発表年:2021年
ez的ジャンル:L.A.女性R&B
気分は... :スウィート&エレガント!
新作アルバムから女性R&B作品、Raquel Rodriguez『Sweet Side』です。
Raquel RodriguezはL.A.出身のメキシコ系アメリカ人R&Bシンガー。
Gwen Stefani、Anderson .Paakらのバック・シンガーを務め、PJ Morton、Snoop Dogg、Lizzoらのオープニング・アクトも務めた経歴を持っています。
自身のアルバムとしては、これまで『Miss Me』(2014年)、『310』(2019年)という2枚のアルバムをリリースしています。
本作『Sweet Side』は昨年リリースしたEP『Sweet Side A』、今年4月リリースしたEP『Sweet Side B』を合体させた日本独自アルバムです。ただし、元々『Sweet Side』というタイトルでのアルバム・リリースを予定していたらしいので、それが日本で実現したといったところでしょうか。
「Crybaby」では女性Hip-HopアーティストIll Camilleがフィーチャリングされ、オーストラリア出身のプロデューサーMXWLLがプロデュースを手掛けています。また、「Leave Me Behind」はL.A.のシンセ・ファンク系ミュージシャンDUXとの共同名義でリリースしたシングル曲です。
それ以外に、長年の音楽パートナーSam Brawner、MoonchildのAmber NavranとAndris Mattson、JamiroquaiのMatt JohnsonとNate Williams、LettuceのAdam Deitch、Butcher BrownのMorgan Burnett等のミュージシャンが参加しています。
Moonchildメンバーが関与したメロウ・チューン「Sweet Side」やstrong>「I Know, I Know」、80年代ブラコン・テイストの「Nobody Else」や「Read the Room」、軽快なディスコ・ファンクの「Leave Me Behind」、「Undone」、「Last Night」、しっとりとしたアーバンなメロウ「Don't You Know」あたりがおススメです。
バラード系、アップ系共に充実した、かなり僕好みの女性R&B作品です。
全曲紹介しときやす。
「Intro」
「Sweet Side」
タイトル曲はMoonchildのAndris Mattsonらがソングライティングを手掛けています。まさにスウィートなムードに包まれたメロウR&Bに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6Zv_6bcwYL8
「Nobody Else」
現JamiroquaiのNate Williamsとのコラボ曲。80年代ブラコン、90年代R&Bのエッセンスを取り入れたメロウ・ミディアム。僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=WpzuchPBpAs
「Crybaby」
Ill Camilleをフィーチャーし、MXXWLLがプロデュースを手掛けた曲。本作の中では話題曲かもしれませんが、正直、このトラックに限っては僕好みではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=dAkFmbijn-4
「I Know, I Know」
MoonchildのAmber NavranとRaquelの共作。Moonchildモード全開の陽だまりの次世代ネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=67pDWsEYwU0
「Daydream(Interlude)」
次曲のインタールード。
「Daydream」
L.A.のベーシストNick Campbellとの共作。ベースの効いたミディアム・ファンク。程良くメロウネスも効かせているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Q1LEi40qCx0
「Leave Me Behind」
DUXとの共同名義で2019年にシングル・リリースした楽曲。鮮やかなシンセの音色が印象的なブギー・ファンク。L.A.ディスコ/ファンク/ブギーがお好きな人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=ysSmQvcv4B4
「Undone」
シングル向きのキャッチーなダンサブル・チューン。突き抜けた分かりやすさが魅力のディスコ・ファンクです。アルバムで一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=RwUsHbNjx-U
「You」
丁寧に歌い上げるメロウ・ミディアム。僕のお気に入りのAdriana Evansの雰囲気に通じるところがあるトラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZDv6oHIl0tQ
「Lisa (Intro)」
次曲のイントロ。
「Read the Room」
80年代ブラコンのテイストを感じるアーバンなメロウ・ミディアム。このあたりのサウンド・センスも本作の魅力ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=m32f5MzPH14
「Last Night」
ヴォコーダー入りの軽快なディスコ・ファンク。現行ディスコ/ブギー好きの人であれば気に入るであろう華やかなパーティー・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=RmHYLClZzHU
「Don't You Know」
しっとりとしたアーバンなメロウ・バラード。甘く切ない雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=_jh8r-vk-ps
「I Want It All (Original Version)」
『310』収録曲のオリジナル・ヴァージョン。『310』ヴァージョンよりもライヴ感のある仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=InTH8GMbqlc
「Read the Room (Alternate Version)」
「Read the Room」の別ヴァージョン。デモ・ヴァージョン的な面白さがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=GkvXAdyT4OM
ご興味がある方はRaquel Rodriguezの他作品もチェックを!
『Miss Me』(2014年)
『310』(2019年)