発表年:1974年
ez的ジャンル:悩殺スキャット系イタリアン・ラウンジ
気分は... :悩殺されます!
イタリアン・ラウンジ作品Bruno Battisti D'Amario『Samba Pa Ti & More』(1974年)です。
Bruno Battisti D'Amarioは1937年、ローマ生まれのクラシック/ジャズ・ギタリスト。60年代後半から70年代にかけて数多くのレコーディング作品を残しています。
そんなBruno Battisti D'Amario作品の中で再評価されているのが、Bruno Battisti D'Amario, Chitarra E Orchestra Con La Voce Di Edda名義でリリースした『Samba Pa Ti & More』(1974年)と『Granada』(1975年)の2枚。
ブラジル音楽をテーマにし、イタリア映画音楽の巨匠Ennio Morriconeの作品でお馴染みの女性シンガーEdda Dell'Orsoをフィーチャーしているのが人気の理由です。
ブラジリアン・グルーヴ好き、ラウンジ・ボッサ好きにには、どこを聴いても楽しめる充実作だと思います。
有名曲カヴァーが目立ちますが、実はオリジナル「Playa Sin Sol」がキラー・チューン。もう1曲のオリジナル「Show Samba」もかなりいいです。
Edda Dell'Orsoの悩殺スキャットを求める方には、「O Pato」、「C'E Piu Samba」、「Berimbau」あたりもおススメです。
Bruno Battisti D'Amarioのギターを満喫したい方には、「Samba De Una Nota So」、「Samba Pa' Ti」、「Brasileirinho」あたりが楽しめるのでは?
ボーナス・トラックの「Mas Que Nada」、「Desbocado」、「Su Delicia」もサイコーです。
何度聴いても飽きのこない重宝する1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Berimbau」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作の名曲カヴァー。お馴染みのブラジル名曲をEddaのスキャットが妖しく響くセクシー&ミステリアスな雰囲気で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0n0fVmW4Xmk
本曲について、当ブログではLennie Dale、Diane Denoir/Eduardo Mateo、Agustin Pereyra Lucena、Sambalanco Trio、Nara Leao、Felicidade A Brasil、Gary McFarland、Kenny Rankin、Le Trio Camara、Trio 3D、Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca 、Giulio Camarca & Trinidad、The Girls From Bahia、Vida Nova、Tamba Trioのカヴァーも紹介済みです。
「Soleado」
イタリアのポップ・グループDaniel Sentacruz Ensembleのヒット曲をカヴァー(Zacar作)。Brunoのジェントル・ギターを堪能できるビューティフル・ラウンジに仕上がっています。適度にパーカッシヴなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=h2kdMaN4va0
「Brasileirinho」
Waldir Azevedo作によるショーロ名曲をカヴァー。哀愁モードならがもスリリング&リズミックな演奏で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=yup00gosliM
「Tristeza」
Haroldo Lobo/Niltinho作の名曲をカヴァー。Birgit Lystager、Sergio Mendes & Brasil'66、Elis Regina、Lill Lindforsヴァージョンのイメージが強い曲ですが、Eddaのスキャットが涼しげに響く本ヴァージョンも洗練されたラウンジ・ボッサで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jkutxdck9Aw
当ブログではBirgit Lystager、Sergio Mendes & Brasil'66、Elis Regina、Carlos Lyra、Sonido 5、Lill Lindfors、Greetje Kauffeld、Milton Banana Trioのヴァージョンを紹介済みです。
「Show Samba」
Neidesco(Bruno Battisti D'Amarioの変名)作。ラウンジ・ロックとでも呼びたくなる仕上がり。エロティックなEddaの悩殺スキャットもヤバいです。
https://www.youtube.com/watch?v=FN_GYZMZx9k
「Samba De Una Nota So」
Antonio Carlos Jobim作の名曲カヴァー。Brunoのギター・テクニックで魅せてくれるファンキーなラウンジ・ボッサに仕上がっています。
本曲に関して、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66以外にもNara Leao、、Trio 3D、Chris Montez、Nico Gomez & His Afro Percussion Inc.、Stacey Kent、Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio、Tamba Trio、Peter Fessler、Laurindo Almeida & The Bossa Nova Allstars、Clare Fischerのカヴァーも紹介済みです。
