発表年:2020年
ez的ジャンル:フレンチ・アンビエント/チルアウトR&B
気分は... :バカンス・モードのベッドルーム・ミュージック・・・
今回はフランスの才人プロデューサーFKJ(French Kiwi Juice)の『Ylang Ylang』です。
元々本作は2019年にデジタル限定リリースされたものであり、2020年にタワーレコード限定でCD化されていました。それが昨年末に新装再発され、タワーレコード以外でも入手できるようになりました。
フランス出身のDJ/プロデューサーFKJ(French Kiwi Juice)(本名:Vincent Fenton)の紹介は、話題となった初フル・アルバム『French Kiwi Juice』(2017年)に続き2回目となります。
『French Kiwi Juice』(2017年)と比較して、よりアンビエント/チルアウトな色合いが強まった印象を受けます。
都会の喧噪から離れた、バカンス・モードのベッドルーム・ミュージックといった雰囲気がサイコーです。
本編6曲(+ボーナス・トラック1曲、シークレット・トラック1曲)という長さも、だれずに丁度いいかもしれません。
最初のリリースから数年が経ち、今更かもしれませんが、やはりいい作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Earthquake」
Guillaume Heritierの低音ヴォイスのポエトリー・リーディングに、メロウ・コーラスが重なり、ムーディーなサックスも流れるソウルフル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=0lrhatsoVX4
「Risk」
J. ColeのDreamville所属、N.Y.を拠点に活動するラッパーBasをフィーチャー。FKJらしいアンビエントなメロウ・サウンドとBasのラップが意外にマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=fUG2g0W9rFA
「Ylang Ylang」
『French Kiwi Juice』にも参加していた(((O)))ことJune Marieezyをフィーチャー。(((O)))のリリカルなピアノと共にゆったりと時間が流れていく感じがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=EfgAd6iHApE
「Brother」
アコギ×エレクトロなアンビエント・サウンドは"チルアウト・フォーキー"とでも呼びたくなります。ソウルフルな味わいもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=625dPre0eqk
「100 Roses」
セミ・アコな音色のメロウ・チューンの前半と、エレクトロニカな後半の二部構成。アンビエントR&B的な魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=lfxXg6nNdNk
「10 Years Ago」
本編ラストもアンビエント/チルアウトな雰囲気で締め括ってくれます。スウィング・ジャズなノスタルジック・ムードもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=rqScfATfNnc
「Risk (Galimatias Version)」
CDボーナス・トラック。「Risk」の別ヴァージョン。よりポップな味付けが印象的です。
さらにシークレット・トラック1曲が追加収録されています。メロウ・ギターの音色が心地好いバカンス・モードの1曲に仕上がっています。
『French Kiwi Juice』(2017年)