発表年:1979年
ez的ジャンル:Patrick Adams系ディスコ・ファンク
気分は... :匿名でお願いします・・・
70年代ディスコ作品からKay Gee's『Burn Me Up』(1979年)です。
Kool & the GangのRobert "Kool" Bell、Ronald Bellの弟Kevin Bellがリーダーとして在籍し、Kool & the Gangが設立したGang Recordsからデビューしたファンク・グループKay-Gee's(本作ではKay Gee'sの表記)の紹介は、デビュー・アルバム『Keep on Bumpin' & Masterplan』(1974年)、『Kilowatt』(1978年)に続き2回目となります。
4thアルバムとなる本作『Burn Me Up』(1979年)は、グループのラスト・アルバムです。
オリジナル・メンバーが一人の残っておらず、本作におけるメンバーはFernando Luis Arocho(g、per、vo)、Greg Radford(b、per、vo)、Glen Griffin(key、syn、per、vo)、Marc Cupo(ds)、Isidro "Cosa" Ross(congas、bongos、timbales、per、vo)、Huey Harris(vo、per、key)という6名。
そんな分の悪い要素がある一方で、本作の再評価が高いのはプロデュースにPatrick Adamsの名があるためだと思います。
プロデューサーとしてクレジットされているのはPatrick Adams、Stan Lucas、Ken Morrisの3名。ただし、実際はPatrick Adams以外の二人の関与が大きいようです。
ゲスト・ミュージシャンとして、Stan Lucas(g、back vo)、Carlos Garnett(sax)、Eddie Colon(per)が参加しています。
バッキング・ヴォーカルとして、Peachena Eure、Pete Warner、Terri Gonzalez、Venus Dodson、Wendell Morrisonが参加しています。
ハイライトはタイトル曲「Burn Me Up」や「Latin Funk」といったスペイシーなラテン・ディスコかもしれません。
個人的には「You Can Be A Star」、「The Rhythm Is Hot」、「Sing A Happy Song (Sing, Sing, Sing)」あたりのディスコ・チューンもお気に入り。全然Kay-Gee'sらしくないのかもしれませんが、逆にPatrick Adams感がありますよ(笑)
唯一のスロウ「Heavenly Dream」もなかなかロマンティックです。
匿名ディスコ的な魅力があるラスト・アルバムです。
全曲紹介しときやす。
「Latin Funk」
Fernando Arocho/Kay Gee's作。スペイシーなラテン・ディスコがオープニング。ケバケバしいシンセの音色が煌びやかに響きます。
https://www.youtube.com/watch?v=rRmydL-ouls
「Sing A Happy Song (Sing, Sing, Sing)」
Glen Griffin/Huey Harris/Ken Morris/Patrick Adams/Kay Gee's作。女性ヴォーカルをフィーチャーしたアッパーなディスコ・ファンク。華やかなパーティー・チューンで盛り上がりましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=7lZyqiEdbN4
「Heavenly Dream」
Huey Harris/Peachena Eure/Kay Gee's作。なかなかロマンティックなミディアム・スロウ。リード・ヴォーカルと女性バッキング・ヴォーカルの絡みがいい感じ。Carlos Garnettのサックス・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=VEeIEWvCJig
「Burn Me Up」
Greg Radford/Ken Morris/Kay Gee's/Wendell Morrison作。タイトル曲は本作のハイライトとなるガラージ・クラシック。本作らしい哀愁ラテン×スペイシー・ディスコなダンス・ワールドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=goLmCZ2aQZ4
「You Can Be A Star」
Greg Radfor/Ken Morris/Stan Lucas/Kay Gee's作。個人的には一番のお気に入り。みんなで盛り上がりたいパーティー・モードのディスコ・ファンク
https://www.youtube.com/watch?v=rzjEiDBwPX4
「The Rhythm Is Hot」
Glen Griffin/Huey Harris/Kay Gee's/Venus Dobson作。アンダーグラウンドなグルーヴ感がサイコーなディスコ・ブギー。ある意味とてもPatrick Adams感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=7VTEKyPzl70
国内盤再発CDには、「Burn Me Up (Original Promo 12" Edited Version)」、「Burn Me Up (Original Single Version)」がボーナス・トラックとして追加収録されています。
Kay-Geesの他作品もチェックを!
『Keep on Bumpin' & Masterplan』(1974年)
『Find a Friend』(1976年)
『Kilowatt』(1978年)