発表年:2023年
ez的ジャンル:Price系女性ベーシスト
気分は... :創発せよ!
新作からデンマーク出身の女性ベーシストIda Nielsenの最新アルバム『More Sauce, Please!』です。
Ida Nielsenはデンマーク出身の女性ベーシスト。
デンマークのロック・バンドMichael Learns to Rock(MLTR)、世界的な成功を収めたベルギーのユニットZap Mamaのツアー・ベーシストを務めた後、2007年にMarmelade名義で初ソロ・アルバム『Bassida』(2007年)をリリース。
同アルバムに注目したのがあのスーパースターPrince。殿下は2010年から亡くなる2016年まで、彼女をバックバンドThe New Power Generationや女性三人組のバックバンドThe 3rd Eye Girlのメンバーに抜擢しました。
また、『Bassida』以降も『Sometimes a Girl Needs Some Sugar Too』(2011年)、『TurnItUp』(2016年)、『Time 2 Stop Worrying (Bout the Weird Stuff)』(2019年)、『02022020』(2020年)といったソロ・アルバムをリリースしています。
最新アルバム『More Sauce, Please!』ですが、Princeの流れを汲むダンサブルなファンク作品に仕上がっています。ジャケからしてそんな雰囲気が伝わってきますね。また、キュートなIdaのヴォーカルも本作の大きな魅力の一つです。
プロデュース&ソングライティングはIda Nielsen自身(共作を含む)。
Princeを思わせるミネアポリス・ファンク「Bounce Back」、ターンテーブルも交えたパワフル・ファンク「Been Trying」、ベーシストらしいたヘヴィ・ファンク「Bounce Like A Grandma」、ヒューマン・ビートボックスを交えた「Ninja」、鮮やかなスペイシー・ファンク「Shake It Off」、ラップ調のキュート・ヴォーカルが映える「Kuku Put Some Sauce On It」、ポップ・センスが光る「Give Me A Bit Of...」あたりがオススメです。
キュートで痛快な女性ベーシストならではのファンク・ワールドをご堪能あれ!
全曲紹介しときやす。
「Been Trying」
コンゴ出身のDJ、Amazulu Nanga、サックス奏者Jakob Elvstromも参加したオープニング。ターンテーブルも交えたパワフル・ファンクですが、適度にポップなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wuKbZ6lXU0I
「Bounce Like A Grandma」
Son Of Lightのラップをフィーチャーしたヘヴィ・ファンク。ベーシストのファンク・アルバムらしくていいですね。Idaのヴォーカルもラップ調です。
https://www.youtube.com/watch?v=hCIz4c4Ite4
「Bounce Back」
Prince殿下の流れを汲むミネアポリス・ファンク調ダンサブル・チューン。Prince好きの人は間違いなく気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=iC6oPV9ooVA
「Ninja」
Felix Zengerのヒューマン・ビートボックスをフィーチャー。忍者をイメージさせるかのような神出鬼没感のあるファンク・グルーヴですが、ヒューマン・ビートボックスによるHip-Hopフィーリングがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=e_QpPsLxbks
「More People Like You」
不思議なムードを醸し出すミディアム・ファンク。多重録音のIdaのヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=86uuk8JDwo0
「Glorious Disco」
タイトルの通り、ディスコ・ファンクです。ベースが主役のディスコ・ファンクになっているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VCsgYjwOTNw
「Shake It Off」
カラフルなジャケ・デザインがそのままファンク・グルーヴになったようなスペイシー・ファンク。少しP-Funkなテイストも感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=JdxdRErKqag
「Slappadibopbop」
Idaのスラップ奏法を楽しむショート・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=4rXgnkTBI2k
「Kuku Put Some Sauce On It」
ラップ調のキュート・ヴォーカルによるキャッチー&ダンサブルなファンク・グルーヴ。グルーヴはヘヴィでも妖しげな軽やかさがあるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3W4M5VkaTEA
「It's Gone」
Victor Danosの男性ヴォーカルをフィーチャー。哀愁モードのファンク・グルーヴ。終盤の切なさが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=2J8B9NLrKGU
「Give Me A Bit Of...」
Idaのポップ・センスが光るトラックで締め括ってくれます。ヴォーカル・ワークを重視しながらもベーシストならではのポップ・チューンになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XGKcZJciz4Q
Marmelade『Bassida』(2007年)
Prince & 3rd Eye Girl『Plectrumelectrum』(2014年)