
発表年:2009年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bシンガー/ソングライター
気分は... :安定・安心!
今回は実力派男性R&BシンガーEric Robersonの『Music Fan First』(2009年)です。
1976年生まれ、ニュージャージー出身の男性R&Bシンガー/ソングライター/キーボード奏者であるEric Robersonについて、これまで当ブログで紹介したのか以下の4枚。
『Esoteric...』(2004年)
『The Appetizer』(2005年)
『...Left』(2007年)
Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)
時代の流行に惑わされることなく、良質なR&Bを届けてくれるEric Roberson。
本作『Music Fan First』(2009年)も安定感のある1枚に仕上がっています。
メイン・プロデュースはBrett Baker。
ソングライティング面でもEric Robersonとの共作で大きく貢献しています。
それ以外にEric Roberson自身、"J.R." Hutson(Leroy Hutsonの息子)、Young RJ(Slum Village)、Curt Chambers、Dana Sorey、Jermaine Mobley、Osunlade、Colin Emmanuelがプロデュースしています。
Minnie Riperton「Inside My Love」をサンプリングした「A Tale of Two」、僕好みのミディアム・バラード「Borrow You」、Lalah Hathawayをフィーチャーした「Dealing」、Slum Villageと共演した「Further」、Aaron Abernathyらをフィーチャーしたソウル・チューン「Howard Girls」、ゲーム・ミュージック的エッセンスも感じられる「Bad For Me」、さり気ないバラード「Breakitdown」あたりが僕のおススメです。
安定感のあるEric Robersonワールドを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「The Newness」
力強いビートをバックに、Eric Robersonらしい歌い回しを楽しめるミディアムがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=86XP9TmM3yc
「The Hunger」
Wes Feltonをフィーチャー。Wes Feltonはブレイクビーツ・ジャズ・ファンク「Bee Bop Boogie」で知られる鍵盤奏者Hilton Feltonの息子です。The Great Fiction「Body Urge」をサンプリングしたトラックが印象的な哀愁R&Bグルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=vg6xuaUCwNM
「A Tale of Two」
Ben O'Neill/Michelle Thompsonをフィーチャー。Minnie Riperton「Inside My Love」をサンプリング。アーバンな哀愁モードにグッとくる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=aKl_iWCU_0s
「Borrow You」
僕の好きなEric Robersonに出会える1曲。さり気ないですが、ジワジワと胸に染み入るミディアム・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=2EQO88xe5gc
「Dealing」
Lalah Hathawayをフィーチャー。Leroy Hutsonの息子、"J.R." Hutsonのプロデュース。素敵なオトナR&Bバラードをデュエットで丁寧に歌い上げられます。
https://www.youtube.com/watch?v=lAMiOhScSPg
「Still」
真夜中に聴きたくなる哀愁チューン。思い出の断片が浮かんでは消えていく感じがいいですね。意外にリズミックな展開です。
https://www.youtube.com/watch?v=UTRMj5b_qiQ
「How Could She Do It」
僕好みのビートをバックに、Eric Robersonらしい歌い回しが重ねられていきます。派手さはありませんがいいです。
https://www.youtube.com/watch?v=dMxU1IAG1sM
「Further」
Slum VillageのT3をフィーチャー。さらに後にSlum VillageメンバーとなるYoung RJがプロデュースしています。Young RJのトラックとEric Robersonとの相性の良さを感じる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=BfD0f1ATwZA
「The Power That Kisses Hold」
生バンド感を打ち出したソウル・グルーヴ。Ben O'Neillのギター、Dana Soreyのオルガン、さらにホーン隊がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=fjdLlztFBLE
「Howard Girls」
Aaron Abernathy/Brandon Hines/Geno Youngをフィーチャー。Eric Roberson/Curt Chambers/Dana Soreyプロデュース。当ブログでも紹介したリアル・ソウル・シンガーAaron Abernathyの参加に注目です。2009年仕様の素敵なソウル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=-_4ph-8eY7o
「Weekend Getaway」
Jermaine Mobleyプロデュース。丁寧に歌い上げるバラード。音空間の間を楽しみながらジワジワくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=IZg3I1fH0Po
「She」
Osunladeプロデュース。シンプルなバッキングの哀愁チューン。何とも切ない気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=HXyD0NkFmXk
「Wanna Believe It Again」
Waynaをフィーチャー。Dana Soreyプロデュース。ハンドクラップ入りのビートを効かせつつ、Eric Robersonらしい歌い回しが映えるミディアム・グルーヴ。キュートなWaynaの女性ヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=GHKlPeSBN0g
「Bad For Me」
Colin Emmanuelプロデュース。ゲーム・ミュージック調のトラックながらも、Eric Robersonらしい曲調を楽しめる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=v6WpAV5IJ40
「Breakitdown」
Jermaine Mobleyプロデュース。さり気ないバラードですが、こういう曲だからこそEric Robersonの魅力が滲み出てきます。
https://www.youtube.com/watch?v=LvG713w1POY
「Pave A New Road」
Curt Chambersプロデュース。本編ラストは美しいR&Bバラードで締め括ってくれます。ゲーム音的なアクセントも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=KgVhKuSKnx8
「Celebrate」
CDボーナス・トラック。クロスオーヴァーな女性ソウル・シンガー Sy Smithをフィーチャー。この年に急逝したMichael Jacksonに捧げられたソウル・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=k6Muh9UEFmA
Eric Robersonの他作品もチェックを!
『Esoteric...』(2004年)

『The Vault, Vol. 1.5』(2004年)

『The Appetizer』(2005年)

『...Left』(2007年)

『Music Fan First』(2009年)

『Mister Nice Guy』(2011年)

『The Box』(2014年)

Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)

『Fire』(2017年)

『Wind』(2017年)

『Earth』(2017年)
