発表年:1999年
ez的ジャンル:セルフ・コンテインド男性R&Bグループ
気分は... :水族館のような音世界!
ミネアポリス出身の男性R&BグループMint Conditionの4thアルバム『Life's Aquarium』(1999年)です。
90年代から活躍するセルフ・コンテインド男性R&BグループMint Conditionに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『Meant To Be Mint』(1991年)
『Definition Of A Band』(1996年)
『Livin' The Luxury Brown』(2005年)
『E-Life』(2008年)
また、リーダー&リード・シンガーStokley Williamsの初ソロ・アルバム『Introducing Stokley』(2017年)も紹介済みです。
本作はデビュー以来在籍していたJam & Lewis主宰するPerspective Recordsを離れ、Elektraに移籍してのリリースとなります。結局Elektraからのリリースは本作のみとなりました。
本作におけるメンバーはStokley Williams(vo、ds、key、syn、g、b)、Keri Lewis(p、key、g、prog、back vo)、O'Dell(prog、key、g、back vo)、Lawrence Waddell(el-p、key、accordion、back vo)、Ricky Kinchen(b、back vo)、Jeffrey Allen(sax、key、back vo)の6名。Keri Lewisは本作を最後にグループを離れることになります。
さらにはChris Dave(ds)、Dei Dei Dionne(back vo)、Esther Godinez(back vo)がレコーディングに参加しています。
US R&Bチャート第5位となった1stシングル「If You Love Me」やCharlie Wilsonをフィーチャーした「Pretty Lady」あたりが目立ちます。
個人的には、2ndシングルとなった「Is This Pain Our Pleasure」、Bobby Caldwell「What You Won't Do for Love」ネタのメロウ・バラード「Tonight」の2曲がお気に入り。
ダンサブルな「Touch That Body」、「Who Can You Trust」、ミディアム・バラード「This Day, This Minute, Right Now」、Chris Daveも参加したスパニッシュ・テイストの「Spanish Eyes」あたりもおススメです。
アルバムはUS R&Bチャート第7位と彼らの全アルバム中最高位を獲得しています。
全曲紹介しときやす。
「Touch That Body」
僕好みのダンサブル・チューンがオープニング。90年代のテイストを残しつつ、2000年代に向けて進化を続けるグループの意欲を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=oY9X-LLI_W8
「Be Like That Sometimes」
当時流行のTimbalandあたりを意識したようなダンサブル・チューン。ミュージカル『Annie』ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=be8soQJhAxk
「Pretty Lady」
Charlie Wilsonをフィーチャー。Charlie WilsonとStokleyの共演は聴き応え十分です。セクシー&メロディアスな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=LP8pQxbE_dw
「Who Can You Trust」
Keri Lewis主導で作られたトラック。シンセベースが響きが印象的なダンサブル・チューン。こういうのを聴くと本作でKLが離脱してしまったのは惜しいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6_iKkRjJIzs
「If You Love Me」
元々は映画『Woo』のサントラにStokley Williams名義で収録されていた楽曲をMint Conditionとして再録。シングル・カットもされました。US R&Bチャート第5位、USチャート第30位となっています。Stokleyのヴォーカルの魅力が映えるオーセンティック・バラード。The O'Jays「Forever Mine」のフレーズを引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=x0K9uorLGiE
「Spanish Eyes」
タイトルの通り、スパニッシュ・テイストのR&Bグルーヴ。すっかり人気ドラマーとなったChris Daveが参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=vMio12oUIdU
「Is This Pain Our Pleasure」
「If You Love Me」に続くアルバムからの2ndシングル。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。このグループの楽曲・サウンド・センスの良さ、Stokleyのヴォーカルの魅力、R&Bグループらしいコーラスワークが揃った素晴らしい1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=GnvKRPe7JZo
「Call Me」
Stokley主導で作られたトラック。電話ネタが今となっては時代を感じますが、Stokleyのセクシーな魅力を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=goaRlh9Km5w
「This Day, This Minute, Right Now」
なかなか魅力的になミディアム・バラード。派手さはありませんが、聴く度にジワジワ好きになってくる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=W0ZglcqMRB0
「Just The Man For You」
Stokleyのハイトーン・ヴォーカルが映えるアコースティック・バラード。さり気ないですがいい感じ!
https://www.youtube.com/watch?v=y2UtDtW0Onw
「Tonight」
「Is This Pain Our Pleasure」に次ぐ僕のお気に入り。Bobby Caldwell「What You Won't Do for Love」ネタも取り入れたメロウ・バラード。思わずニンマリの1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=oDqT5p_-Rvo
「Leave Me Alone」
ラストはジャム・セッション風ですが、O'Dellのギター・ソロ以外はすべてStokleyが演奏しています。さらには隠れトラックで「DeCuervo's Revenge (Instrumental)」、「If We Play Our Cards Right」の2曲が収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZdKzS84Rz2A
Mint Conditionの他作品やStokley Williamsのソロもチェックを!
『Meant To Be Mint』(1991年)
『From the Mint Factory』(1993年)
『Definition Of A Band』(1996年)
『Livin' The Luxury Brown』(2005年)
『E-Life』(2008年)
『7』(2011年)
『Music at the Speed of Life』(2012年)
Stokley『Introducing Stokley』(2017年)