2021年12月08日

Diana Ross『Touch Me In The Morning』

大ヒットしたタイトル曲収録☆Diana Ross『Touch Me In The Morning』

発表年:1973年
ez的ジャンル:キュート・ソウル・ディーヴァ
気分は... :しっとりバラード路線で・・・

今回はキュートなソウル・ディーヴァDiana Rossのヒット・アルバム『Diana Ross (1976)』(1976年)です。
※他のセルフ・タイトル作と区別するため、リリース年を補足しています。

The Supremesのリード・シンガーDiana Rossについて、当ブログで紹介したのは以下の4枚。
 『Diana Ross (1970)』(1970年)
 『Diana Ross (1976) 』(1976年)
 『The Boss』(1979年)
 『Diana』(1980年)

本作はソロとしては4作目のスタジオ・アルバム。
アルバムからはUSチャートNo.1となった大ヒット・シングル「Touch Me In The Morning」が生まれ、アルバムもUSアルバム・チャート第5位、同R&Bアルバム・チャート第1位となっています。

ストリングスを配したバラード中心の構成であり、ソウル・ファン向けというより、ポピュラー・ファン向けの仕上がりかもしれません。でも、それらバラードを通して、Diana Rossのシンガーとしての魅力、特に声質の良さの魅力を満喫できます。アレンジの素晴らしさも光ります。

前述の大ヒット・シングル「Touch Me In The Morning」が目立ちますが、サンプリング・ソースとしても人気の「Medley: Brown Baby/Save The Children」も今日的なハイライトだと思います。

それ以外に、The 5th Dimensionのカヴァー「Leave A Little Room」Carpentersのカヴァー「I Won't Last A Day Without You」あたりもおススメです。

派手さはありませんが、Dianaのシンガーとしての進化を感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Touch Me In The Morning」
Michael Masser/Ron Miller作。Michael Masser/Tom Bairdプロデュース。Gene Page/Tom Bairdのアレンジ。前述のようにUSチャートNo.1となった大ヒット・シングル。ビューティフル・バラードの前半から、テンポアップのメリハリの効かせた中盤以降への流れがいいですね。素晴らしいアレンジの勝利といったところでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=nvZfQzlS9t8

MFSB、Fausto Papetti、Andy Williams、The Lettermen、Big Youth、Anita Harris、Marlena Shaw、The Nolans、John Holt等がカヴァーしています。また、9th Wonder feat. Khrysis「Make It Big」、McGruff「Don't You Know」等のサンプリング・ソースとなっています。
MFSB「Touch Me In The Morning」
 https://www.youtube.com/watch?v=sOKHh-XKpGU
Fausto Papetti「Touch Me In The Morning」
 https://www.youtube.com/watch?v=Y57VoXnoihg
Andy Williams「Touch Me In The Morning」
 https://www.youtube.com/watch?v=v74MJRbdLdg
The Lettermen「Touch Me In The Morning」
 https://www.youtube.com/watch?v=srGOsXZmHVc
Big Youth「Touch Me In The Morning」
 https://www.youtube.com/watch?v=Nq5Y2cpqXFk
The Nolans「Touch Me In The Morning」
 https://www.youtube.com/watch?v=Sqa_R6TMkMg
John Holt「Touch Me In The Morning」
 https://www.youtube.com/watch?v=YZ6vysKg-7g
McGruff「Don't You Know」
 https://www.youtube.com/watch?v=jVktEhjEUic

「All Of My Life」
Michael Randall作、プロデュース&アレンジ。しっとりと歌い上げるラブ・バラード。キラキラしたDianaの声質の魅力が映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=knuuEfPK9Z8

Jaya、Kaye Malana Cantong、Suy Descalsotaがカヴァーしています。
Jaya「All Of My Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=KU9VPxdWDQU

「We Need You」
Deke Richards作&プロデュース。Deke Richards/James Carmichaelのアレンジ。オーセンティックなバラード。荘厳なオーケストレーションとキュートなDianaの歌声の組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=2Fn7MI7I9s4

「Leave A Little Room」
The 5th Dimensionのカヴァー。オリジナルは『Individually and Collectively』(1972年)収録。Michael Randall作、プロデュース&アレンジ。感動ドラマのエンディング・テーマといった趣です。Dianaの語り口と素晴らしいヴォーカル・ワークが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=1wc3qvBpuu4

「I Won't Last A Day Without You」
Carpentersのヒット・シングルをカヴァー(Paul Williams/Roger Nichols)。Carpentersのオリジナルが最初にリリースされたのは1972年ですが、USシングル・チャートでヒットしたのは1974年だったので、本作のリリースの方が先となります。その意味では先見の明があったといえるナイス・カヴァーですね。Jerry Marcellino/Mel Larsonプロデュース。Gene Pag/John Bahlerのアレンジ。Carpentersヴァージョンとは異なるDianaならではの語り口で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=7PQcHhuWQpI

