2022年12月04日

Tim Bernardes『Mil Coisas Invisiveis』

注目のブラジリアン男性SSWの2nd☆Tim Bernardes『Mil Coisas Invisiveis』

発表年:2022年
ez的ジャンル:ブラジリアン・メロウ・フォーキー/ドリーミー・ポップ
気分は... :緑の世界・・・

新作からブラジル人シンガー・ソングライターTim Bernardesの2ndアルバム『Mil Coisas Invisiveis』です。

Tim Bernardesは、1991年ブラジル、サンパウロ生まれの男性シンガー・ソングライター。

彼の父はOs Mulheres Negrasでの活動でも知られる男性シンガー・ソングライターMauricio Pereira。また、彼の弟Chico Bernardesも2019年に1stアルバム『Chico Bernardes』をリリースしている男性シンガー・ソングライターです。

Tim Bernardesは、2017年に1stアルバム『Recomecar』をリリース。本作『Mil Coisas Invisiveis』が2ndアルバムとなります。

オーケストラル・ポップ、"Brian Wilso × Caetano Veloso"などとも称されるTim Bernardesの音楽性ですが、個人的にはポップ&ドリーミーなメロウ・フォーキーという印象を受けます。

60年代後半〜70年代初めを想起させるジャケ同様、実際の音もそのあたりの時代の香りも醸し出します。

プロデュース&ソングライティング&アレンジはTim Bernardes自身。

ストリングス、ハープ、管楽器などを除く、殆どの演奏を自身で手掛けています。

派手さはありませんが、初めて聴くのに何処となく懐かしいメロウ・フォーキー/ドリーミー・ポップに惹かれてしまいます。

一周回って新しいブラジリアン・フォーキー/ドリーミー・ポップをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Nascer, Viver, Morrer」
先行シングルにもなったオープニング。ラブ&ピースな香りのするメロウ・フォーキーです。初めて聴くのに、何処となく懐かしい気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=UHrAiiDpxUI

「Fases」
ドリーミー・ポップ×メロウ・フォーキーな仕上がり。美しいサウンドと少し青臭いフォーキー感覚がうまくマッチしているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2LloqaXRbTI

「BB (Garupa de Moto Amarela)」
Caetano Veloso好きの人は気に入るであろう脱力系メロウ・フォーキー。美しいストリングス・アレンジも絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=DkVCb-81KFU

「Realmente Lindo」
ハンドクラップを交えた緩急がいい感じのブラジリアン・フォーキー。Caetano Velosoにも通ずるブラジル人シンガーらしい語り口がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-zdEpAZxu0o

「Meus 26」
素朴な味わいのフォーキー感と美しいストリングスの融合を抑えたトーンでさり気なく聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=cEzslDoNI0g

「Falta」
Tim Bernardesのポップ感覚が冴える1曲。3分の中に美しいドラマがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=cbFZ6Dl-eyM

「Velha Amiga」
シンプルなフォーキー・チューンですが、Timの語り口で味わい深い仕上がりとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=K-3CHXteEo8

「Olha」
ピアノとオーケストレーションによるバラード。語り口を聴いていると、Timは多分Paul McCartneyとか好きなんだろうなぁという気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=X1_jCHAuc9M

「Esse Ar」
哀愁フォーキーですが、軽くボッサ・フィーリングを織り交ぜ、サウダージを醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=F62pUR_8vd4

「Ultima Vez」
素朴なブラジリアン・フォーキーですが、薄らとしたストリングスがいいアクセントとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=HLBxFZBvgjg

「Mistificar」
エキゾチック・ポップ×ブラジリアン・フォーキー。素晴らしいストリングス・アレンジにも惹かれます。このトラックは"Brian Wilso × Caetano Veloso"という形容がフィットするかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=qQKcaquUHxo

「A Balada de Tim Bernardes」
ネオアコ感覚もあるマジカルなメロウ・ポップ。静と動のメリハリのつけ方が絶妙です。このポップ感覚はありそうでないかも?
https://www.youtube.com/watch?v=7DxuOigChbk

「Beleza Eterna」
消え入りそうな繊細な歌声がブラジル人シンガーらしいですね。美しいヴォーカル・ワークもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=IrKFC9dbDDk

「Leve」
美しいメロウ・バラード。曲調は70年代SSW風ですね。アレンジ・センスの良さが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=FIRH7JIJhxY

「Mesmo Se Vocee Nao Vee」
ラストはCaetano Velosoの流れを汲む繊細なブラジリアン・フォーキーで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9Jk42nj0FvM

ご興味がある方は、1stアルバム『Recomecar』(2017年)もチェックを!

『Recomecar』(2017年)
posted by ez at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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