発表年:1997年
ez的ジャンル:ウルトラ・ファンキー・べーシスト
気分は... :(☆_☆)×Hip-Hop
今回はウルトラ・ファンキー・べーシストBootsy Collinsの『Fresh Outta 'P' University』(1997年)です。
これまで当ブログで紹介したBootsy Collins作品は以下の7枚。
『Stretchin' Out』(1976年)
『Bootsy? Player of the Year』(1978年)
『This Boot Is Made For Fonk-N』(1979年)
『Ultra Wave』(1980年)
Sweat Band『Sweat Band』(1980年)
『The One Giveth, The Count Taketh Away』(1982年)
『World Wide Funk』(2017年)
本作『Fresh Outta 'P' University』(1997年)は、『What's Bootsy Doin'?』(1988年)以来、約9年ぶりにリリースされたスタジオ・アルバムです。
個人的には『What's Bootsy Doin'?』(1988年)やシングル「Jungle Bass」(1990年)をリアルタイムで愛聴していたので、ずいぶん待たされたという印象でしたね。内容云々より復帰してくれて良かった!という思いで聴いていた記憶があります。
内容的にはラッパーをフィーチャリングしたトラックが多く、ファンクとHip-Hopの融合というのが全体的な印象です。そのHip-Hop部分で好き/嫌いが分かれるアルバムかもしれません。
アルバムにはBernie Worrell、Gary Shider、Fred WesleyといったP-Funkの盟友も参加しています。
人気プロデューサーNorman Cookプロデュースの「Party Lick-A-Ble's」、人気女性ラッパーMC Lyteをフィーチャーした「I'm Leavin' U (Gotta Go Gotta Go)」、Vincent Montana, Jr.がヴァイヴ・ソロを聴かせてくれる哀愁メロウ・ファンク「Ever Lost Your Lover」、ラップ入りのディスコ・ファンク「Do The Freak」、D Mekaをフィーチャーしたヒップホップ・ソウル「Fragile (So Sensitive)」、ファンクネスの効いた格好良いHip-Hop「Wind Me Up」、Bootsyらのファンク魂が伝わってくる「Penetration (In Funk We Trust)」あたりがおススメです。
BootsyとHip-Hopの融合を楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。※イントロ、インタールードは除く
「Off Dah Hook」
ハンガリー出身の女性ラッパーBrixxをフィーチャー。Boogieman/Tabularasaプロデュース。Hip-Hopテイストの開放的なファンク・チューンでアルバムは幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=VeBKELUR9xk
「I'm Leavin' U (Gotta Go Gotta Go)」
人気女性ラッパーMC Lyteをフィーチャー。Mousse T.プロデュース。哀愁モードのメロウ・ファンク。何とも切ない感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=H3IGjt4zVlg
「Funk Ain't Broke」
US男性ラッパーRodney Oをフィーチャー。Bootsy Collinsプロデュース。ロッキン・ギターが印象的なヘヴィ・ファンクのHip-Hopチューン。
https://www.youtube.com/watch?v=XeiklInEPRY
「Party Lick-A-Ble's」
人気プロデューサーNorman Cookプロデュース。Son of a Cheeky Boy「Comma」をサンプリング。Norman CookらしいブレイクビーツとBootsyの個性をうまく融合させているキャッチーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=4nIZAYyh5GM
「Ever Lost Your Lover」
Mousse T.プロデュース。哀愁モードのメロウ・ファンク。Bootsyらしいヴォーカルを楽しめます。MFSBやThe Salsoul Orchestraでお馴染みのVincent Montana, Jr.がヴァイヴ・ソロを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_ImIiwpE-4M
「Pearl Drops」
Bootsy Collinsプロデュース。正統派のメロウなミディアム・グルーヴ。意外にいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=rIon6BHCLNk
「Do The Freak」
Boogieman/C.L.A.S. Productionプロデュース。美しいピアノと共に始まるキャッチーなディスコ・ファンク。 AJ Gizmo、Terayのラップを織り交ぜています。
https://www.youtube.com/watch?v=iTkVOmSpwyQ
「Fragile (So Sensitive)」
D Mekaの女性ヴォーカルをフィーチャー。Boogieman/Bootsy Collins/Tabularasaプロデュース。キャッチーなヒップホップ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=rLutR84kK-c
「Holly-Wood-If-She-Could」
Mousse T.プロデュース。Hip-Hop調にアップデートさせたP-Funkといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=CS84CBeiK2Q
「Wind Me Up」
Onoをフィーチャー。Boogiemanプロデュース。Mtume「Tie Me Up」をサンプリング。Bootsy's Rubber Band「Bootzilla」ネタもあります。ファンクネスの効いた格好良いHip-Hopチューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ncg8Xf7wJuA
「Good-N-Nasty (Personal Stash)」
Bootsy Collinsプロデュース。哀愁モードのミディアム。円熟味を増したBootsy。
https://www.youtube.com/watch?v=iM_VhchEDjk
「Penetration (In Funk We Trust)」
Bootsy Collinsプロデュース。Bernie Worrell/Bootsy Collins/Gary Shiderという3名によるソングライティング。派手さはありませんが、Bootsyらのファンク魂が伝わってくる嬉しい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=-x4pYS2QBtM
「Home Of Da Freaks」
Smudo/Thomas Dをフィーチャー。Boogieman/Tabularasaプロデュース。これもHip-Hop調にアップデートさせたP-FunKですね。
https://www.youtube.com/watch?v=L5glD489yoA
「Fresh Outta 'P' (University)」
Bootsy Collinsプロデュース。ラストは少し丸くなったBootsyといったムードのミディアム・ファンクで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=n8kkC3ACaJE
Bootsy Collinsの過去記事もご参照下さい。
『Stretchin' Out』(1976年)
『Bootsy? Player of the Year』(1978年)
『This Boot Is Made For Fonk-N』(1979年)
『Ultra Wave』(1980年)
Sweat Band『Sweat Band』(1980年)
『The One Giveth, The Count Taketh Away』(1982年)
『World Wide Funk』(2017年)