァーしています。また、LL Cool J「Cheesy Rat Blues」、Gang Starr「Form of Intellect」、NoDoz「Step in the Wrong Direction (Hypnotic)」のサンプリング・ソースとなっています。
Funk, Inc.「The Better Half」
 https://www.youtube.com/watch?v=xrcBgGVsaUs
Gang Starr「Form of Intellect」
 https://www.youtube.com/watch?v=LuupW4tY25E

「Don't Waste This World Away」
Richard 'Krush' Griffithがヴォーカルをとるバラード。悪くはないですが、みんながMaceoに求めているのはコレではない気が・・・
https://www.youtube.com/watch?v=wkDBODOzBj0

「I Remember Mr. Banks」
ブルージーなインスト・バラード。The B.U.M.S.「Wreck Your Ears (Can Do)」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=1uZatBCtYf8

「Mag-Poo」
ファンキーなホーン・アンサンブルで楽しませてくれます。疾走するギターも格好良いです!
https://www.youtube.com/watch?v=S2qWZJGWiOM

「Thank You For Letting Me Be Myself Again」
Sly & The Family Stoneの大ヒット曲「Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)」をカヴァー。お馴染みの曲をインスト・ファンクで聴かせてくれますが、少し面白味に欠けるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=vSBfayw7vKw

Maceo Parkerの他の70年代作品もチェックを!

Maceo & All The King's Men『Funky Music Machine』(1972年)


Maceo『Us』(1974年)


Fred Wesley & The Horny Horns* Featuring Maceo Parker『A Blow For Me, A Toot To You』(1977年)
posted by ez at 03:07| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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