Scribe feat. Ladi6「So Nice」、Lil B「Connect the Dots」のサンプリング・ソースとなっています。
Scribe feat. Ladi6「So Nice」
 https://www.youtube.com/watch?v=mwYSd83_c-s
Lil B「Connect the Dots」
 https://www.youtube.com/watch?v=4HeoI29Ctm8

「Little Girl Blue」
ミュージカル『Jumbo』(1935年)のために書かれたRichard Rodgers/Lorenz Hart作品をカヴァー。Gil Askeyプロデュース&アレンジ。素敵なギターの音色を従えたポピュラー・スタンダードらしいロマンティック・バラードに仕上がっています。MC Solaar「Intro (1991)」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ksn3R-rX9VU

「My Baby (My Baby My Own)」
Tom Baird作、プロデュース&アレンジ。艶めかしく歌い上げるセクシー・モードのラブ・バラード。こういうDianaもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iVo2bEvMJSU

MC Solaar「Intro (1991)」、Aasim D'Xplicit「Fly Shit」、Ahwlee「Psalm_Trees.」等のサンプリング・ソースとなっています。
MC Solaar「Intro (1991)」
 https://www.youtube.com/watch?v=_2z_LshdTYE
Aasim D'Xplicit「Fly Shit」
 https://www.youtube.com/watch?v=JvQTLzQwX7Q
Ahwlee「Psalm_Trees.」
 https://www.youtube.com/watch?v=F5bUk7rmdDw

「Imagine」
John Lennonの名曲をカヴァー。あまり仰々しくなく、さらっと歌っている感じがいいですね。Diana Ross自身のプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=uL9Lm2BN-eg

「Medley: Brown Baby/Save The Children」
Oscar Brown Jr.「Brown Baby」とMarvin Gaye「Save The Children」というカヴァー2曲のメドレー。Tom Baird/Diana Rossプロデュース。Tom Baird/Gene Pageのアレンジ。今日的には本曲を本アルバムのハイライトかもしれませんね。僕もその一人です。ニュー・ソウルなDianaを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=_PaukFWdZ4M

Guru「For You」、Soon E MC「Elucider Ce Mystere」、2Pac「If I Die 2Nite」、Real Live「The Gimmicks」、Hard Rock Cartel「If You Wanna」、Flaminio Maphia feat. Riccardo Sinigallia「Le Facce Della Notte」、Cassidy feat. Nas and Quan「Can't Fade Me」、Theory Hazit「Decisions」、Immortal Technique「Harlem Renaissance」、Action Bronson「Imported Goods」等のサンプリング・ソースとなっています。
Guru「For You」
 https://www.youtube.com/watch?v=cc7utSeiCMM
Soon E MC「Elucider Ce Mystere」
 https://www.youtube.com/watch?v=qZl6MAXRClU
Real Live「The Gimmicks」
 https://www.youtube.com/watch?v=5eIuI3r04Oo
Hard Rock Cartel「If You Wanna」
 https://www.youtube.com/watch?v=IOu-GPu9AoE
Flaminio Maphia feat. Riccardo Sinigallia「Le Facce Della Notte」
 https://www.youtube.com/watch?v=01DfQwJz990
Cassidy feat. Nas and Quan「Can't Fade Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=ywj4Z77Pcxs
Theory Hazit「Decisions」
 https://www.youtube.com/watch?v=_opCHr5JVV4
Immortal Technique「Harlem Renaissance」
 https://www.youtube.com/watch?v=yI2O2b6Ap68
Action Bronson「Imported Goods」
 https://www.youtube.com/watch?v=jKpd2Bua3Ug

Diana Rossの他の70年代アルバムもチェックを!

『Diana Ross』(1970年)
Diana Ross

『Everything Is Everything』(1970年)
Everything Is Everything

『Surrender』(1971年)
Surrender, Expanded Edition

『Lady Sings the Blues』(1972年)
ビリー・ホリデイ物語

Diana Ross & Marvin Gaye『Diana & Marvin』(1973年)
Diana Ross and Marvin Gaye

『Last Time I Saw Him』(1973年)
Last Time I Saw Him

『Diana Ross (1976) 』(1976年)
愛の流れに

『Baby It's Me』(1977年)
ベイビー・イッツ・ミー

『Ross』(1978年)
ロス(紙ジャケット仕様)

『The Boss』(1979年)
ザ・ボス

『Diana』(1980年)
ダイアナ
posted by ez at 02:00| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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