2021年11月10日

Troop『Deepa』

名曲「Sweet November」収録☆Troop『Deepa』

発表年:1989年
ez的ジャンル:NJS系男性R&Bグループ
気分は... :Sweet November...

今回はNJSを代表するグループTroopの3rdアルバム『Deepa』(1992年)です。

カリフォルニア州パサデナで結成された男性R&BグループTroopの紹介は、ヒットした2ndアルバム『Attitude』(1989年)に続き2回目となります。

3rdアルバムとなる本作『Deepa』(1992年)は、「Spread My Wings」「All I Do Is Think Of You」Jackson 5のカヴァー)という2曲のUS R&BチャートNo.1ヒットが生まれ、アルバムもゴールド・ディスクに輝いた2ndアルバム『Attitude』(1989年)に続くアルバム。

『Attitude』ほどの商業的成功を収めることはできませんでしたが、『Deepa』からもUS R&BチャートNo.1ヒット「Sweet November」The Deeleのカヴァー)が生まれています。

内容的にも、NJSなアップ、メロディアスなミディアム・グルーヴ、ヴォーカル・グループらしいスロウがバランス良く配された充実作だと思います。

しかしながら、本作はSteve RussellJohn HarreldAllen McNeilRodney BenfordReggie Warrenというオリジナル・メンバー5名が集まった最後のアルバムです。本作の後、JohnRodneyReggieの3名がグループを脱退してしまいます。

その意味ではTroopTroopらしかった最後のアルバムといえます。

メンバーのSteve Russellがメイン・プロデュースを務め、それ以外にDemetrius ShippGregory Cauthen等がプロデュースしています。

The WhispersScott兄弟によるデュオWalter & Scottyがゲスト参加しています。

また、Chuckii Booker(key)、Gerald Albright(sax)といったミュージシャンも参加しています。

残りのメンバー2人で『A Lil' Sumpin' Sumpin'』(1994年)、『Mayday』(1998年)という2枚のアルバムをリリースしますが、かつてのような成功を収めることはありませんでした。

前述のUS R&BチャートNo.1ヒットとなった絶品スロウ「Sweet November」がハイライト。スロウ系であれば、Walter & Scottyを迎えた「I Feel You」、美しいストリングスを配した「Come Back to Your Home」、アコギの音色がいい感じの「You Take My Heart With You」あたりもオススメです。

NJS好きの方は、序盤の「Keep You Next to Me」「She Blows My Mind」「I'm Not Gamin'」という三連発を気に入るはず!

メロディアスなミディアム・グルーヴ「Set Me Free」もかなりいいです。

「Sweet November」以外はメンバーらによるオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Praise」
Steve Russellプロデュース。アルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=rWmPPVlFPjg

「Keep You Next to Me」
Demetrius Shippプロデュース。NJS好きにはフィットするであろうダンサブル・チューン。ヴォーカルワークも含めてキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=WticlrbC7sA

「She Blows My Mind」
Demetrius Shippプロデュース。どこかで聴いたようなNJSであり、当時であればその部分が引っかかったかもしれませんが、今日典型的なNJSとして聴く分には十分楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=5-cZTO1Ss0E

「I'm Not Gamin'」
Demetrius Shippプロデュース。「Keep You Next to Me」から続くNJS三連発。似たようなタイプの曲が続く分、少し不利ですが、NJS好きであれば、むしろワクワクする展開なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=eTd0fLlyo8Q

「Set Me Free」
Steve Russellプロデュース。前3曲から少しテンポを落としたメロディアスなミディアム・グルーヴ。爽快メロウな雰囲気が僕好み!ムーグベースはChuckii Booker。ギター・ソロも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VMeuDn5njk0

「Strange Hotel」
Gaphlin! Entertainment Groupプロデュース。タイトルの通り、ストレンジな雰囲気のダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=80dGyXSK1M0

「I Feel You」
ここからがスロウ・パート。Gregory Cauthen/Steven Russellプロデュース。Walter & ScottyThe Whispers)との共演(The Scotts名義)。ベテランWalter & Scottyを迎えて、より落ち着いたオトナなTroopを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=aiwQLJw4Tg0

「Sweet November」
Steve Russellプロデュース。The Deeleのカヴァー(Babyface作)。オリジナルは『Material Thangz』(1985年)収録。前述のように、本ヴァージョンはアルバムからの2ndシングルとして、US R&Bチャート第1位のヒットとなった本作のハイライトです。Babyface作品を美しいヴォーカルワークで聴かせてくれる、文句なしの名バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=g52j0mVlVYc

The Deele「Sweet November」
 https://www.youtube.com/watch?v=PmCQHWa0AEk

「Come Back to Your Home」
Steve Russellプロデュース。美しいストリングスをバックに、ヴォーカル・グループとしての彼らの魅力を存分に満喫できるスケールの大きなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=0pQv3EXOjIQ

「Only When I Laugh」
Gregory Cauthen/Steven Russellプロデュース。ポップなダンサブル・チューンで気分転換といった感じです。前作でプロデュースを手掛けたGerald Levertが作詞でクレジットされています。また、Gerald Albrightがサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=O36H11ziIHA

「Whatever It Takes (To Make You Stay)」
Gregory Cauthen/Allen McNeilプロデュース。アルバムからの1stシングルとして、US R&Bチャート第12位となりました。まるでGerald Levertがプロデュースしたかのようなメロディアスなミディアム・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=8tv8KUpCvrg

「You Take My Heart With You」
Steve Russellプロデュース。アコギの音色がアクセントになっている哀愁メロウ・バラード。なかなか雰囲気があって僕好みのバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=WEhqgz3Ttew

「Deepa」
Gregory Cauthen/Steven Russellプロデュース。タイトル曲はセクシーなミディアム・バラードですが、長尺のせいもあって少し単調な印象も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=DLXKa3fNzlU

「Give It Up」
Gregory Cauthenプロデュース。不協和音を織り交ぜたダークな雰囲気を醸し出すバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=QRA6a4lEAJU

「Hot Water」
Gaphlin! Entertainment Group/Allen McNeilプロデュース。打ち込み感を強調したダンサブル・チューンでアルバムを締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VmsjGmq7ZXY

Troopの他作品もチェックを!

『Troop』(1988年)


『Attitude』(1989年)


『A Lil' Sumpin' Sumpin'』(1994年)


『Mayday』(1998年)
posted by ez at 01:44| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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