2023年01月15日

Joel Sarakula『Island Time』

ブルーアイド・ソウル/AOR色の強い1枚☆Joel Sarakula『Island Time』

発表年:2022年
ez的ジャンル:ブルーアイド・ソウル/AOR
気分は... :サクラ色のAOR・・・

新作からブルーアイド・ソウル/AOR色の強い男性シンガー・ソングライター作品、Joel Sarakula『Island Time』です。

Joel Sarakulaはオーストラリア、シドニー出身、現在はUKを拠点とする男性シンガー・ソングライター。

ドイツの注目レーベルLegere Recordingsから『Love Club』(2018年)をリリースした頃から、ブルーアイド・ソウル/AOR路線で注目されるようになります。Legere Recordingsといえば、当ブログでも紹介した人気AORデュオYoung Gun Silver Foxの所属レーベルとして知られていますね。

本作『Island Time』は、『Love Club』(2018年)、『Companionship』(2020年)に続くLegereからの第3弾アルバムとなります。

本作『Island Time』は、前作『Love Club』(2018年)における70〜80年代ウエスコースト・サウンド寄りのブルーアイド・ソウル/AOR路線をさらに推し進めた内容となっています。

本作の注目は、前作にも参加していたThe JazzinvadersPhil Martin(本作ではTimothy van der Holst名義)の関与がより大きくなり、2人のコラボ色が強くなっている点です。

Phil MartinTimothy van der Holst)が参加するユニットのMartin & GarpDawn PatrolLegere Recordingsのレーベル・メイトでもあります。

Joel SarakulaPhil Martin(ds、per)、Xavier Clarke(g、b、back vo)の3人がレコーディングの基本メンバー。さらに女性コーラスや他ミュージシャンがオーバーダビングしています。

プロデュースはJoel Sarakula自身。

「Lonely Town」「Sun Goes Down」のようなダンサブルな曲もありますが、抑えたトーンのさり気ないブルーアイド・ソウルに本作の魅力を感じます。「Love My Shadow」「Work For Love」「Give It Up For Nature」あたりですね。

Joel自身がフェイバリットに挙げている「Truth」、ブラジル音楽のエッセンスを取り入れた「Dream Life」「Dinosaur」あたりもオススメです。

Young Gun Silver Foxあたりがお好きな人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Love My Shadow」
ブルーアイド・ソウル色の強いオープニング。抑えたトーンの都会的なサウンドは80年代AORがお好きな人であれば気に入るはず。歌詞はユング哲学にインスパイアされたものなのだとか。

「Sun Goes Down」
アーバンなメロウ・ダンサー。哀愁モードで疾走していきます。Joelのブルーアイド・ソウルなヴォーカルがサウンドとよく調和しています。

「Work For Love」
僕好みのブルーアイド・ソウル/AOR。派手さはないけど緻密に計算されたAORワールドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=BaJ7teYa-ls

「Tragic」
ウエストコース路線のメロウ・サウンドが心地よい1曲。何処となく甘酸っぱい懐かしさがあるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QkLxpSAzAKU

「Give It Up For Nature」
これも僕好みのブルーアイド・ソウル/AOR。哀愁メロウなAORワールドで80年代にタイムトリップさせてくれます。

「Lonely Town」
Joel Sarakula流のディスコ・ダンサー。甘く妖しいアーバン・ナイト感がいいですね。(良い意味で)チープなJamiroquaiといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=gn7t3tj7_mw

「Island Time」
レゲエ・サウンドを取り入れたタイトル曲。アイランド・タイムなのに哀愁モードなのが本作らしいのかも?

「Truth」
Joel自身がフェイバリットに挙げているトラック。ポスト・トランプの世界における"真実"をテーマにしたバラードです。Joelのブルーアイド・ソウルな魅力を味わえます。

「Dream Life」
ボッサ・フィーリングのメロウ・チューンで楽しませてくれます。ボッサ大好きな僕には嬉しいアクセントです。

「Dinosaur」
ラストもブラジル音楽のエッセンスを取り入れたブルーアイド・ソウルで締め括ってくれます。ここでもさり気なさが魅力です。

Joel Sarakulaの他作品もチェックを!

『Souvenirs』(2008年)


『The Golden Age』(2013年)


『The Imposter』(2015年)


『Love Club』(2018年)


『Companionship』(2020年)


ご興味がある方は共にPhil MartinTimothy van der Holst)が参加するユニットであると同時に、Legere Recordingsのレーベル・メイトであるMartin & GarpDawn Patrolの作品もチェックを!

Martin & Garp『Sentimental Fools』(2020年)


Dawn Patrol『Bring On The Good Times』(2022年)
posted by ez at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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