2021年05月08日

Cassandra Wilson『Another Country』

Fabrizio Sottiとタッグを組んだ1枚☆Cassandra Wilson『Another Country』

発表年:2012年
ez的ジャンル:ブルージー女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :アナザー・ワールドへ!

最高峰の女性ジャズ・シンガーの一人、"プリンセス・オブ・ダークネス"ことCassandra Wilson『Another Country』(2012年)です。

これまで当ブログで紹介したCassandra Wilsonは以下の9枚(発売年順)。

 『Point Of View』(1986年)
 『Days Aweigh』(1987年)
 『Jumpworld』(1990年)
 『Blue Light 'Til Dawn』(1993年)
 『New Moon Daughter』(1995年)
 Jacky Terrasson & Cassandra Wilson『Rendezvous』(1997年)
 『Traveling Miles』(1999年)
 『Belly Of The Sun』(2002年)
 『Glamoured』(2003年)

本作『Another Country』(2012年)は、長年在籍したBlue Noteを離れ、eOne Recordsからリリースされました。

本作でCassandraがタッグを組んだのは、イタリア人ジャズ・ギタリストFabrizio Sotti

共にプロデュースを手掛けるのみならず、全10曲中6曲で共にソングライティングを手掛け、さらにFabrizio Sotti単独でも2曲を提供しています。

レコーディング・メンバーはCassandra Wilson(vo、g)、Fabrizio Sotti(g)、Mino Cinelu(per)、Lekan Babalola(per)、Nicola Sorato(b)、Julien Labro(accordion)、New Orleans Center for Creative Arts Chamber Choir(vo)。

良い意味で、他のCassandra Wilson作品よりもサラッと聴けると思います。ブルージーでディープなのに、深い沼にハマらず、這い上がってこれそうなサラッとした感じがあります、

本作を象徴するオープニング「Red Guitar」、ブルージーな「No More Blues」、軽やかなメロウ・チューン「Almost Twelve」、程良いテンポの哀愁チューン「Passion」、パーカッシヴ&ブルージーな「Another Country」、アフリカン・テイストの「Olomuroro」あたりがおススメです。

少しだけいつもと違う、"プリンセス・オブ・ダークネス"のアナザーな音世界を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Red Guitar」
Cassandra Wilson作。抑えたトーンながらもブルージーなのはいつものCassandraですが、そんな中にもFabrizio Sottiの洗練されたエレクトリック・ギターがアクセントを加えてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=12p0tkZHTMk

「No More Blues」
Cassandra Wilson/Fabrizio Sotti作。Cassandraの低音ヴォーカルが映えるブルージーな演奏です。アコーディオンの音色のスパイスもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=8XJsOr8ur5k

「O Sole Mio」
有名なカンツォーネのカヴァー。といっても、変にカンツォーネ寄りになるのではなく、あくまでもミステリアス&ブルージーなCassandra節で聴かせてくれるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=MbF3bySrAPg

「Deep Blue」
Fabrizio Sotti作。二人のギターのみインストには意表を突かれました。ディープ&ブルーな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=727qIibTN8U

「Almost Twelve」
Cassandra Wilson/Fabrizio Sotti作。ブラジリアン・テイストの軽やかなメロウ・チューン。Sottiのメロウ・ギターとアコーディオンの音色の組み合わせがいいですね。Cassandrのヴォーカルもそんな曲調に合わせています。
https://www.youtube.com/watch?v=T8JKF54EUos

「Passion」
Cassandra Wilson/Fabrizio Sotti作。Sottiの哀愁ギターとCassandraの低音ヴォーカルを程良いテンポで聴かせてくれます。ここでもアコーディオンの名脇役ぶりが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=TizdyVEIu04

「When Will I See You Again」
Cassandra Wilson/Fabrizio Sotti作。パーカッシヴな哀愁ミディアム。哀愁モードですが、湿っぽくなりすぎないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tYOY2VwdZ7E

「Another Country」
Cassandra Wilson/Fabrizio Sotti作。タイトル曲はパーカッシヴ&ブルージーな演奏です。Cassandraの低音ヴォーカルがディープながらも爽やかな余韻を残してくれるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=x1AbGGULKNw

「Letting You Go」
Fabrizio Sotti作。ここで再び二人のギターのみインスト。Sottiの情感のこもったギターを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=JnT6gD_mvM4

「Olomuroro」
Cassandra Wilson/Fabrizio Sotti/Lekan Babalola作。ラストは少女コーラス隊も加わったアフリカン・テイストのパーカッシヴ&ビューティフルな1曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0x14_KT4xDc

Cassandra Wilsonの過去記事もご参照下さい。

『Point Of View』(1986年)
ポイント・オブ・ヴュー

『Days Aweigh』(1987年)
デイズ・アウェイ

『Jumpworld』(1990年)
ジャンプワ−ルド(JUMPWORLD) (MEG-CD)

『Blue Light 'Til Dawn』(1993年)
Blue Light 'Til Dawn

『New Moon Daughter』(1995年)


Jacky Terrasson & Cassandra Wilson『Rendezvous』(1997年)


『Traveling Miles』(1999年)
トラヴェリング・マイルス

『Belly Of The Sun』(2002年)
Belly of the Sun

『Glamoured』(2003年)
Glamoured by Wilson, Cassandra 【並行輸入品】
posted by ez at 01:11| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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