「O Pato」
Jayme Silva/Neuza Teixeira作。Eddaのお色気スキャットが映える僕好みのポップなラウンジ・ボッサに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=83hyKuBlyHQ
当ブログではこれまでSergio Mendes & Brasil'66、Lennie Dale & Sambalanco Trio、Jon Hendricks、Samba Trioのカヴァーを紹介済みです。
「Samba Pa' Ti」
Santana『Lotus』(1974年)収録曲をカヴァー(Carlos Santana作)。Brunoのギタリストとしての美学を感じるSantana調ラウンジな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=O_hDRGYMrPo
「So Dancao Samba」
Antonio Carlos Jobim作の名曲「So Danco Samba」をカヴァー。お馴染みの名曲ですが、Brunoのギタリストとしてのセンスが冴える素敵なインスト・ラウンジ・ボッサに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=jApVNCwGQ9w
本曲に関して、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66、Wanda Sa(Wanda De Sah)、Roberto Menescal、Gimmicks、Jazzlife Sextet、Stan Getz & Luiz Bonfa、Peter Fessler、Till Bronner、A Tres、Charlie Byrd、Sergio Mendes、Tamba Trio、Clare Fischerのカヴァーを紹介済みです。
「C'E Piu Samba」
Chico Buarque作。
当ブログではQuintetto Xのカヴァーを紹介済みです。EddaのスキャットとBrunoのギターのバランスが絶妙なグルーヴィー・ラウンジに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=T0x5zk9ETlM
「Playa Sin Sol」
Neidesco(Bruno Battisti D'Amarioの変名)作。本作のキラー・チューンと呼べる1曲。ラウンジ×ジャズ・ファンクなクロスオーヴァー感がいいですね。Eddaのスキャットもサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=waDXy-JKtb0
「Meditacao」
Antonio Carlos Jobim作。Eddaのスキャットが優しく包み込んでくれるロマンティックなラウンジ・ボッサです。
https://www.youtube.com/watch?v=yipHLd7ptvQ
本曲に関して、当ブログではJoanie Sommers、Elsie Bianchi Trio、Oscar Peterson、Claudine Longetによるカヴァーも紹介済みです。
ここから4曲はCDボーナス・トラック。いずれも本作の続編的アルバム『Granada』(1975年)収録曲です。
「Garota De Ipanema」
Antonio Carlos Jobim作の名曲です。軽快な「イパネマの娘」で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ifP5jdGM-Qw
本曲に関して、当ブログではAgustin Pereyra Lucena、Diane Denoir/Eduardo Mateo、Roberto Menescal、Bossacucanova & Roberto Menescal、Sheila Landis/Rick Matle、Papik、Trio 3D、Freddie McCoy、Laurindo Almeida、Charlie Byrd、Sirius B、Sergio Mendes、Tamba Trio、Clare Fischerのカヴァーも紹介済みです。
「Mas Que Nada」
Jorge Ben作の名曲をカヴァー。Eddaのお色気スキャットが映える僕好みのポップなラウンジ・ボッサに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=i_HzrlHLhZg
本曲に関して、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66、Tamba Trio、Lill Lindfors、Steen Rasmussen Feat. Josefine Cronholm、Oscar Peterson、Isabelle Aubret、Sonido 5、Sirius B、The Gimmicks、Patato & Toticoのカヴァーも紹介済みです。
「Desbocado」
Bruno Battisti D'Amarioのオリジナル。Eddaの悩殺スキャットが映える、セクシー・コメディ映画のサントラに似合いそうな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZSF1RNdsPW8
「Su Delicia」
Bruno Battisti D'Amarioのオリジナル。スリリングなファンキー・グルーヴ。Eddaのスキャットも絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=EZFkn4CxsDI
Bruno Battisti D'Amarioの他作品も聴いてみたいですね。