2022年08月17日

Marcos Valle『Tempo Da Gente』

アーバン・メロウ路線の第三弾☆Marcos Valle『Tempo Da Gente』

発表年:1986年
ez的ジャンル:ブラジル最高のメロディ・メーカー
気分は... :るぷりんでかき氷!

ブラジルを代表するシンガー・ソングライターMarcos Valle『Tempo Da Gente』(1986年)です。

当ブログでこれまで紹介したMarcos Valle作品は以下の13枚。

 『O Compositor E O Cantor』(1965年)
 『Samba '68』(1968年)
 『Viola Enluarada』(1968年)
 『Mustang Cor De Sangue』(1969年)
 『Marcos Valle (1970)』(1970年)
 『Garra』(1971年)
 『Vento Sul』(1972年)
 『Previsao Do Tempo』(1973年)
 『Marcos Valle (1974)』(1974年)
 『Vontade De Rever Voce』(1981年)
 『Nova Bossa Nova』(1997年)
 『Pagina Central』(2009年)
 ※Celso Fonsecaとの共演作
 『Esphera』(2010年)

本作『Tempo Da Gente』(1986年)は、『Vontade De Rever Voce』(1981年)、『Marcos Valle』(1983年)に続く、アーバン・メロウ路線のアルバムです。

『Vontade De Rever Voce』(1981年)
ヴォンタージ・ジ・レヴェール・ヴォセ

『Marcos Valle』(1983年)


前二作と比較して小粒な印象を受ける点や、次作『Nova Bossa Nova』(1997年)まで10年以上の歳月を待たねばならなかったこともあり、必ずしも良い評価のアルバムではありません。

しかしながら、実際聴いてみると、ブラジリアンAOR/アーバン・メロウ作品として十分楽しめる1枚です。

名曲「Samba De Verao」のパート2「Um Tempo Musical (Samba de Verao No 2)」、サンセットなメロウ・バラード「Ah! Voce Mulher」、アーバン・メロウな「Proton, Eletron, Neutron」Eumir Deodatoとのタッグ「Pior Que E」、ブラジリアンAORバラード「No Inicio」あたりが僕のオススメです。

プロデュースはEduardo Lages

ぜひ、『Vontade De Rever Voce』(1981年)、『Marcos Valle』(1983年)とセットで楽しんでください。

全曲紹介しときやす。

「O Tempo Da Gente」
Ary Carvalho/Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。ポップなメロウ・グルーヴでアルバムは幕を開けます。ムーディーなサックスも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=92ZCvBQdzjc

「Sem Voce Nao Da」
Erasmo Carlos/Marcos Valle作。ブリージンなメロウ・ダンサー。良くも悪くもシンセを交えた80年代半ばの音ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GxMTmTweVZM

「Um Tempo Musical (Samba de Verao No 2)」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。サブタイトルにあるように、名曲「Samba De Verao(邦題:サマー・サンバ)」のパート2という位置づけのトラック。前作『Marcos Valle』で「Samba De Verao」を再演していたので、その流れもあるかもしれません。ブラジリアンAORとしても楽しめるアーバン・メロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Oq8y_DKVZoE

「Ah! Voce Mulher」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。夏のサンセット・モードがよく似合うメロウ・バラード。ゆっくり時間が流れていく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3XnQtJPvxNI

「Proton, Eletron, Neutron」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。80年代Marcosらしいアーバン・メロウ。女性コーラスも加わり、華やかな雰囲気です。ブラジリアンAORとしても楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=lc1kVEFhOig

「Ta Tudo Bem」
Marcos Valle/Vinicius Cantuaria作。シンセ・ポップ×メロウ・ダンサーな仕上がり。ある意味、とても80年代的な取り合わせのサウンドだと思います。Vinicius Cantuariaとの共作である点にも注目です。印象的なエレクトリック・ギターも>Viniciusですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=idChIVPPFLs

「Voo No Tempo」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。ピアノ/エレピをバックに、しっとりと歌い上げるメロウ・バラード。中盤以降は良くも悪くも80年代半ばサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=wycMrJeWxbA

「Pior Que E」
Eumir Deodato/Marcos Valle作。Eumir Deodatoとのタッグで注目の1曲。サマー・ブリージンな仕上がりです。Eumir Deodatoらしいリズムのループには中毒性があります。
https://www.youtube.com/watch?v=I-xtoC4peyU

「Na Rede」
Marcos Valle作。さり気ない雰囲気が魅力のメロウ・バラード。過ぎゆく夏をしみじみと感じながら聴きたい1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=KDXSsO8FDNo

「No Inicio」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。ラストは素敵なブラジリアンAORバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=d_3_rkeZhQI

Marcos Valleの過去記事もご参照下さい。

『O Compositor E O Cantor』(1965年)


『Samba '68』(1968年)
サンバ’68

『Viola Enluarada』(1968年)
ヴィオラ・エンルアラーダ

『Mustang Cor De Sangue』(1969年)
Mustang Cor De Sangue Ou Corcel Cor De Mel

『Marcos Valle(1970)』(1970年)
marcos valle 1970.jpg

『Garra』(1971年)
Garra

『Vento Sul』(1972年)
ヴェント・スル

『Previsao Do Tempo』(1973年)
Previsao Do Tempo

『Marcos Valle (1974)』(1974年)
マルコス・ヴァーリ(1974)

『Vontade De Rever Voce』(1981年)
ヴォンタージ・ジ・レヴェール・ヴォセ

『Nova Bossa Nova』(1997年)
Nova Bossa Nova

『Pagina Central』(2009年)
パジナ・セントラウ [ボーナス・トラック付]

『Esphera』(2010年)
ESPHERA
posted by ez at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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