2021年12月15日

The 28th St. Crew『I Need A Rhythm』

David Cole/Robert Clivillesの匿名ユニット☆The 28th St. Crew『I Need A Rhythm』

発表年:1989年
ez的ジャンル:N.Y.アンダーグラウンド・ハウス
気分は... :アンダーグラウンドorメジャー?

人気ハウス・ユニットC + C Music Factoryで有名なプロデューサー・コンビDavid Cole/Robert Clivillesの別名ユニットThe 28th St. Crew『I Need A Rhythm』(1989年)です。

アルバム『Gonna Make You Sweat』(1990年)と同作からのシングル「Gonna Make You Sweat (Everybody Dance Now)」「Here We Go (Let's Rock & Roll)」「Things That Make You Go Hmmm...」の世界的な大ヒットで、一躍人気アーティストとなったC + C Music Factory

そのC + C Music Factoryのイメージがあまりにも強いので、David Cole/Robert Clivillesのコンビは少し誤解されている部分もあるように思います。

僕が最初にDavid Cole/Robert Clivillesに出会ったのは、アナログ盤で購入した2 Puerto Ricans, A Blackman And A Dominican「Do It Properly」(1987年)でした。

2 Puerto Ricans, A Blackman And A Dominicanは、David Cole/Robert Clivilles、さらにはDavid MoralesJose "Chep" Nunezによるユニットであり、そのシングル「Do It Properly」はアンダーグラウンドな魅力に満ちたハウス・チューンでした。

2 Puerto Ricans, A Blackman And A Dominican「Do It Properly」(1987年)
 https://www.youtube.com/watch?v=ZSENSbNn6Dg

でもC + C Music Factoryとは、かなり違うイメージですよね。

続いて、僕が購入したDavid Cole/Robert Clivilles作品がThe 28th St. Crew名義の『I Need A Rhythm』(1989年)でした。

改めてCDを見直してみると、どこにもDavid Cole/Robert Clivillesのクレジットはなく(プロデュースはThe Done Properly Posse!名義)、当時はDavid Cole/Robert Clivillesプロデュース作という認識もないままに本作を購入していたのだと思います(記憶が曖昧です)。

倒錯の世界に一歩足を踏み入れた感覚になる、匿名性の高いアンダーグラウンドなハウス・ワールドが今聴いても心地好いです。

全曲紹介しときやす。

「I Need A Rhythm」
怪しい魅力に満ちたN.Y.のアンダーグラウンドな夜をイメージさせるタイトル・トラック。Jomanda「Make My Body Rock」、Adeva「Respect」、Maurice Joshua「This Is Acid (K&T Mix)」等がサンプリングされています。当ブログでも紹介したAdeva「Respect」が大好きだったので、そのネタ使いも手伝ってよく聴きました。
https://www.youtube.com/watch?v=r_aFDMG6vWQ

「Inch By Inch」
この時代らしいヒップ・ハウス的なエッセンスを感じられるトラック。当時、こういうサウンド好きだったなぁ・・・
https://www.youtube.com/watch?v=uTvTJIdyU0o

「Steppin' Out」
妖しいダビー感覚に包まれたトラックには独特の悩殺ムードがあります。

「Get It Up」
ハウス然としたサウンドに悩殺ヴォイスが絡むトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=N3EIhujgWMk

「Where's The Party」
アルバム通して聴き直してみると、このトラックが最もN.Y.アンダーグラウンド・ハウスらしいかもしれませんね。当時、アンダーグラウンド・ハウスのコンピ・アルバムを聴くと、必ずこのタイプのトラックが収録されていた気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=4EEXieETNss

「It's In The Groove (No Games)」
アンダーグラウンドらしさを保ちながらも、キャッチーに聴かせてくれるのが、David Cole/Robert Clivillesのセンスの良さかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=013lOl8SzUc

「Pump It Up (Let's Groove)」
Total Scienceをフィーチャー。アンダーグラウンドな雰囲気の中にも、C + C Music Factoryの登場を予感させるものも感じられます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ud66PzAYw3Q

「Sex On The Dance Floor (LP Version)」
このトラックを本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?無機質なビートに少しトライバルなアクセントをつけたアンダーグラウンド・ワールドがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=AE9iPm1ZGC4

僕の中では、本作こそがDavid Cole/Robert Clivillesであり、C + C Music Factoryは彼等の仮の姿と思っているのですが・・・
posted by ez at 01:58| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。