2023年05月24日

Submotion Orchestra『Fragments』

よりダンサブルになった2nd☆Submotion Orchestra『Fragments』
フラグメンツ
発表年:2012年
ez的ジャンル:ベースミュージック×クラブジャズ
気分は... :美しき残響・・・

今回は人力ダブステップ・バンドとして注目を浴びてきたUKのソウル・コレクティブSubmotion Orchestraの2ndアルバム『Fragments』(2012年)です。

Ruby Wood(vo)、Simon Beddoe(tp、flh、horn arr)、Taz Modi(p、el-p、syn、vibe)、Chris Hargreaves(b、syn b)、Danny Templeman(per)、Tommy Evans(ds)、Dom Howard(producer、engineer)という7組、Submotion Orchestraに関して、これまで当ブログで紹介してきたのは以下の4枚。

 『Finest Hour』(2011年)
 『Alium』(2014年)
 『Colour Theory』(2016年)
 『Kites』(2018年)

各方面で絶賛されたデビュー・アルバム『Finest Hour』(2011年)を経てリリースされた2ndアルバム『Fragments』(2012年)。

ベースミュージックを土台にクラブジャズ等のエッセンスが加わった生演奏という点は前作と同じですが、よりダンサブルでキャッチーなトラックが増えたのが本作の特徴ではないかと思います。その意味では彼らのアルバムの中でも最も聴きやすい1枚かもしれません。

ただし、ダンサブルでキャッチーといっても、その根底には地を這うベースミュージックがあり、同時にこのユニットならではの美しさも兼ね備えているのがSubmotion Orchestraだと思います。

このユニットの美学に毎回ヤラれてしまいます!

全曲紹介しときやす。

「Intro」
Simon Beddoe/Tommy Evans作。美しいピアノとハンドクラップ調のリズムが印象的なアルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=erDu3t_cTEg

「Blind Spot」
Ruby Wood/Tommy Evans作。シングル曲にもなりました。このユニットらしいビューティフルなベースミュージックを満喫できます。美しき音の残響がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gbwEA3q7NtE

「Thinking」
Kieren Gallagher/Ruby Wood/Taz Modi/Tommy Evans作。僕好みのトラック。ダンサブルとダビーが同居した本作らしいキャッチーな仕上がりです。パーカッシヴなテイストもいいですね。Tommy Evansも参加するGentleman's Dub ClubのKieren Gallagherがソングライティングに名を連ねます。
https://www.youtube.com/watch?v=PctpvK9XZVc

「Snow」
Tommy Evans作。このユニットならではのジャジー&ダビーな雰囲気を味わえるビューティフル・トラック。Ruby Woodのヴォーカルもサウンドとよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=ctPvSyd2Qzw

「Sleepwalker」
Taz Modi作。まさに夢の中を彷徨うようかのような幻想的な疾走感が魅力のトラック。女性ヴォーカルをフィーチャーしたクラブジャズともフィットするのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=jiVU8K1i0t8

「Bird Of Prey」
Danny Templeman/Simon Beddoe/Taz Modi作。クラブジャズ×ベースミュージックなダンサブル・チューン。ダイナミックなサウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=z7sjhlZwJoE

「Times Strange」
グライム/Hip-Hop MCのRider Shafiqueをフィーチャーしたダンサブル・チューン。Rider Shafiqueのラップが加わることでケミストリーが起きて、このユニットの可能性を広げています。Dom Howard/Rider Shafique/Taz Modi作。
https://www.youtube.com/watch?v=LzDG_xmYJ5A

「Eyeline」
Taz Modi/Tommy Evans作。シングルにもなりました。Ruby Woodの愁いを帯びたヴォーカルが印象的な哀愁チューンですが、中盤から秘めたる情熱の如くサウンドのパワフルさが増します。
https://www.youtube.com/watch?v=T-DMuNvg4WQ

「It's Not Me It's You」
Dom Howard/Tommy Evans作。シングルにもなりました。本作らしいアッパーなダンサブル・チューン。クラブジャズ/クロスオーヴァー好きの人も気に入るトラックなのでは?Ruby Woodのヴォーカルを割り切って素材として用いるのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FyjriQHT8Ew

「Fallen」
Chris Hargreaves/Heather McClelland/Ruby Wood/Taz Modi/Tommy Evans作。これぞ僕の好きなSubmotion Orchestraといった感じのビューティフル・トラック。聴いているだけで感動が胸に込み上げてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=u57h8_e1Nvk

「Thousand Yard Stare」
Chris Hargreaves/Danny Templeman/Matthew Halsall/Simon Beddoe/Taz Modi作。地を這うベースミュージックとアッパーなダンス・ミュージックのせめぎ合いのような感じが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=f3eL7EWvz9M

「Coming Up For Air」
Ruby Wood/Simon Beddoe/Taz Modi作。本編ラストは美しいストリングスを配したビューティフル・トラックで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=kXUf0J0C_8c

「Out For Me」
国内盤ボーナス・トラック。Tommy Evans/Simon Beddoe/Taz Modi/Ruby Wood作。疾走する電脳モードのダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=3pexOc8Pxb8

Submotion Orchestraの過去記事もご参照ください!

『Finest Hour』(2011年)
Finest Hour

『Alium』(2014年)
Alium [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC448)

『Colour Theory』(2016年)
Colour Theory

『Kites』(2018年)
カイツ
posted by ez at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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