2023年04月26日

Richard "Groove" Holmes『Comin' On Home』

レア・グルーヴ人気作のオルガン・ジャズ・ファンク☆Richard "Groove" Holmes『Comin' On Home』

発表年:1971年
ez的ジャンル:オルガン・ジャズ・ファンク
気分は... :オルガン×エレピ!

巨漢ジャズ・オルガン奏者Richard "Groove" Holmesによるレア・グルーヴ人気作品『Comin' On Home』(1971年)です。

ニュージャージー出身のジャズ・オルガン奏者Richard "Groove" Holmes(1931-1991年)の紹介は、『Workin' On A Groovy Thing』(1969年)、Jimmy McGriffとの共演作Jimmy McGriff/Richard "Groove" Holmes『Giants Of The Organ In Concert』(1973年)に続き3回目となります。

『Comin' On Home』(1971年)は、レア・グルーヴ方面で再評価が高まった1枚です。

レコーディング・メンバーはRichard "Groove" Holmes(org)以下、Weldon Irvine(el-p)、Gerald Hubbard(g)、Jerry Jemmott(b)、Chuck Rainey(b)、Darryh Washington(ds)、Ray Armando(congas)、James Davis(per)という面々。何といってもWeldon Irvineの参加が注目です。

「Theme From Love Story (From the Paramount film "Love Story")」(Francis Lai)、「Wave」Antonio Carlos Jobim)、「This Here」Bobby Timmons)といった有名曲のカヴァーが収録されています。

ただし、レア・グルーヴ人気作としての本作の聴きどころはHolmesとWeldon Irvineによるオリジナルのジャズ・ファンク。

各種コンピでも人気の「Groovin' For Mr. G.」Weldon Irvine作の「Down Home Funk」「Mr. Clean」、James Davisの即興ヴォーカル入りの「Don't Mess With Me」という4曲です。

HolmesのオルガンとIrvineのエレピが混ざり合う独自のジャズ・ファンク・ワールドをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Groovin' For Mr. G.」
Richard "Groove" Holmes作。各種コンピでも人気のオープニング。まさにグルーヴィーなHolmesのオルガンを満喫できるファンキー・チューン。レア・グルーヴ好きにはたまらない1曲なのでは?Weldon Irvineのエレピの響きもグッド!オルガンとエレピの音色の混ざり具合が何ともエキサイティング!
https://www.youtube.com/watch?v=5VGNV_TEgrg

「Theme From Love Story (From the Paramount film "Love Story")」
Francis Lai作。映画『Love Story(邦題:ある愛の詩)』のテーマ曲をカヴァー。当ブログではHubert Lawsのカヴァーも紹介済みです。この曲のみベースがChuck Raine。ロマンティックな愛のバラードをスウィンギーなオルガン・ジャズへと変貌させています。
https://www.youtube.com/watch?v=n5kgrJZfY9g

「Mr. Clean」
Weldon Irvine作。これはWeldon Irvine好きが喜びそうなコズミック・ファンクです。ここでもHolmesのオルガンとIrvineのエレピの混ざり具合が絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=r4B6ixmyWJ4

「Down Home Funk」
Weldon Irvine作。Holmesのオルガン・ソロともに始まるジャズ・ファンク。個人的には本作のハイライト。骨太なのに熱くなりすぎないクールネスがあるのがWeldon Irvine作品らしいのでは?Darryh Washingtonによるブレイクも格好良いです!
https://www.youtube.com/watch?v=DNtgKRKz4D4

「Don't Mess With Me」
Richard "Groove" Holmes作。パーカッションのJames Davisの即興ヴォーカル入りのジャズ・ファンク。ソウルフル&ブルージーな味わいがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=rYWaClFC7BQ

「Wave」
Antonio Carlos Jobimのボサノヴァ名曲をカヴァー。メロウなボッサ・フィーリングながらもソウルフルなオルガン・ジャズの味わいも混じり、甘くなりすぎないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iY0GG0xacS0

「This Here」
Bobby Timmons作。オリジナルはBobby Timmons『This Here Is Bobby Timmons』(1960年)ヴァージョン。Lambert, Hendricks & Rossもレコーディングしています。ここではTimmonsのオリジナルを受け継ぐソウル・フィーリングの演奏です。ここでも熱くなりすぎず適度に軽やかなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XRU_SJXJ3Mk

Richard "Groove" Holmesの他作品もチェックを!

『Groove』(1961年)
グルーヴ

Richard Holmes & Gene Ammons 『Groovin' with Jug』(1961年)
Groovin' With Jug

『After Hours 』(1962年)
After Hours

『Soul Message』(1965年)
Soul Message: Rudy Van Gelder Remasters

『A Bowl of Soul』(1967年)
A BOWL OF SOUL

『American Pie』(1972年)
American Pie

『New Groove』(1974年)
ニュー・グルーヴ

Jimmy McGriff & Richard "Groove" Holmes『Giants Of The Organ Come Together』(1973年)
Giants Of The Organ Come Together

Jimmy McGriff/Richard "Groove" Holmes『Giants Of The Organ In Concert』(1973年)
ジャイアンツ・オブ・オルガン・イン・コンサート
posted by ez at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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