発表年:1984年
ez的ジャンル:女性ジャズ・ヴォーカル
気分は...:元気になるジャズ・ヴォーカル!
女性ジャズ・ヴォーカル作品Julie Kelly『We're On Our Way』(1984年)です。
Julie Kelly With Tom Garvin『Some Other Time』(1989年)です。
1947年カリフォルニア州オークランド生まれの女性ジャズ・シンガーJulie Kellyの紹介は、3rdアルバムJulie Kelly With Tom Garvin『Some Other Time』(1989年)に続き2回目となります。
本作『We're On Our Way』(1984年)は彼女のデビュー・アルバムであり、『Some Other Time』(1989年)と並んで再評価の高い1枚です。
プロデュースはSteve Kaplan、Barney Fuller、そしてJulie Kelly本人。
レコーディングにはSteve Kaplan(p、org)、Mike Stephans(ds、per)、Dave Parlato(b)、Steve Larrance(per)、Doug Wintz(tb)、Frank Szabo(tp)、Bobby Ojeda(tp)、Gordon Goodwin(sax)、Vince Denham(sax)といったミュージシャンが参加しています。
ハイライトはブラジリアン・リズムを取り入れた爽快ポップ・ジャズ「We're On Our Way」 。コンピ・アルバム収録のBob Doroughのカヴァー「Better Than Anything」も人気なのでは?
個人的には大好きなSeawindソングのカヴァー「Follow Your Road」 、AOR好きの人も楽しめそうな「Dream Of A Lifetime」あたりもオススメです。
ジャズ・ヴォーカル好きの人は、女性黒人ジャズ・シンガーBetty Carterのカヴァー「Do Something」、Young Rascalsの名曲カヴァー「Groovin'」あたりも楽しめるはず!
普段ジャズ・ヴォーカル作品を聴かない人でも楽しめる、センス抜群の女性ジャズ・ヴォーカル作品です。
全曲紹介しときやす。
「We're On Our Way」
David Benoit/Lorraine Feather作。本作のハイライトと呼べるブラジリアン・リズムを取り入れた爽快ポップ・ジャズ。サンバ・フュージョン好きの人も気に入るはず。聴いているだけで晴れやかな気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=MAu7TM48xOY
「Follow Your Road」
大好きなハワイのフュージョン・グループSeawindのカヴァー(Bob Wilson作)。
オリジナルは当ブログでも紹介した『Light the Light』(1979年)収録。AORなメロウ・バラードのオリジナルが大好きなので、オリジナルの雰囲気を受け継ぐ本カヴァーも大歓迎です。
Seawind「Follow Your Road」
https://www.youtube.com/watch?v=E3dio4ACqto
「Do Something」
女性黒人ジャズ・シンガーBetty Carterのカヴァー。スウィンギーな演奏をバックに、軽やかに弾けたヴォーカルを聴かせてくれます。軽妙なスキャットもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=wyoAOWBZKNQ
「Dream Of A Lifetime」
Diana Reed Samuels/Mike Garson作。AOR好きの人も楽しめそうなアーバン・メロウなポップ・ジャズ。作者の一人Mike GarsonはDavid Bowie等への楽曲提供で知られる人ですね。
「Groovin'」
Young Rascals、1967年の大ヒット曲をカヴァー(Felix Cavaliere/Eddie Brigati作)。お馴染みの名曲を小粋なムードのファンキー・ポップ・ジャズで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NwlV4RKKayQ
「Groovin'」に関して、当ブログではAretha Franklin、Collage、Judy Mowattのカヴァーも紹介済みです。
「All My Tomorrows」
Jimmy Van Heusen/Sammy Cahn作のスタンダードをカヴァー。当ブログではGretchen Parlatoのカヴァーも紹介済みです。ロマンティックなトランペット・ソロと共に始まるバラード。スタンダードらしい雰囲気で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=knnHlwHwsSI
「Better Than Anything」
Bob Dorough作品のカヴァー。オリジナルは『Just About Everything』(1966年)収録。本ヴァージョンはコンピ・アルバムにも収録された人気曲です。スウィンギーかつアーバン・メロウなアレンジがサイコーですね。
https://www.youtube.com/watch?v=HAuQYnJ6XNo
「Somebody Else That Will」
ラストはブルースの帝王B.B. Kingのカヴァーで締め括ってくれます。ファンキーなホーン・サウンドやオルガン、ピアノを従え、ブルースを開放的な雰囲気で聴かせてくれます。
ご興味がある方はJulie Kellyの他作品もチェックを!
Julie Kelly With Tom Garvin『Some Other Time』(1989年)
『Stories to Tell』(1993年)
『Into the Light』(2001年)
『Everything I Love』(2006年)
『Happy to Be』(2014年)