2023年08月27日

Anna Setton『O Futuro E Mais Bonito』

ブラジル人女性SSWの最新作☆Anna Setton『O Futuro E Mais Bonito』

発表年:2023年
ez的ジャンル:ブラジル人女性シンガー・ソングライター
気分は... :未来はもっと美しい!

新作ブラジルものからAnna Setton『O Futuro E Mais Bonito』です。

Anna Settonは1983年ブラジル、サンパウロ出身の女性シンガー・ソングライター/ギタリスト。

これまで『Anna Setton』(2018年)、『Onde mora meu coracao』(2021年)という2枚のアルバムをリリースしています。

また、それ以前には巨匠ギタリストToquinhoのツアー・サポートをしたり、彼のアルバム『Quem Viver, Vera』(2011年)でフィーチャリングもされています。

3rdアルバムとなる本作『O Futuro E Mais Bonito(邦題:未来はもっと美しい)』ですが、ブラジル北東部のペルナンブーコ州レシーフェでレコーディングが行われ、BarroGuilherme Assisというレシーフェのミュージシャン二人がプロデュースを務めています。。

レコーディングにはBarro(g)、Guilherme Assis(b、g、org、p、syn、prog、glockenspiel、mellotron)、Ricardo Fraga(ds)、Henrique Albino(fl、tp、sax、clarinet )、Gilú Amaral(per)、Aisha Lourenco(per)、Karol Maciel(accordion)といったミュージシャンが参加しています。

ブラジルの伝統音楽を踏まえつつ、さり気なくモダンなサウンドを織り込んだトラックと透明感のあるAnnaの歌声が織り成すMPBワールドは格別です。

リラックスしたオープニング「Saudade e pouco」、薄らエレクトロニカを効かせた「Sigo dizendo sim」、伝統的リズムとプログラミングを巧みに組み合わせた「Aproximar」、哀愁アコースティック・メロウなタイトル曲「O futuro e mais bonito」、Ze Manoelとのデュエット「Canto de aruanda」、開放感と優しさに包まれた「Money no tengo」、ドリーミー・メロウ・ポップ「Forro de dois」など充実の全10曲です。

Annaの透明感のある歌声に癒されましょう!

全曲紹介しときやす。

「Saudade e pouco」
邦題「憧れは小さすぎる」。Ed Staudinger/Juliano Holanda/Barro作。リラックスしたサウンドをバックに、透明感のあるAnnaの歌声に優しく包まれるオープニング。晴れた日にのんびり過ごしながら聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iLeqmkCeOx0

「Sigo dizendo sim」
邦題「イエスと言い続ける」。Igor De Carvalho/Anna Setton作。控えめながらも薄らエレクトロニカを効かせたモダンなプロダクションをバックに、Annaの瑞々しいヴォーカルが映えます。サウンド・センスの良さに魅せられます。
https://www.youtube.com/watch?v=wN5SC91raHY

「Aproximar」
邦題「もっと近くに」。Barro/Rodrigo Campello/Anna Setton作。伝統的リズムとプログラミングを巧みに組み合わせたリズムに乗って、Annaが軽やかなに歌い上げます。聴いているだけで涼しげでいいですね。さり気なさの中にモダンなセンスが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=aESGkrvjyFU

「O futuro e mais bonito」
邦題「未来はもっと美しい」。Igor De Carvalho/Anna Setton作。タイトル曲はブラジル人アーティストらしい哀愁メロウ。アコースティックな疾走感と少し憂いを帯びたAnnaのヴォーカルの組み合わせが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=tvy8yzbmw2Q

「Canto de aruanda」
邦題「アルアンダの歌」。Edu Sangirardi/Anna Setton作。ブラジル人男性シンガー・ソングライターZe Manoelをフィーチャー。伝統的リズムにフルート/トランペット/サックスも織り交ぜたレシーフェ録音らしい1曲。AnnaとZe Manoelの息の合ったデュエットや緩急のアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=id9sNaQrfEU

「Amor e sal」
邦題「愛と塩」。Edu Sangirardi/Anna Setton作。少し寂しげなメロウ・チューン。ゆったりとしながらもリズミックで少しミステリアスな雰囲気があるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yRkmInR55EE

「Money no tengo」
邦題「お金もない」。Igor De Carvalho/Anna Setton作。語りかけるようなAnnaの優しい歌声に癒されます。中盤から伝統的リズムでレゲエに通じる開放感に包まれるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=reGXTPGtsfA

「Forro de dois」
Edu Sangirardi/Anna Setton作。プログラミングによるホイッスル・サウンドと共に始まるメロウ・ポップ。ドリーミーな雰囲気もあってホッコリします。
https://www.youtube.com/watch?v=oSXJVmsGQdw

「Me queira」
邦題「あなたが私を望むなら」。Barro作。オーセンティックな中にもモダンなセンスを感じる1曲。終盤の少しドリーミーな雰囲気もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XzhhsyPMZk0

「Sweet as water」
邦題「水のように甘い」。Joao Camarero/Anna Setton作。ラストはしっとりとした哀愁メロウで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TLgaE4HCbS0

デビュー・アルバム『Anna Setton』(2018年)、2ndアルバム『Onde mora meu coracao』(2021年)もCD化されていますが、現在入手しづらい状況です。
posted by ez at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。