発表年:2005年
ez的ジャンル:アフリカ系ジャズ・ギタリスト
気分は... :余白の味わい!
今回は西アフリカ、ベナン共和国出身のギタリストLionel Louekeの『In A Trance』(2005年)です。
フランスとアメリカで音楽教育を受けた後、Herbie Hancockに見出されてプロとしてデビューしたギタリストLionel Louekeの紹介は、Robert Glasperプロデュースの下でリリースした『Heritage』(2012年)に続き2回目となります。
また、彼が組んだジャズ・トリオGilfemaの1stアルバム『Gilfema』(2005年)も紹介済みです。
Lionel Louekeの初期作品となる『In A Trance』(2005年)は、Louekeによるギターとヴォーカル、そしてギターを駆使した音をループさせたパーカッションのみの演奏を収めたアルバムです。
ジャズ・ギタリストとしてのテクニックを駆使しつつ、ルーツとなるアフリカのエッセンスも取り入れたLouekeならではのギター・ワールドを披露してくれます。
シンプルすぎる演奏に物足りなさを感じる人がいるかもしれませんが、余白が多いからこその味わいがあります。
たまにはこんな純度の高い音を聴いてみるのもいいのでは?
全曲紹介しときやす。
「Nonvignon」
アフリカン・フォーキーと呼びたくなる素朴な味わいのオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=6NZ6HhLP9FI
「Benny's Tune」
Louekeのジャズ・ギタリストとしてのセンスを感じる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=-sGyFzdL16E
「In A Trance」
タイトル・チューンは1分に満たない演奏ですが、ジャズ・ギタリストらしさを示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=RNuSLp2XAAY
「Mivakpola」
アフリカをルーツにもつジャズ・ギタリストらしいパーカッシヴな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=TdO5UEwSun4
「Gbeto」
アフリカのトラディショナルといった趣の演奏&ヴォーカルです。
https://www.youtube.com/watch?v=nbBcZLgXzXA
「Fifa」
バラード調の美しい演奏です。一人心を鎮めながら聴きたい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZM71TZKN1R4
「Nagbe」
ハンド・クラップのヴォーカルのみのトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=PkVvz7wD1mc
「Okagbe」
インドのタブラのようなパーカッションを用いたミステリアスな演奏です。かなり僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=CCAnGcwY5vY
「Be-Nin-Bop」
ブルージーでアーシーなジャズ・ギターで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=7kWGeZz0Hh4
「Boum-Boum !!!」
アンプラグドなギターの格好良さを満喫できる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=GXwmR1uO7oI
「Always Will Be」
サウンドスケープのような味わいのある演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=RZSMdRow36s
「A Prayer For Peace」
ラストは平和への祈りを込めたミステリアスな演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6mbolIu1LM0
Lionel Louekeのソロ作やGilfema名義の作品もチェックを!
『Karibu』(2008年)
『Mwaliko』(2010年)
『Heritage』(2012年)
Jeff Ballard Trio With Lionel Loueke & Miguel Zenon『Time's Tales』(2014年)
『Virgin Forest』(2014年)
『Gaia』(2015年)
『The Journey』(2018年)
『HH』(2020年)
Gilfema『Gilfema』(2005年)
Gilfema『Gilfema +2』(2008年)
『Three』(2020年)