発表年:1969年
ez的ジャンル:黒人男女コーラス・グループ
気分は... :派手さはなくとも・・・
60年代後半から70年代初めに活躍した黒人男女コーラス・グループThe Friends Of Distinctionの2ndアルバム『Highly Distinct』(1969年)です。
単独CD化が未実現であり、上記ジャケおよびAmazonへのリンクはデビュー・アルバム『Grazin'』(1969年)との2in1CDです。
元The Hi-Fi'sのメンバーであったFloyd ButlerとHarry Elstonが、Jessica Cleaves、Barbara Jean Loveという2人の女性ヴォーカリストと1968年にL.A.で結成したグループThe Friends Of Distinctionの紹介は、『Grazin'』(1969年)に続き2回目となります。
2ndアルバムとなる本作『Highly Distinct』(1969年)は、デビュー・アルバム『Grazin'』(1969年)と同様にフリーソウル方面で再評価を高めた1枚ですね。
プロデュースはJohn Florez。
Willie Hutchらがヴォーカル・アレンジを手掛けています。
目立つのはフリーソウルな「Workin' On A Groovy Thing」、エヴァーグリーンなポップ・ソウル「We Got A Good Thing Goin'」、Doorsの名曲カヴァー「Light My Fire」あたりですね。
それ以外にソフトロックな「It's Sunday」、フリーソウルなポップ・ソウル「Let Yourself Go」あたりもおススメです。
デビュー・アルバム『Grazin'』のような成功を収めることはできませんでしたが、侮れない内容の1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Impressions - Dialogue」
幻想的なアルバムのプロローグ。
「It's Just A Game Love」
Quincy Jonesが音楽を手掛けた映画『The Split(汚れた7人)』(1968年)の挿入歌をカヴァー(Quincy Jones/Ernie Shelby作)。感動的なビューティフル・バラードで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=AzxjxnPx8QY
「We Got A Good Thing Goin'」
Willie Hutch作。このグループらしいエヴァーグリーンな魅力を持ったポップ・ソウルを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=uJERgZ4SS4Q
「Workin' On A Groovy Thing」
Neil Sedaka/Roger Atkins作。オリジナルは1968年のPatti Drewヴァージョン。The 5th Dimensionのカヴァー・ヒットでも知られる曲ですね。当ブログではRichard "Groove" Holmesのカヴァーも紹介済みです。フリーソウル好きの人は気に入るであろうハッピー&グルーヴィーなポップ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=K179f5uIt9I
「It's A Wonderful World」
Arthur Reynolds作。エレガントなストリングス・アレンジを施したポップ・ソウル。正にワンダフル・ワールドな音世界を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=WEAgdfLCcFY
「It's Sunday」
Les Baxter作。ソフトロック・グループThe Sunshine Companyもカヴァーしている楽曲です。ソフトロック好きの人は気に入るであろうワンダフル・ポップに仕上がっています。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=lUO43GJOwOM
「Why Did I Lose You」
Carl D'Errico/Roger Atkins作。Jerry Butlerも取り上げていた楽曲。哀愁ポップなミディアム・グルーヴ。胸に込み上げてくるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=pQTbQ94H910
「Light My Fire」
ご存知Doorsの大ヒット曲「ハートに火をつけて」のカヴァー。当ブログでは、Julie Driscoll,Brian Auger & The Trinity、Ananda Shankar、Jose Feliciano、Brasilia Modern Sixのカヴァーも紹介済みです。ここでは擬似ライヴ仕様で「ハートに火をつけて」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pfUIdE5odJ8
「This Generation」
Joseph A. Peay作。素敵なヴォーカル・ワークを披露してくれるバラード。オーセンティックな魅力に溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=7aj03op4tFA
「Let Yourself Go」
Willie Hutch作。ラストはフリーソウル好きの人は気に入るであろうグルーヴィーなポップ・ソウルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GabTXgTXL4Q
『Love Can Make It Easier/Reviviscence - Live to Light Again』(1973/1976年)