発表年:1967年
ez的ジャンル:Brunswick系シカゴ・ソウル
気分は... :GWですが・・・
世間はGWですがフツーに仕事してます(泣)
今回はシカゴ・ソウルの名門レーベルBrunswickでThe Chi-Litesと並ぶ男性ソウル・グループであったThe ArtisticsのBrunswick第1弾アルバム『I'm Gonna Miss You』(1967年)です。
The Artisticsが結成されたのは1958年。
Major Lanceのバックを務めたことでプロデューサーCarl Davisに見出され、OKehからデビュー・シングル「I Need Your Love / What'll I Do」がリリースされたのは1963年。1966年にはデビュー・アルバム『Get My Hands On Some Lovin'』をリリース。
その後Carl Davisと共にシカゴ・ソウルの名門レーベルBrunswickへ移籍し、『I'm Gonna Miss You』(1967年)、『The Articulate Artistics』(1968年)、『What Happened』(1969年)、『I Want You To Make My Life Over』(1970年)、『Look Out』(1973年)という5枚のアルバムをリリースしています。
Brunswickからの第1弾アルバムとなった本作『I'm Gonna Miss You』(1967年)ですが、メンバー構成において多少事情があります。
アルバムに先行して1966年にシングル・リリースされた「I'm Gonna Miss You」(B面「Hope We Have」)のレコーディング・メンバーは、Marvin Smith、Larry Johnson、Jesse Bolian、Aaron Floydという4名。
しかしながら、リード・ヴォーカルのMarvin Smithが並行してソロ名義のシングルをレコーディングしており(バック・コーラスはThe Artisticsの他メンバー)、そのままソロ・デビューしてしまったため、上記2曲以外は新メンバーのTommy Greenが加わっています。
勿論プロデュースはCarl Davis。
ちなみにシングル「I'm Gonna Miss You』」はUSチャート第55位、同R&Bチャート第9位となり、グループ最大のヒット曲となりました。
そのシカゴ・ソウル名曲「I'm Gonna Miss You』」がハイライトかもしれませんが、個人的には「Sweeter Than Sugar」、「Love Song」、「Hope We Have」、「Girl I Need You」、「Why, Why, Why」といったグルーヴィーな曲がオススメです。
アルバム全体としても粒揃いのシカゴ・ソウル好盤だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Sweeter Than Sugar」
Bernard Reed/Daniel Reed/Jesse Bolian作。軽快なノーザン・ダンサーがオープニング。モッズ/スウィンギン・ロンドン好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=FuU0dKXE6zY
「Glad I Met You」
Daniel Reed/Othie Wright/Tommy Green作。Tommy Greenのファルセット・ヴォーカルが映えるシカゴ・ソウルらしい味わいの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=68QSSJIvE2A
「There Is No Sadness」
Jesse Bolian/Larry Johnson作。軽快なギターとホーン・サウンドがいい感じのグルーヴィー・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=3SspghvkoIQ
「Love Song」
Carl Davis/Larry Johnson作。シングルにもなった曲。小気味よいノーザン・ソウル。途中から思わず一緒に口ずさんでしまうキャッチーさがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=7HyNPpMKWgk
「Hope We Have」
William E. Butler/Marvin Smith作。シングル「I'm Gonna Miss You」のB面曲であり、Marvin Smithがリード・ヴォーカルをとります。パーカッシヴなノーザン・ソウル。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。漆黒の疾走感がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=QQlN_M9Vtgo
「I'm Gonna Miss You」
Jesse Bolian/Larry Johnson/Marvin Smith作。前述のようにUSチャート第55位、同R&Bチャート第9位というグループ最大のヒット曲。Marvin Smithのリード・ヴォーカルを満喫できるミディアム。名曲の雰囲気がありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=kst5L9CDyd4
「Girl I Need You」
Barbara Griffin/Daniel Reed/Tommy Green作。美しいストリングスと共に始まるグルーヴィー・ソウル。フリーソウル好きも取り込みそうな軽やかさが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=8zVp_IjpEHI
「I'll Always Love You」
Carl Davis/Jesse Bolian作。グルーヴィーながらもヴォーカルワークを重視した仕上がり。緩急のつけ方がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=68QSSJIvE2A
「It's Gonna Be Alright」
Carl Davis/Larry Johnson作。溌剌としたシカゴ・ソウル。リラックスした雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SLas_33XvNE
「Why, Why, Why」
Gerald Sims/Karl Tarleton作。キャッチーなシカゴ・ソウル。軽やかな中にも芳醇な味わいがあるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iA_gJ_IeXCE
「You're Wonderful」
Bernard Reed/Daniel Reed/Gerald Sims作。スウィートな空気に包まれた素敵なソウル・バラード。オーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=-mteMllQq0o
「On & On」
Daniel Reed/Earl Smith/Tommy Green作。ラストは美しいストリングスを配した素敵なミディアム・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=YGeYTrsQ1Gc
『I'm Gonna Miss You/The Articulate Artistics』(1967/1968年)
『The Best of the Artistics』