発表年:1992年
ez的ジャンル:ソウル/ファンク系Acid Jazz
気分は... :梅雨は明けたけど(; ;)
やっと東京も梅雨明けになりましたね。
梅雨は明けても、心はイマイチ晴れ晴れとしないのですが....
今回はアシッド・ジャズを代表するグループの1つD-Influenceのデビューアルバム『Good 4 We』(1992年)です。
D-InfluenceはEd Baden Powell、Kwame Kwaten、Sarah Anne Webb、Steve Marstonの4人組。1990年にAcid Jazzレーベルからシングル「I'm The One」でデビュー。その後East West Recordsに移籍し、発表したデビューアルバムが本作『Good 4 We』です。
僕の中でD-InfluenceはThe Brand New Heavies、Incognitoあたりと同じグループに属しています。女性ボーカルをメインに据えたアシッド・ジャズのグループという共通点になりますかね。
D-Influenceの場合、Incognitoと比較されることが多いと思うのですが、Incognitoほどキャッチーではありませんが、よく練られている分だけ飽きがこないのがD-Influenceのように思います。日本では圧倒的にIncognitoの方が人気あった記憶がありますが。
Sarah Anne Webbのソウルフルなボーカルとファンク、UKソウル、グラウンド・ビート、クラブ・ミュージック等の要素を上手く取り入れたアシッド・ジャズ・サウンドの組み合わせはなかなか絶妙だと思いマス。
アシッド・ジャズに限らず、この頃のUKサウンドが凝縮された1枚に仕上がっていると思いマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Good Lover」
非常に抜けのいいジャズファンク。梅雨明けにぴったりなサマー・チューンに仕上がっています。このグループらしい骨太さとUKソウルのスタイリッシュさがうまくバランスしていると思います。
「Journey」
オシャレなグルーヴ感がサイコーの1曲。この頃のUKらしいクラブ・テイストのスタイリッシュさを感じられるのがいいですね。
「I'm The One」
前述のデビュー・シングル。この曲なんかはアシッド・ジャズというよりもUKソウルという感じですよね。Sarah Anne Webbのボーカルが魅力的ですね。この頃のUKソウルで僕が一番好きだったMica Parisあたりと一緒に聴きたくなりマス。
「Funny (How Things Change) 」
久々に聴いて一番新鮮に聴こえたのがこのミディアム・スロウ。真夏のクソ暑い夜に聴くとクールダウンしてくれそうなカンジですね。
「Good 4 We」
タイトル曲もクールネスたっぷりのミディアム・スロウ。アレンジが当時のUKクラブ・ミュージックらしくていいですね。
「Instantly」
Steve Marstonのサックスが大活躍のエキサイティングなインスト・ナンバー。Acid Jazzの雰囲気を味わうのであれば案外こうしたインストものがいいのかもしれません。
「No Illusions」
ダンサンブルなミッド・チューン。アレンジに少しハウスっぽい雰囲気がありますね。
「Sweetest Things」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り。タイトル通りのスウィート&メロウなグルーヴ・チューンです。ソウルフルなSarahのボーカルとスタイリッシュなバックの一体感がサイコーですね。
「Changes」
アシッド・ジャズ+グラウンド・ビートというカンジですね。Soul II Soulあたり一緒に聴きたくなる1曲。
「Sign」
アフリカン・テイストのナンバー。この頃のUKソウルって結構こうしたアフリカン・テイストのサウンドが聴けましたよね。
「The Classic」
この曲は完璧にクラブ・ミュージックですな。
グループは本作に続き2ndアルバム『Prayer 4 Unity』(1995年)、3rdアルバム『London』(1997年)を発表しています。個人的には『Prayer 4 Unity』が夏向きで好きですね。