発表年:1980年
ez的ジャンル:PIR系レジェンド・ソウル
気分は... :セクシー&メロウ再び・・・
レジェンド・ソウル・シンガーJerry Butlerが1980年にリリースした『The Best Love』です。
シカゴ・ソウルを代表するグループThe Impressionsの初代リード・ヴォーカルを務め、ソロ・アーティストとしても"Iceman"のニックネームで人気を博したレジェンド・ソウル・シンガーJerry Butler(1939年生まれ)の紹介は、『Nothing Says I Love You Like I Love You』(1978年)に続き2回目となります。
本作『The Best Love』(1980年)は、前作『Nothing Says I Love You Like I Love You』(1978年)に続き、Gamble & Huff(Kenneth Gamble/Leon Huff)のPhiladelphia International Records (PIR)からのリリースです。
Gamble & Huff、Jerry Butler以外に、Dexter Wansel、John L. Usry, Jr.、David Williams、Dennis Williamsがプロデュースを手掛けています。
シングルにもなったタイトル曲「The Best Love I Ever Had (Up Tempo Version)」、こちらもシングルとなった女性シンガーDebra Henryとのデュエット「Don't Be An Island」あたりが目立つかもしれません。
個人的には、セクシー&テンダーなメロウ・ミディアム「Would You Mind」、ムーディーなラブ・バラード「Tell Me Girl (Why It Has To End)」、Bacharach作品のカヴァー「Reach Out For Me」、AORなアーバン・メロウ「We've Got This Feeling Again」、Gamble & Huffプロデュースのラブ・バラード「Angel Face」あたりもオススメです。
話題になることが少ないアルバムですが、レジェンド・ソウル・シンガーのセクシー&メロウな魅力を満喫できる充実作だと思います。
全曲紹介しときやす。
「The Best Love I Ever Had (Up Tempo Version)」
Gamble & Huffプロデュース。シングルにもなったセクシー・メロウ・ダンサー。オトナなアーバン・ナイトを演出してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dFA1rp98YZ4
「Would You Mind」
Jerry Butler/John L. Usry, Jr.プロデュース。個人的には一番のお気に入り。セクシー&テンダーなメロウ・ミディアム。エレガントなムードがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=1KCyx7bLjcI
「Don't Be An Island」
女性シンガーDebra Henryとのデュエット。シングルにもなりました。オーセンティックな魅力がある男女バラードです。Dexter Wansel/Jerry Butlerプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=n9GU8yTGv6U
「Tell Me Girl (Why It Has To End)」
David Williams/Dennis Williamsプロデュース。ムーディーなサックスと共に始まるラブ・バラード。スロウ系ではコレが一番好き。
「Reach Out For Me」
Jerry Butler/John L. Usry, Jr.プロデュース。Dionne Warwickのヒットで知られるBurt Bacharach/Hal David作品をカヴァー。オリジナルはLou Johnsonヴァージョン。当ブログではDionne Warwickをはじめ、Michael Henderson、The Carnival、Lyn Collinsのカヴァーも紹介済みです。お馴染みの名曲を軽快なメロウ・ダンサーで聴かせてくれます。なかなか秀逸なカヴァーだと思います。
「We've Got This Feeling Again」
Dexter Wanselプロデュース。「Don't Be An Island」に続き女性シンガーDebra Henryをフィーチャー。AOR好きの人も気に入るであろうアーバン・メロウ・ミディアムです。
「Angel Face」
Gamble & Huffプロデュース。ベテランならではのセクシーな語り口にグッとくるラブ・バラード。Gamble & Huffとのタッグらしい1曲に仕上がっているのでは?
「The Best Love I Ever Had (Slow Version)」
Gamble & Huffプロデュース。「The Best Love I Ever Had (Up Tempo Version)」のスロウ・ヴァージョン。個人的にはアップ・ヴァージョンの方が好き。
Jerry Butlerの他作品もチェックを!
『The Ice Man Cometh/Ice on Ice』(1968年/1969年)
Jerry Butler & Jerry Peters『Melinda』(1972年)
『Love's on the Menu/Suite for the Single Girl』(1976年/1977年)
Thelma Houston & Jerry Butler『Thelma & Jerry/Two to One』(1977年/1978年)
『Nothing Says I Love You Like I Love You』(1978年)