発表年:2021年
ez的ジャンル:ブラジリアン・フュージョン
気分は...:楽しみなNFLディビジョナルラウンド!
NFLポストシーズンはいよいとディビジョナルラウンド。
「タイタンズ対ベンガルズ」「パッカーズ対49ers」「バッカニアーズ対ラムズ」「チーフス対ビルズ」という好カードが続く、このステージがポストシーズンのなかでも一番楽しいかもしれませんね。
個人的にはNFCは「バッカニアーズ対ラムズ」、AFCは「チーフス対ビルズ」の勝者がスーパーボウルまでコマを進めるのではないかと予想しています。
今夜は早く寝て生中継に備えなければ!
新作アルバムから、人気ブラジリアン・フュージョン・バンドAzymuthのメンバーAlex Malheirosの12年ぶりのソロ・アルバム『Tempos Futuros』です。
UKの人気レーベルFar Out Recordingsからのリリースです。
これまで当ブログの場合、AzymuthやAlex Malheirosよりも、Alexの娘Sabrina Malheirosのニュー・ボッサ作品をプッシュしてきた感じでした。
正直、本作を購入したのも、Sabrina Malheirosや彼女の作品のプロデュースを手掛けるDaniel Maunickという二人の参加が大きかったかもしれません。
プロデュースはIncognitoのリーダーJean-Paul "Bluey" Maunickの息子であり、Alexの娘Sabrina Malheirosの公私のパートナーであるDaniel Maunick。Alex自身も共同プロデューサーとしてクレジットされています。
アルバムには娘Sabrina Malheiros、Azymuthでの盟友である故Jose Roberto Bertrami、当ブログでもアルバムを紹介したロンドン出身のサックス奏者Sean Khanがフィーチャリングされています。
レコーディングには、Alex Malheiros(b、g、key、per、vo)以下、Daniel Maunick(syn、effects、key、ds、per)、Sidinho(per)、Ian Moreira(per)、Victor Bertrami(ds)(Jose Roberto Bertramiの息子)、Renato Massa(ds)、Dudu Viana(key)といったミュージシャンも参加しています。
正直、目新しさはありませんが、ブラジル音楽、フュージョン、ジャズ・ファンク、ディスコを程良くブレンドさせた円熟の音世界で楽しませてくれます。
また、娘Sabrina Malheirosが参加した2曲では、Sabrina Malheiros/Daniel Maunickらしいクラブ経由のブラジリアン・フュージョンで魅せてくれます。
個人的にはヴォコーダー入りの演奏が多い点も気に入っています。
現在73歳のAlex Malheiros。まだまだ現役です!
全曲紹介しときやす。
「The Razor's Edge」
ミステリアスなサマー・フュージョンでアルバムは幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=RPpxK8a6Gf0
「Telegramas Para Arp」
少しフューチャリスティックなスペイシー・サマー・フュージョン。Azymuthファンは楽しめるトラックだと思います・
https://www.youtube.com/watch?v=SnCJ0Ad2KQI
「Retrato」
ロンドン出身のサックス奏者Sean Khanをフィーチャー。Daniel Maunickのセンスがよく出た、クラブジャズ感覚のブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。パーカッション強めなのも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=wBlBXj08cWg
「Prece」
娘Sabrina Malheirosをフィーチャー。Sabrina Malheiros好きならば気に入るであろう、クラブ仕様のサンバ・フュージョンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nc3j-p7LqwQ
「Nikiti」
ヴォコーダーを駆使したフュージョン・ファンク。80年代初めのHerbie Hancockの雰囲気にも通じるものがありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=HWI4_bq0mAc
「Kuarup」
幻想的なメロウ・フュージョン。大自然のサウンド・スケープ的な雰囲気もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=V1ds4OpDf4E
「O Temporal」
Alexらしいベースを楽しめる、ブラジリアン・モードのジャズ・ファンク。1曲のなかで演奏の表情がいろいろ変わっていくのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=MHeRkAbsbxM
「Alto Verao (High Summer)」
再びSabrina Malheirosをフィーチャー。僕の一番のお気に入りはコレ。ディスコ×ブラジリアン・フュージョンを爽快にクロスオーヴァーさせているのがいいですね。ディスコ好きも、ブラジリアン・フュージョン好きも楽しめるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=Z5VfrXa7a-I
「Sereno」
Alexの生々しい演奏を楽しめるメロウなフュージョン・ファンク。音を埋めすぎず、各楽器の一音一音の輪郭がはっきりしているのがいいですね。さり気ないヴォコーダー使いもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=OTsA3IzUEas
「Marcinha」
Alexがベースのみならず、エレクトリック・ギターも披露してくれるメロウ・ファンク。ヴォコーダー・ファンクとメロウ・フュージョンがいい塩梅で融合しています。
https://www.youtube.com/watch?v=5PUebgRztsg
「Tempos Futuros」
タイトル曲は、2012年に亡くなったAzymuthでの盟友、故Jose Roberto Bertramiをフィーチャー。Bertramiのフェンダー・ローズは、元々は1995年のデモ音源らしいです。Azymuthファンは喜ぶであろうメロウなブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=09Ig2MeSmSQ
「Requiem For A Storm」
ラストは鳥の囀りが聞こえる楽園フュージョンな小曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=lp43wcLMhlA
Alex Malheiros & Banda Utopia『The Wave』(2009年)